オイリー肌のためのローズマリー石鹸の作り方
ローズマリーは、料理はもとより、炎症や感染症のための自然療法に使用されるほか日常のさまざまな場面で役に立つハーブです。
日本メディカルハーブ協会ではローズマリーの抗酸化作用に注目し、自然派のスキンケアとしてローズマリーをスキンケアに取り入れることを推奨しています。
収れん作用や抗炎症作用、抗菌作用があるローズマリーは、脂性肌のお手入れにも適しています。ハーブを使ったスキンケア製品がお好きな方は、ご自宅で是非ローズマリー石鹸を作ってみてください。
材料の一つである苛性ソーダは、取り扱いに十分注意する必要があり、石鹸ができるまでは時間がかかりますが、作り方はそれほど難しくありません。材料と作り方をご紹介します。
ローズマリー石鹸の作り方
ローズマリー石鹸作りには苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使うため、安全面に注意する必要があります。
苛性ソーダは石鹸作りに一般的に使われているものですが、劇物ですので取り扱いには十分気を付けましょう。
必ずマスクをしてゴム手袋をはめ、目を守るためのゴーグルなどをつけ、長袖の服を着用しましょう。苛性ソーダが肌に付着したり、目や口に入ったり、蒸気を吸い込んだりすることが絶対に無いように注意してください。
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材料・必要なもの
- オリーブオイル 2カップ(473グラム)
- 乾燥ローズマリー 1カップ(自家製ソープに使うハーブは、乾燥しているものを選んでください)(150グラム)
- 水 3/4カップ(150ミリリットル)
- 苛性ソーダ 1/4カップ(62グラム)
- ローズマリーのお茶 1カップ(200ミリリットル)
- ティーツリーのエッセンシャルオイル 大さじ1(15グラム)
- プラスチックの容器(十分な大きさのもの)
作り方
- はじめにローズマリーのお茶を入れましょう。お湯を沸かし、大さじ1の乾燥ローズマリーを加え、数分間煮出して火を止め、これを漉してください。
- 次に、十分な大きさのプラスチックの容器に、苛性ソーダを入れます。マスクやゴム手袋、ゴーグルを着けることを忘れないでください。
- また、苛性ソーダを取り扱うときは、蒸気を吸い込んでしまわないように、必ずベランダや庭などの風通しの良い開けた場所で作業をしてください。
- 苛性ソーダに、はじめに作ったローズマリーのお茶を加えます。水しぶきが飛ばないように、気を付けてゆっくり行いましょう。また、二つの材料が混ざると蒸気が発生することも忘れないでください。
- 冷めるまで待つ必要がありますので、少なくとも15分間そのまま置いておきましょう。(触って温度を確かめることは絶対にしないでください)
- 15分経ったら、温めたオリーブオイルを、注意しながらゆっくり加えていきます。
- 冷めるまでさらに時間を置いてから、ティーツリーのエッセンシャルオイルを加えます。
- 全体が均一になるよう、ハンドミキサーを低速に設定してゆっくり、静かに混ぜてください。他の作業と同時進行にせず、注意しながら混ぜていきましょう。
- 全体がもったりとしてきたら、残りの乾燥ローズマリーを加えます。
- 次に容器の中身を石鹸の型に移します。容器の底にあらかじめローズマリーの枝を入れておくと、石鹸が固まったときに取り出しやすくなります。
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型に中身を入れたら、石鹸に気泡ができてしまうのを防ぐために、容器を軽く叩いて空気を逃がしましょう。
最後に必要なのは、ただ待つことです。完成までは6週間待つ必要があります。
6週間経って石鹸が出来上がったら、毎日のケアに使うことができますが、デリケートゾーンには絶対に使用しないでください。
苛性ソーダは保管が難しいこと、ペットや子供がいる場合は特に安全面が心配であることなどから、苛性ソーダを使わずに石鹸を作りたいという方もいらっしゃることでしょう。
そういった方のためには、ナチュラルコスメのお店などで購入できる石鹸素地を使う方法、グリセリンソープを溶かして固める方法、重曹を使って作る方法などもあります。
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- Sasikumar, B. (2012). Rosemary. In Handbook of Herbs and Spices: Second Edition. https://doi.org/10.1533/9780857095671.452
- Erkan, N., Ayranci, G., & Ayranci, E. (2008). Antioxidant activities of rosemary (Rosmarinus Officinalis L.) extract, blackseed (Nigella sativa L.) essential oil, carnosic acid, rosmarinic acid and sesamol. Food Chemistry. https://doi.org/10.1016/j.foodchem.2008.01.058