早期老化を防ぐ食生活
老化は避けようのないことですが、人より早く老化が始まる人もいます。
20歳のうちから初めてのシワができる人も珍しくなく、早期老化には特に決まった原因はありません。
幸い、食生活を変えれば、すべすべでツヤツヤのお肌を何十年に渡って保つことが可能です。
基本的に、老化というのは慢性の炎症疾患です。トランス脂肪酸などの、炎症を引き起こす食べ物を摂取すると、老化が早くなるのです。
一方で、お肌の弾力性を保ってシワを防ぐのはコラーゲンの役割です。ですのでコラーゲンを多く含む食べ物を食べれば、お肌の艶が増すということですね。反対に、砂糖や揚げ物を大量に摂取すれば、お肌を傷つけることになります。
早期老化の原因
20〜25歳の間、一定の水分量が不足すると初めてほうれい線が出てきます。乾燥肌の方や元々皮膚が薄い方は特にほうれい線が目立ちます。これは早期老化とは考えられていません。
しかし、25歳を過ぎてお肌のケアを怠ると、ほうれい線やシワが目立ち初めてきます。これが早期老化です。
早期老化のその他の原因は下記の通りです。
- 日光に当たること。紫外線に何時間も晒された後は、コラーゲンの体内生成にダメージが与えられている状態です。保湿され健康的な皮膚に比べ、日光の影響を受けた皮膚は再生速度が落ちます。このような状態を避けるには、高品質で保湿力のある日焼け止めを使いましょう。
- 喫煙。タバコは、肺がんのような問題を引き起こすだけでなく、体内の老化速度を速めます。理想は、喫煙を完全に止めることです。容易ではありませんが、身体のためには止めるのがベストです。
- ストレス。ストレスがある状態は、ホルモンに影響を及ぼして、皮膚の再生速度を遅くします。これを避けるには、エクササイズや、瞑想などのリラックスするための活動を定期的に行いましょう。
早期老化を引き起こす食べ物
1. 揚げ物
油で揚げた食べ物は全て体内で炎症を引き起こします。油がトランス脂肪の場合、コレステロール値を上げるので、さらに悪い影響を及ぼします。
市販の加工品の多くは油で揚げられる手順を踏んでいるので、避けた方が得策です。是非、栄養成分表示をの読み方を覚えて、出来るだけ新鮮な食事を自分で作りましょう。
こちらもお読みください: 揚げ物に最適なオイル
2. アルコール
たまに飲むワインは健康に良いこともあるのですが、できるだけ飲酒量は控えましょう。
毎日お酒を飲むと、細胞の老化を早めてしまいます。アルコールには大して何も栄養素がない、というのが問題なのです。
3. ペイストリー(焼き菓子)
菓子パンのほとんどが糖分を多く含んでおり、コラーゲン生成を邪魔して老化を早めます。
糖分の多い袋詰めのパンを食べる代わりに、全粒粉のパンを少量食べましょう。キヌアやオート麦のような穀物を健康的な脂質、ビタミン、ミネラルと摂取するのが代替案としてピッタリです。
4. ジャンクフード
ピザや市販のサンドイッチ、その他のジャンクフードばかり毎日食べてますか?
もし答えが「はい」なら、ジャンクフードには加工肉やトランス脂肪や小麦粉など、体内炎症を引き起こすものが含まれていると覚えておきましょう。
脂肪は血流に悪影響を与え、若々しく艶のあるお肌を損ねるのです。ジャンクフードの摂取を止めるだけでなく、身体の内外のデトックスも大切です。
早期老化を止めるために健康的な選択をしよう
ここまではどんな食事が疲れ顔や老け顔に見せるかをご説明したので、ここからはじゃあどんな食事をするべきなのか、について見ていきましょう。
健康的な食事なんてつまらないと思いがちですが、本当はそんなことは全くありません。下記に、若々しく見えるために食べるべきものをいくつか挙げます。
卵
卵にはたんぱく質、アミノ酸、ビタミンDが含まれます。食べ物としてだけでなく、フェイスマスクを作ってスキンケアにも使えます。
卵数個を週に2度食べるのが理想です。
調理の際は、油や不健康な脂質を加えすぎないようにしましょう。可能であれば、野菜を加えてくださいね。
こちらもお読みください: 捨てないで!卵の殻の活用法5選
ベリー系の果実
ベリー系の果実にはプロバイオティクスやビタミンやフラボノイドが含まれ、理想的な食べ物です。また、お肌にダメージを与えシワの原因になるフリーラジカルと闘う抗酸化物質も含みます。
毎日ベリー系の果実を、そして可能であれば新鮮なものを必ず食べましょう。スムージーに入れて新鮮な味わいにしたり、何か甘いものが欲しい時に食欲を満たすのに使えます。
緑茶
緑茶には皮膚細胞の再生を促す抗酸化物質が含まれるので、コーヒーの代替としエネルギー充電のために飲むのにピッタリです。
緑茶の味がお好きでないなら、果実やスパイスを足して味を少し変えるのもアリですよ。 グリーンスムージーやその他のお茶を作るときのベースとして使う、という手もあります。
加えて、皮膚の表面の保湿をするフェイスマスクも作ることができます。
今日ご紹介したことを踏まえて、今の食生活が健康と美容に役立っていると言えますか? もしそうでないなら、これから食習慣を改善するのも遅くありません。ご紹介した方法を是非試してみてください。結果はすぐに現れるはずです。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Scheibye-Knudsen, M., Mitchell, S. J., Fang, E. F., Iyama, T., Ward, T., Wang, J., … Bohr, V. A. (2014). A high-fat diet and NAD+ activate sirt1 to rescue premature aging in cockayne syndrome. Cell Metabolism. https://doi.org/10.1016/j.cmet.2014.10.005
- Perls, T., Kunkel, L., & Puca, A. (2002). The genetics of aging. Current Opinion in Genetics and Development. https://doi.org/10.1016/S0959-437X(02)00310-6
- Oyetakinwhite, P., Tribout, H., & Baron, E. (2012). Protective mechanisms of green tea polyphenols in skin. Oxidative Medicine and Cellular Longevity. https://doi.org/10.1155/2012/560682
- Flôres, M. F., Martins, A., Schimidt, H. L., Santos, F. W., Izquierdo, I., Mello-Carpes, P. B., & Carpes, F. P. (2014). Effects of green tea and physical exercise on memory impairments associated with aging. Neurochemistry International. https://doi.org/10.1016/j.neuint.2014.08.008