心臓:それぞれの構造とその働きについて

生き物にとって非常に大切な心臓は、複雑な体内器官です。心臓の構造は、血液が常に正しい方向に流れるようにする4つの弁と4つの部屋からできています。
心臓:それぞれの構造とその働きについて

最後の更新: 24 1月, 2020

心臓は生き物の生命維持にとって不可欠な臓器の1つであり、循環器系において中心的な役割を果たしています。

心臓の様々な機能の中でも、酸素化された血液を体全体に送り出す役割を果たしているのは多くの人が理解していますが、心臓の構造とその機能を、包括的に理解できているでしょうか?

心臓の構造は、簡単に言うと左右の心房と心室という4つの部屋に分かれていると言えますが、これ以外の場所も心臓がその役割を果たすために大切です。

心臓は、筋肉組織によってほぼ完全に形成されており、筋肉組織によって心臓の収縮と拡張を可能にして、血液を絶えず送り出します。

今回の記事では、心臓のさまざまな構造とその働きについて学びます。

心臓の各部屋

複雑な構造をしている心臓ですが、それぞれが協調して機能することで、正しい方向に血液を流しています。

心臓は、2つの心房と2つの心室の4つの部屋で構成されており、左右に分かれています。

左心房は僧帽弁を介して左心室に繋がっており、右心房は三尖弁を介して右心室と接続しています。

心臓:それぞれの構造とその働きについて 心臓の位置

左心房

左心房は、酸素が豊富に含まれた血液を受け取る部屋で、この血液が、肺から肺静脈を通って移動し、僧帽弁を通って左心室に流れます。

左心室

僧帽弁が開くと、圧力差によって血液が左心室に流れます。

左心室は酸素化された血液を受け取り、それを大動脈に送り込みます。これは、左心室が収縮すると血液が大動脈に流れ込み、身体の残りの部分を通過できるようになるからです。

右心房

右心房は心臓の上部にある部屋で、大静脈から酸素の少ない血液を受け取り、三尖弁を介してこの血液を右心室に流します。

右心室

最後の部屋が右心室で、肺動脈を介して血液が肺に入り、そこでガス交換が行われて血液が再び酸素化されます。

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心臓の弁

心臓の弁はそれぞれの部屋の入口と出口にあり、血液が一方向にのみ流れるようにします。

心臓の弁は、例えば、心房から心室への血液の通過を可能にし、心房への血液の逆流を防ぎます。

  • 三尖弁:右心室の入り口
  • 肺動脈弁:右心室の出口(肺動脈の間)
  • 僧帽弁:左心室の入り口
  • 大動脈弁:左心室の出口(左心室と全身をめぐる大動脈の間)
心臓:それぞれの構造とその働きについて 心臓の図解

心臓の最も知られていない部分とは?

それぞれの部屋と弁は心臓の最もよく知られた部分ですが、心臓が正しく機能するためには他の部分も不可欠です。

その中でも、知っておくべきものが洞結結節です。

洞結結節は、心臓の収縮に変換される電気刺激を生成し、心臓の自然なペースメーカーとして機能します。

もう一つは房室結節です。

これは、洞結節で生成された電気刺激を正しく送信する働きをするため、心臓のペースを保つのに不可欠です。

また、心臓の線維束やプルキンエ繊維も忘れてはいけません。

結論

4つの部屋と4つの弁で構成されている心臓は、生き物の生命にとって不可欠な非常に複雑で、血液を正しい方向に流す循環器系でも主要な役割を果たしています。

それぞれの部屋をつなぐ血管があり、冠動脈が心臓自体に血液を供給する役割を担っています。

また同様に、心臓には電気刺激が自動的に発生する機能がありますが、これは洞結結節によって電気刺激が発生して、心臓の自然なペースを保っているからです。


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