先天性心疾患の特徴とは

7月 20, 2020
先天性心疾患は、最もよくある先天性欠損症の一つです。それぞれのケースにより、治療法や深刻さは異なります。近年、生存率は大きく上がってきています。

先天性心疾患は、全新生児の約1%に見られる疾患です。この疾患は、生まれる前、つまり母親が妊娠中の胎児の心臓形成時に起こります。”先天性”とは、生まれた時にすでにこの病理を持っているということです。

統計では、先天性心疾患は最も一般的な先天性欠損症だと示されています。医学の進歩のおかげで、この問題を抱える大人の数は増えています。これが意味するのは、多くの人が、この病気で亡くならず生存しているということです。もちろん、合併症を防ぐためには、大人になっても定期的に検診を受ける必要があるでしょう。

先天性心疾患とは?

先天性心疾患は単一状態ですが、たくさんの種類があります。心臓に構造上の変化があるのが一般的な特徴です。

この構造上の変化は、胚形成期の臓器形成になんらかのトラブルがあった為に起こります。例えば、赤ちゃんの心臓は、受精から形成され始めますが、完全に発達するのは妊娠8週です。

通常、心臓が形成されるためには、一連に続く段階が必要です。先天性心疾患は、これらの段階のどこかが適時に完全でなかった時に起こります。結果として、心臓の形成が不完全になるのです。

原因

先天性心疾患の原因を特定するのは不可能なことがほとんどでしょう。ですが、世界保健機関(WHO)は、先天性心疾患のリスクを上げると考えられる要因がいくつかあることを指摘しています。

  • 遺伝的要素:家族歴があることも先天性心疾患のリスクに関係しているでしょう。同様に、ダウン症候群やディジョージ症候群などの染色体や遺伝的症候群の一部であることが一般的です。
  • 感染妊娠中に母体が梅毒や風疹などの感染症にかかると、胎児の奇形が大きくなるリスクが高くなります。
  • 栄養状態:妊娠中に太りすぎたり、ビタミンAの過剰摂取、またはヨウ素や葉酸の欠乏などが先天性心疾患の原因となるかもしれません。糖尿病も、胎児の正常な発達を妨げてしまう恐れがあります
  • 環境的な要因:特定の化学物質にさらされたり、タバコやお酒、特定の薬剤投与などは先天性心疾患のリスクをあげてしまうでしょう。

先天性心疾患の種類と症状

心臓 先天性心疾患の特徴とは

心疾患の症状は、出生後すぐ現れることもありますし、数ヶ月たってから現れることもあります。新生児の症状として主なものは、以下のようなものです。

  • 哺乳が困難である
  • 息が速い
  • 唇が紫や青みを帯びている
  • 発育不全

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先天性心疾患は大きく3つに分かれます。

  • 肺を通して過剰に血液が送られるために起こる問題。圧力が上昇する。次のような問題が含まれる。

・動脈管開存症

・関節内または心室間伝達

・房室管

  • 肺を通す血流がよくないことからくる問題。その為に体が十分に酸素を得ることができない。唇が紫や青みがかった色になる。以下のような問題を引き起こすことがある。

・三尖弁閉鎖

・肺動脈閉鎖

・大血管転位症

・ファロー四徴症

・両大血管右室起始症

・動脈幹

  • 体への血流がよくないことからくる問題。不完全な形成の心腔や血管の閉塞が、体への血液の流れを妨害する。大動脈縮窄や大動脈弁狭窄症を含む。

 

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その他考慮すべきデータ

先天性心疾患を予防する一つは、妊娠中に母親が定期検診を怠らないことです。また、なんらかの薬剤投与が必要な場合は、かならず産婦人科の主治医が安全だと推奨したものでなくてはいけません。また、母体は有害な化学物質に晒されないようにしましょう。

妊娠中の女性が糖尿病である場合は、血糖値をコントロールしなくてはいけません。ですが、どれほど母親が気をつけていたとしても、先天性心疾患を100%防ぐということは不可能です。遺伝的な要素も大きく含まれているからです。

先天性心疾患の深刻さは様々です。全てはどの程度の奇形があるのかによります。生まれてすぐに手術で処置しないといけない場合もありますし、子どもの成長に合わせて治療や手術を行う場合もあるでしょう。

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