ベビーパウダーと卵巣がんの関係

· 1月 14, 2016
汗をおさえ、肌触りをよくしてくれるベビーパウダーは、メイク用品にも多く含まれています。赤ちゃんに使用する人も多いかと思います。しかし、最近の研究ではベビーパウダーには発がん性物質が含まれていると指摘されているのです。

この記事を読んでいる人の多くは、おそらくベビーパウダーを使ったことがあるのではないでしょうか。ベビーパウダーはタルカムパウダーとしても知られていますし、フェイスパウダーやファンデーション等様々なメイク用品の原料としても使われています。しかし最近の研究では、こういった商品を使い過ぎた場合、タルカムパウダーに含まれている成分が卵巣がんを引き起こす可能性があることが指摘されています。

タルカムパウダーって何?

タルカムパウダーとはタルク(滑石)を主原料とした散布薬です。タルクとはシリコン、マグネシウム、酸素、水素の混合物で、アスベストとして知られる有毒物質が含まれています。ご存知の通り、アスベストは癌をもたらす物質であるとされています。

1970年以降、アメリカで販売されるタルカムパウダーはアスベストを含まないものであるよう、連邦機関規制によって規制されています。

今日、タルクは主に女性向けの化粧品の原料として、余分な皮脂や水分を吸収して肌をサラサラな状態に保ち、できものやかぶれ等を防ぐ目的で使用されています。つまり、女性のデリケートゾーンの蒸れやかぶれを防ぐ商品にも多く使われているのです。

タルカムパウダー.卵巣ガン

ところが、アメリカがん協会は、女性の性器にタルカムパウダーを使用することと卵巣がんの発症に大きな関係があると警告しています。研究の結果によると、性器に付けられたタルカムパウダーは、内臓に炎症を与えつつ、ガン細胞を成長させながら子宮、卵管そして卵巣まで辿り着くことが可能であるとされています。

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赤ちゃんのケアにベビーパウダー(タルカムパウダー)を使用することも、後に卵巣がんを引き起こす可能性となり得ます。女性器から体内に入ってしまったタルカムパウダーは卵巣内に何年も残ってしまう可能性があるからです。成人してから深刻な病気を引き起こすこともあり得るといいます。

1971年に実施された研究では、調査されたガン患者のうちの75%にタルク分子が見つかっています。また、8カ国で別々に行われた19の研究では、デリケートゾーンにタルカムパウダーを使っていた女性に卵巣がんが発症するリスクは、そうでない女性よりも約30〜60%高いことが分かっています。

アメリカがん協会がタルカムパウダーと卵巣ガンの関係を警告し続けている一方、FDA(アメリカ食品医薬品局)はタルクを主成分とした製品を市場に出し続けている上に、“長期間、特にデリケートゾーンにタルク商品を使い続ける場合の体に及ぼすリスク”についての警告文を商品に明記するような指示すらしていません。

 

タルカムパウダー使用の対する警告

タルカムパウダー.ベビーパウダー

タルカムパウダーに関する数々の研究の結果を見て、各健康機関ばかりでなく、今やタルカムパウダーの商品を作り出している企業でさえもタルカムパウダーの正しい使い方について警告し始めています。

アメリカ小児学会は、現在、オムツかぶれやあせも等の赤ちゃんのお世話にタルカムパウダーを使うことを推奨していません。アメリカ小児学会は、タルクが乳児の肺にダメージを与えたり、深刻な呼吸器系の問題をもたらす可能性があることを判明した直後にこの決定を下しました。

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ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーには、商品は外用であり、傷口や目・鼻の周りなど体内に吸い込まれる可能性のある場所への使用は避けるようにと記されています。

癌予防連盟は、タルクを含む全ての商品にはタルカムパウダーと卵巣ガンの関連性、癌リスクについて警告するラベルを表示するよう推奨してきました。女性のデリケートゾーンへの長期的、定期的なタルク商品の使用は、卵巣がんのリスクを上げる可能性があるのです。