深部静脈血栓症の診断および予防法

1月 14, 2020
深部静脈血栓症は、血液が適切に循環しなかったり、凝固したりする場合に発生する可能性があります。

深部静脈血栓症(DVT)とは、深部静脈に血栓が生じる疾患です。体の他の部分に発生することもありますが、通常は脚に発生します。

この病気は、血液が凝固するなど血液に問題がある場合に発生します。また、手術後や事故後など長期間動かないときにも発生する可能性があります。

深部静脈血栓症は深刻な病気です。静脈内にできた血栓が血流を通して肺に達し詰まる可能性があるからです。同様に、血栓が心臓に達する可能性もあります。これらの状況では、心臓発作さえ起こり得るかもしれません。

深部静脈血栓症の原因

深部静脈血栓症

深部静脈血栓症である場合、心臓から最も遠い静脈、つまり足の静脈が血液を動かすのが困難になります。その結果、足に血液が蓄積し、むくみや腫れを引き起こします。

心臓から足に流れる血液は、動脈を通して循環しています。その後、心臓に戻ってきます。そこから肺に移動して、酸素を供給します。

静脈内で血液が凝固している場合、血液が心臓に戻ることができません。そのため、足に血液が蓄積してしまい、足を腫れさせて痛みを生じさせます。そして、血栓となり正常な循環の妨げとなるのです。

深部静脈血栓症の血栓は、血液が適切に循環しなかったり、凝固したりする場合に発生します。例えば、手術後、薬の副作用として、または長期間動くことができないときに起こる可能性があります。

いずれの場合でも、次のような危険要因がある場合には発症リスクが高くなります。

  • 遺伝:循環器疾患を遺伝していることがあります。
  • 長期間動かない:例えば、長期入院している場合です。
  • 怪我や手術
  • 妊娠、体重過多、肥満
  • 喫煙

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深部静脈血栓症の診断

深部静脈血栓症

まずは、深部静脈血栓症と似た兆候や症状がある他の病気があることを覚えておきましょう。例えば、肺塞栓症、筋肉の損傷、セルライト、皮膚のすぐ下にある静脈の炎症などです。そのため、他の病気と識別するために、血栓の位置を特定することができる特別な検査を受ける必要があります。

次のような検査により、診断されます。

ドップラー超音波検査

超音波を使って静脈内の血液の流れを画像化して観察します。これにより、深部静脈の閉塞や血栓を検出することができます。深部静脈血栓症を診断するのに一般的に行われている検査です。

Dダイマー検査

血栓が形成されたときに血液中に放出される物質のレベルを測るための血液検査です。結果が陰性の場合には、深部静脈血栓症ではありません。

静脈造影検査

血栓を検出するのに最も正確な検査方法です。しかし、侵襲的な検査であり、X線で静脈を見るためにカテーテルの挿入と造影剤の注入が必要となります。

MRI検査(核磁気共鳴画像法)とCT検査(コンピュータ断層撮影)

どちらの検査も調べたい部位を画像化することにより、あらゆる症状を診断するのに役立ちます。画像には動脈や血栓が映し出されます。深部静脈血栓の診断にはあまり使用されていない検査方法ですが、必要であれば利用しやすい検査となります。

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深部静脈血栓症の予防

深部静脈血栓症

深部静脈血栓の予防としては、心臓に戻る血液の流れを改善することが基本となります。そのため、医師に運動習慣について相談してみましょう。

また、血行促進のために、定期的に脚を心臓よりも高くあげるのもお勧めです。ベッドの足を置く位置を高くすることで快適になるでしょう。

喫煙している場合には、禁煙を試みましょう。タバコは多くの心臓疾患の危険要因です。また、週に3日以上、1日につき少なくとも30分間運動をすることが推奨されています。さらに、血栓を防ぐ食べ物を食べることも役に立つかもしれません。

必要に応じて、医師により抗凝固薬が処方されることもあります。

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