ソーシャルディスタンスについて知っておくべきこと

ソーシャルディスタンスは、人との間に安全な距離を保つだけのものではありません。娯楽施設などの閉鎖なども含みます。ソーシャルディスタンスについて、詳しくみていきましょう。
ソーシャルディスタンスについて知っておくべきこと

最後の更新: 25 5月, 2020

現在、世界中の人がパンデミックを経験しています。そのため、多くの国では、感染を少しでも拡大させないための様々な方法が取られています。ソーシャルディスタンスもその一つです。

私たちの多くが外出せずに自宅にいる、という封じ込め作戦は、ウイルスの広がりを抑える目的で行われています。2019年12月に現れたとされる新型コロナウイルスは、非常に感染力の強いウイルスです。

ですが、ソーシャルディスタンスは、このウイルスにだけ効果があるのではありません。人から人へと感染する他の病気の広がりをも防ぐために使えるでしょう。

ソーシャルディスタンスとは何?

コロナウイルス感染が広がるに連れ、ほぼ全ての国や地域では他者との接触を減らす、または禁止しています。これがソーシャルディスタンスの基本です。

言い換えると、ソーシャルディスタンスとは、人との間にスペースを開け、距離を保つことです。安全とされている距離を保つこと、そして接触をできるだけ避けることで、感染者の数は減らせるでしょう。

コロナウイルスのケースでは、呼吸飛沫によって感染が広がるとされています。この飛沫は、感染した人の咳やくしゃみからはもちろん、話をしているだけでも飛び散ります。そのため、近くに人がいるということは、その人から移る可能性があるのです。このパンデミックの初期において、専門家は、人との間には1〜2mの距離を取ることを推奨しました。この距離は、呼吸飛沫が相手に到達しない距離だという理論からです。

マスクをして屋内にいる女性 ソーシャルディスタンス

ソーシャルディスタンスの仕方

人との安全な距離については前述しました。では、ソーシャルディスタンスは日常生活でどのように実践されるのでしょうか。まずは、大勢の人が集まる場所は避けるということが基本です。

このパンデミックを収束させるためには、スポーツスタジアムやテーマパーク、映画館などの娯楽施設、レストランなどを閉鎖するのが一般的です。それだけでなく、学校、大学、塾などの教育機関も閉鎖されるでしょう。

会社でのソーシャルディスタンスですが、できるだけ人との関わりを限定させなくてはいけません。だからこそ、今多くの企業が社員の働き方を見直し、可能な限り自宅からテレワークをするようになっているのです。

また、できるだけ公共の交通機関の利用を避け、車の乗り合わせも避けるのも基本です。外出は、食料品や薬剤を買いに行くといった本当に必要な時のみにすることがいろいろな国で実施されていまあす。

ソーシャルディスタンスの狙いは、ウイルスに感染した人を他の人に接触させないことです。今回のコロナウイルスのような感染は、無症候性です。無症候の場合、自分が感染しているかどうかはわからないのです。

 

ウイルスの広がりを抑えるためのその他の方法

 

石鹸での手洗い ソーシャルディスタンス

ソーシャルディスタンスに加え、コロナウイルスの広がりを予防するために是非とも実践したい方法があります。まず一番大切で、一番効果的な方法は、正しく手を洗うことです。

そのためには、消毒剤を使うこともできますが、一番は石鹸と水で丁寧に洗うことです。また、手で顔を触るのもやめましょう。くしゃみや咳をした時は、ティッシュで口や鼻を抑え、そのティッシュはすぐに捨てましょう。

もちろん、感染が疑わしいサイン(咳や発熱)があれば、すぐに保健所に連絡をしましょう。外出をする際は常にマスクをつけることが推奨されています。ですが、マスクの効果は100%ではないということも覚えておきましょう。

ソーシャルディスタンスなど一人一人の行動が、この状況を改善するためには欠かせないことである、ということを忘れてはいけません。従って、専門家の意見は常に重要視しましょう。自分だけは大丈夫などと思わず、一人一人が意識することで、感染者数も徐々に減らしていけるはずでしょう。


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