大人の女性の心の動き

· 6月 28, 2016
40歳を過ぎた大人の女性には、身体的・心理的変化がおとずれます。

シルビアは、48歳、大人の女性です。ある朝目覚めてきっぱりと決心しました。「我慢も何も、もうこれでおしまい。離婚するわ」

夫は自分のことばかり考え、二人の関係はもう行き詰っていると、彼女は確信していました。

彼女は、人生の大半を他人の世話をし過ごしてきたことに気づいたのです。自分のことしか考えない人々を自分の周りにおいてしまっていました。手の届かなかったところを見えなくしていた霧が、突然彼女の前から消えました。

どういうわけか、何かが変わったのです。心の中で絡まっていた糸がピーンと張り、今こそ自分自身を大切にすべき時だと分かったのです。

うまく行かなくなっていることに見切りをつけ、人生を生き直してみたいと思ったのです

 

40歳を迎えた後の女性の心

大人の女性と鳥

女性は人生を通じて、神経系の連結部分に水をやり肥料をあげ、豊かにします。その結果、年を重ねるごとに、感情や思いはより新しくより強くなっていくのです。

女性の心は一生を通じて、絶えず変化します。一般的に、女性の現実性は、男性の現実性ほど安定してはいません。男性の心はほとんど変化しないため、岩山に例えられることがあります。それに対し、女性の心は天気のように変化し、予測するのが難しいものです。一週間の間にも心が変化する女性は、生涯を通じて、女性ホルモンのジェットコースターにのり、色々な所へ行きます。

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40歳を過ぎた大人の女性が持つ素晴らしい力

猫とビーチ

シルビアのような大人の女性が、人生のある時点で自分の人生に疑問を持ち始めることは、少なくありません。自分が何を望み、何を変えることができるのか考え始めるのです。

自分のしたいこと、興味や関心を犠牲にせず、自らの責任や義務と折り合いをつけたいという思いが高まります。そのために、リスクを背負うことも承知で、過去に手放した考えや道をもう一度見つめ直し始めます。

そういうわけで、一般的にこの年齢の女性は、自分の意思をはっきりと自覚し、よりアクティブになり、感情に縛られてきた自分の人生に不要なものを清算していくようになります。

つまり、特定の年齢に達すると、変化を起こし、全てがクリアに、簡単になっていくのです。次に、ある年齢に達した女性が手にすることのできる力をうまく表現した、オプラ・ウィンフリーの言葉をご紹介します。

「私は、この年になってもまだ成長し続けていることに驚く。新しいことを探し、もっと成長するよう、自身の限界を超えていく。20歳の頃、「大人になる」というある一定の不思議な年齢があって、それに達したら自分の「大人」への進化は終わるのだろうと思っていた。昔はその年齢というのはたぶん35歳ぐらいなんじゃないかと思っていたのに、面白いことに、時が経つにつれてその年齢が変わってきた。そういう意味で社会的に大人とみなされる40歳を過ぎても、自分の思っていた意味で「大人になった」状態には達していない。今では、私が人生で期待していることは、かつて想像していたどんな夢や希望をも超えて大きくなり、なるべき自分になるために、進化や成長をずっと続けていくのだと確信できる。」

女性の絵

 

女性の心(脳)に何が起こるのか?

女性ホルモンは、女性が現実を作りあげていくのに重要な役割を担っています。経験に対する捉え方や価値観、希望に影響を与えます。

特定の年齢を過ぎると、ホルモンの心への影響は安定してきます。これは、あなたの邪魔をせず、優先したいものをはっきりとわかりやすくしてくれます。人生を通して、エストロゲンが多く脳内に放出されていると、感情、コミュニケーション、共感などをより敏感に感じます。それは、エストロゲンには、私達が物事を理解し感じるための選択を後押しする作用があるためです。エストロゲンは、気分、考え、衝動、性的関心、姿勢、幸福感を刺激します。

二人の女性

 

女性ホルモン

女性は40歳代半ばに達すると、心が急激に変化し、人生における心のジェットコースターも最終段階に入ると言えます。心(脳)に変化が起き、自分自身を大切にする必要性を感じ始めるのです

体内時計が脳内で必要なアラームを鳴らし、自分自身の喜びと利益を求めるよう合図します。怠っていた、または、先延ばしにしていた社会的、生物学的な問題に折り合いをつけ、自分自身を知り、成長するよう促します。

シルビアのような女性の脳内では、何が起こっているのでしょう? エストロゲンや黄体ホルモン(排卵直後、卵巣で作られる女性ホルモンの一つ)など、人を衝動的にする作用のあるホルモンの産出が低下します。その結果、月経のサイクルは終わりを迎えます。

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心の働きは穏やかになり、安定します。また、扁桃体(感情の中心をつかさどる部分)は、現実と向き合う際、あなたの客観的な視点にかかっていた霧を取り除きます。

これらの働きは、感情を処理する部分(扁桃体と辺縁系)と、意思決定・分析をする部分(前頭葉前部皮質)と同調しています。さらに、ドーパミンとオキシトシンの分泌により、自分自身のために優先的に時間を使うことを許すと同時に、それを管理します。

この時期に、女性は、自分の可能性に気づき、人生を新たな方向へ転換し始めます。自由な心の歌に耳を傾け、人生をより充実したものにし、新しいバランスを身に着け、新たな物の見方や考えを見出すようになるのです。

寄り添う二人

 

引用:“女性の脳”著ローアン・ブリゼンディーン、“脳と行動”著ニール・カールソン