咳によく効く自然療法
咳は、季節を問わず起こる、 ごく一般的な症状です。咳が出る原因としては、インフルエンザ・アレルギー・風邪・肺の病気などが考えられます。咳は、気道の中にある有害なものを体が急いで排出しようとする、体の防御メカニズムといえるでしょう。とはいえ、咳が止まらないと辛いですよね。その不快感は、喉だけでなく全身にまで及んでしまうでしょう。
どうしたらいいの?
ご家庭でできる自然療法は、辛い咳を緩和するのに役立つかもしれません。簡単に用意でき、お財布にも優しいですよ。今日は、自然の力を使った咳止めの作り方をいくつかご紹介します。あなたも是非試してみてくださいね。
1. 玉ネギ
玉ネギ療法は、咳に最も効果のある家庭療法の1つです。 玉ネギは、消毒剤・鎮咳薬・去痰剤として役立つ成分を含んでおり、さまざまな病気の症状を軽減してくれるかもしれません。また、玉ネギの持つ酵素は、細胞が酸素を取り入れるのを助けるため、呼吸を楽にしてくれる効果が期待できるかもしれませんよ。
さらに、玉ネギにはマグネシウム・カルシウム・塩素・リン・鉄・ヨード・カリウム・硫黄・亜鉛などの微量元素やミネラルが豊富に含まれています。そのうえ、ビタミンAやビタミンB・ビタミンC・ビタミンEの宝庫でもあるのです。
そんな玉ネギを家庭療法に利用する方法を2つご紹介しましょう。
玉ネギの利用法
その1:
作り方は簡単ですが、少し時間がかかります。まず玉ネギの皮をむき、みじん切りにします。それをボウルに入れ、レモン汁1個分と蜂蜜少量を加えます。よく混ぜ合わせたら、6時間そのまま置いてください。できあがったものを、大さじ3杯ずつ飲みましょう。これを1日3回、症状に応じて、何日でも必要なだけ続けてください。
その2:
玉ネギをスライスしたものをお皿に盛り、枕元に置いておくだけでOK。寝ているあいだに喉の状態が落ち着き、ぐっすり休むことができるでしょう。
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2. ニンニク
玉ネギと同様、ニンニクも呼吸器系・消化器系・心血管系の病気や皮膚病に効く成分をいくつか含んでいます。すぐれた殺菌作用があるほか、強力な消毒・浄化作用もあります。ニンニク療法は概して安全と言えるでしょう。
ニンニクの利用法
ニンニクシロップを作ります。必要な材料は、ニンニク2〜3欠片とタイム、オリーブ油だけ。これをミキサーで、ドロドロになるまで(または飲みやすくなるまで)混ぜ合わせます。できたものを大さじ1杯、朝食前に飲むと効果があります。毎日飲みましょう。
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3. 去痰ジュース
この治療法は、味や匂いの点から言って、玉ネギ・ニンニク療法より親しみやすいと言えるでしょう。ぶどうとセロリが持つ薬効成分を組み合わせて利用します。ぶどうにはビタミンや抗酸化物質が含まれており、血圧を下げる作用があります。また、身体のデトックス(解毒)に大きな効果があります。一方、セロリには筋弛緩を促す成分が含まれていますから、血管を広げ、血液の流れを改善してくれるかもしれません。また、利尿作用もあり、体が余分な水分を排出する手助けとなると考えられています。
去痰ジュースの作り方
去痰ジュースを作るには、小さめのぶどう一房とセロリ数本、それに水を適宜用意します。これらの材料をミキサーにかけ、よく混ぜ合わせましょう。このジュースは夜飲むようにし、飲んだあとはできるだけ家を離れないようにしてください。
効きめはあるの?
これらの手作り自然療法は咳の緩和に効果的だと考えられています。ですが、これだけで全て治るというわけではありません。ビタミンCを多く含むオレンジなどの柑橘類を食べたり、水分補給に気をつけましょう。また、寒い夜のお出かけは避けて、暖かい服装をすることもお忘れなく。
注意:もし咳がひどくなるか、長引くときは、何か深刻な病気のサインかもしれません。すぐに医師の診断を受けましょう。お大事に!