ローズマリーの効能と使い方
ローズマリーは健康や美容のため、古くから世界中で自然療法に使われてきた植物です。
この薬用ハーブには様々な効能があります。自然派化粧品に欠かせない材料でもあり、家庭での掃除にも役立つでしょう。
古代においては、ローズマリーはシンボルとしての働きもありました。洗浄剤として様々場面で使われた以外に、幸運、正直さ、信心などを表すシンボルとされていたのです。
この植物には多くの有効成分が含まれています。ビタミンA、B2、B6、C、それにミネラルでは鉄分、マグネシウム、亜鉛、リン、カルシウムが含まれています。その上、抗酸化成分も豊富です。
ローズマリーは、生や乾燥させた葉が使われます。ときには花が使用されることもあります。
今回は、ローズマリーの多様な効能と使い方についてご紹介します。
ローズマリーの効能
ローズマリーは世界中の多くの地域で生育する香草です。古代よりさまざまな病気を治すための薬草として使われてきました。
主な効能の一つは、記憶力を向上させ、呼吸器系の異常を緩和することです。
美容面での効能
ローズマリーの美容面での効能は、抗酸化成分と抗炎症成分を含むことによって、多くの点でお肌の健康を改善してくれることです。
- これらの成分は血行を刺激しますが、特に下半身の血行を良くするため、静脈瘤、セルライト、線状皮膚萎縮症(妊娠線、肉割れと呼ばれる)の発生を最小限に抑えてくれるでしょう。
- ローズマリーのエッセンシャルオイルは、お肌のたるみを引き締める天然の収れん剤として役立つと考えられています。
マッサージをしながら塗ることで、リンパの機能を活性化させ、それによって毒素や結節の形成にかかわる体液の排出が促されるでしょう。
全体として体液の循環に役立ち、ハリのあるお肌を維持する助けとなるでしょう。
その他の効能
- ローズマリーには強力な抗酸化作用のあるコーヒー酸とロズマリン酸が含まれています。
- ローズマリーオイルは血液の循環を良くし、毛髪の成長を促進します。
- ローズマリーは、試験管で危険な細菌が繁殖するのを妨げるので、そういった細菌に汚染された食品を摂ってしまった場合の処置として利用できるでしょう。
- ローズマリーのエッセンシャルオイルは、アロマテラピーとして、不安や痛みの感覚の異常、警戒心の増加などの場合に精神状態の改善に使用されています。
- いろいろな研究によって、ストレスレベルを減少させるということが証明されています。
- ローズマリーのエッセンシャルオイルを吸引すると脳の働きが向上します。また脳が情報を処理するスピードが上がり、効率も良くなるでしょう。
ただし使用前に、ローズマリーにアレルギーがないかを医師に確認してもらうことが重要です。
ローズマリーを使った自然療法
抜け毛予防に
薄毛で悩んでいる方、または春や秋に増える抜け毛を予防したい方、ローズマリーが天然の解決法になることをご存知でしたか?
前にお話したように、ローズマリーは血液の循環を活性化させるので、毛髪の成長を促進するためにも良いかもしれません。
材料
- ローズマリーのドライリーフ 大さじ3(45g)
- 水 500ml
作り方
- まず鍋に水を入れて火にかけます。
- 沸騰したら火を止めて、ローズマリーの葉を入れます。
- そのままふたをして10分間抽出させます。
- このハーブティーを頭皮につけ、指の腹でマッサージをします。
- 最後にたっぷりの水でよく洗い流します。
お肌のハリを取り戻すために
数十年前からローズマリーは、ハリがあり血行のよい若々しいお肌を手に入れるために使われています。それに収れん剤なので、お肌のたるみや血色の悪さ、シワなどに良い効果が期待できるかもしれません。
また同時にこの天然収れん剤は、顔の疲れた印象を消したい時にすばやい効果が期待できます。朝の使用に良いでしょう。
材料
- ローズマリーの葉 大さじ6(90g)
- 白ワイン 250ml
作り方
- ふた付の容器に白ワインを入れます。
- そこへローズマリーを(葉も花も使えます)入れ、涼しい場所で10日間おきます。
- 日数が経ったら、お肌に直接つけ、指の腹でマッサージをします。
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料理に
ローズマリーは食用ハーブとして料理にもよく使われます。特に肉料理やソース類に合います。強い香りとおいしい味の香辛料として料理に大変よく登場します。
このローズマリーというハーブから得られる効能は数多くあります。いつも手元に置き、その有効成分を活用しましょう。
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Erkan, N., Ayranci, G., & Ayranci, E. (2008). Antioxidant activities of rosemary (Rosmarinus Officinalis L.) extract, blackseed (Nigella sativa L.) essential oil, carnosic acid, rosmarinic acid and sesamol. Food Chemistry. https://doi.org/10.1016/j.foodchem.2008.01.058