ロックダウン中における自閉症の子どものサポート方法

23 5月, 2020
ロックダウン中に自閉症の子どものケアをするにあたり、知っておきたいことがあります。まずは、平和で落ち着いた環境を作りましょう。そして、毎日のルーティーンを作り、今世の中で起こっていることをわかりやすく、はっきりと説明しましょう。また、ケアをする大人も自分自身をいたわることが大切です。

2007年以来、国連加盟国では毎年4月2日を世界自閉症啓発デーとしています。様々な組織がASD(自閉症スペクトラム症)の治療に尽力してきました。ロックダウン中にどのように自閉症の子どもに関われるかが取り上げられています。

現在のCOVID-19によるパンデミックの結果、世界中で自粛生活が送られています。これはどんな家庭にとっても不便なものでしょう。ですが、家族の一員が自閉症を抱えている家庭にとっては、もっとずっと大変なことかもしれません。その理由は自閉症の特徴にあります。

自閉症スペクトラム症

ASDの少女

ロックダウン中における自閉症の子どもの手助けについて掘り下げる前に、ASDについて確認しましょう。ASD、自閉症スペクトラム症は、神経生物学的発達障害です。脳の機能の発達に影響を与え、社会的能力やコミュニケーション能力の維持に影響を及ぼします。

ASDは通常、生まれてから数年の間に明らかになるでしょう。一般的に、3歳になる前にわかるようです。社会的能力、コミュニケーション能力に与える影響は、行動障害や環境に対応する困難さを証明付けます。

ASDを抱える人は、社会的・感情的能力、コミュニケーション能力が乏しい傾向にあります。そのため、現在行われているロックダウンなどの制限された状況は、特別な注意を必要とする自閉症の人にはとても厳しいものです。

自閉症を抱える人をより攻撃されやすくしているのは、その特殊性です。そのため、たとえ今現在は補助の必要がない、という人でも、いずれは、そしてずっと特別な補助の介入が必要となるでしょう

それでは、このロックダウン中、自閉症を抱えている子どもをどのように助けて行けばいいかを見ていきましょう。

ロックダウンと自閉症

ASD(自閉症スペクトラム症)を抱える人にとって、ルーティーンは必須です。そのため、学校、職場、医療現場などの閉鎖は、ASDを持つ人に大きな衝撃を与えます。日課を決め毎日決まった活動をすることで、生活がきちんと整い安心感を得ることができるようになるでしょう。

ロックダウンは誰にとっても厳しい状況ですが、自閉症を抱える子どもにとっては特に難しいものとなるはずです。このロックダウン中、これまでと変わらず対応できる子もいるでしょうが、状況に参ってしまったり、攻撃的になる、鬱状態になってしまう子もいるでしょう。

この現実を踏まえ、自閉症を抱える人とその介護者に対し、例外的な承認を制定した政府もあります。ロックダウン中にも関わらず、自閉症の人は外出をしてもいいというものです。これは、短時間の外出をセラピーの手段としたものです。

こういった政策は、もちろん国により異なりますが、一般的に自閉症を抱える人やその介護者は、その認定書を持ち歩くことが原則となっています。自閉症の子どもには、わかるように青いリボンや腕章をつけることを推奨している国もあります

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新型コロナウイルスと自閉症の子どもたち

自閉症

多くの国で、学校は閉鎖しています。医療機関や治療センターは最小限のスタッフで運営され、緊急事態にフォーカスしています。必要時以外に公共の場所に出かけたり、外出をすることはできません。結果として、家族は、他の力を借りずに家庭の中で自閉症の子どもを助けなくてはいけません。

ではどう助けるのかという質問に対し、様々な機関が答えを出しています。その中の一つは、自閉症を抱える子どもが毎日の生活を整理できるようなルーティーンを作り出してあげることです。スケジュール化することの大切さは、予測可能で明確な計画、先の出来事を見通すことできることが自閉症の人には必要不可欠です。不安感を減らすことができるでしょう。

その他の推奨事項として、今何が起こっているかを子どもに説明することがあります。ロックダウンが何のためにあるのか、いつまで続くであろうと考えられるかをきちんと説明し、理解させることで、子どもたちの心は落ち着くでしょう。また、感染予防のためにしなければいけないこと(手洗いや咳エチケット、ソーシャルディスタンスなど)を説明することも大切です。自閉症を抱える子どもは、しっかりとした説明がある本や画像、動画などでわかりやすく説明すると良いでしょう。子ども向けにわかりやすく説明されたものは、オンラインで見つけることができます。

 

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今、世の中で何が起こっているかを子どもに説明することが大切だと前述しましたが、その他に大切なことは何でしょうか。それは、パニックにならず落ち着くことです。親であるあなたが子どもに伝えるメッセージは、シンプルで明確なものでなくてはいけません。あなたの伝える情報が、ネットなどの不確かな情報や噂ではなく、信頼できるものでしょうか。また、与える情報量にも気をつけましょう。不安感やストレスを与えないためには、家庭を穏やかな環境に保つことが大切です。

最後に、保護者であるあなたが、まず自分自身をいたわることも忘れないでください。毎日のルーティーンを作り、遂行するには、セルフケアが欠かせません。子どもが必要とする愛や注目をしっかりと与えてあげられるよう、あなた自身も穏やかに過ごしましょう。