ロックダウン中に一日中パジャマで過ごさないために
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、私たちはこれまでの生活習慣を一気に変えることを余儀なくされました。このような状況に急に直面することになり、新しい現実にどう適応していけばいいのか分からずとても困難だということもあるでしょう。
しかしはっきりしているのは、パジャマで1日中過ごすことはお勧めできない、ということです。今回はその理由をお伝えします。
家にいるから、毎日の日課を行うことができないと口にするのは簡単です。特に、仕事、学校、外食などのこれまで行なっていた通常の日課がすべて消えてしまった場合はなおさらでしょう。
現在の状況では、できる限りこれまでの習慣を維持することが大切です。これは、心を落ちかせ、安全で不安のない生活を送るのに役立ちます。
なぜ一日中パジャマで過ごすことは良くないのですか?
一日中パジャマで過ごすこと自体は悪いことではありません。通常の日課をこなす毎日の生活の中で、休日の日を家でゆっくり過ごすために一日中パジャマでいる、というなら問題ではありません。この場合、翌日には通常の生活に戻るため、大きな影響はありません。
しかし、私たちが現在経験している自宅での隔離措置は、毎日続く習慣的な状況です。つまり、一日中パジャマで過ごす生活を何週間も続けると、脳に悪影響を及ぼす可能性があります。パジャマを着たまま1日を過ごすことで、毎日、今日1日は眠る時間か何もしない時間だと脳に告げているようなものです。
したがって、隔離措置中には、一連の習慣に従うように自分を強制することが大切です。日常的な習慣を続けることで、1日の中のさまざまな時間を区分するのに役立ちます。つまり、仕事や勉強、食事、運動、そして休憩の時間、そして衛生状態を良好に保つための時間や外見を整える時間を確保できます。
自分の外見に時間を費やすことは、現在のような自宅で過ごす隔離措置中には、あまり重要ではないように感じることがあります。しかし外見に気を配ることで、自分自身に自信を持つことができます。これは、とても重要なポイントです。
こちらもぜひご参考に:ロックダウン中のリラクゼーションテクニック
ロックダウン中に自分に自信持つために継続するべき日課
ロックダウン中に継続するべき毎日の日課は、それぞれの一日の活動によって異なりますが、いずれの場合も、次のような基本的なガイドラインに従う必要があります。
- 毎日シャワーを浴びる:毎日体を洗うことで、私たちの代謝が活性化し、肌と髪の状態を清潔に保つことができます。さらに、朝目覚めて1日を始めるのにも役立つでしょう。また、夜シャワーを浴びる人は、就寝前にリラックスする効果が期待できます。
- 洋服を着替える:一日中パジャマを着るのではなく、家にいるときでも、その都度適切な服を着ることが重要です。そうすれことで、脳に具体的なメッセージを送ることができます。仕事の時間です…運動する時間です…さあ、休憩する時間ですよ、などです。
- 髪をとかして身なりを整える:自分の身なりを整えるために何をするかは、私たちが何によって気分が良くなるかで異なります。新しいヘアスタイル、マネキュア、ローションの塗布、お化粧、そして髭剃りなど、見た目をケアして気分が良くなると、全般的な物事に対しても良い気分でいられるでしょう。
- 毎食後に歯を磨く:私たちの健康維持に関して直接影響を及ぼす重要な生活習慣ではないかもしれませんが、口腔衛生を良好に保つことは、自分のケアをしっかりと行なっていることを意味します。そしてこれによって、精神面の健康が向上するのにも効果を発揮するでしょう。
続きを読む:ロックダウン中に家族が仲良く過ごすためのヒント
最後に:隔離措置中に役立つ推奨事項
具体的な状況は、住んでいる場所によって異なりますが、多くの国の人が、1日のうちのほとんどの時間を自宅過ごす生活が、約1か月ほど続いています。ある時点で、新型コロナウイルスへの対策は、現在の状況よりも柔軟なものになりますが、現段階では、さらに数週間はほど自宅で過ごす隔離措置が継続する予定です。
そのため、私たちはこれまでの日常生活にできるだけ近い、新しい日課を確立する必要があります。できないことはたくさんありますが、正常性を維持するためにできることは何でもする姿勢が必要です。心身の健康維持に必要なセルフケアも、重要な役割を果たします。
現在のような状況において、自分の見た目や着るものにばかり注意を払うのは、軽薄で表面的なものに思えてしまうかもしれません。しかし、自分を大切にし愛することを実践する上で、自分の体が心地よく感じるためのシンプルで効果的な方法です。そして、一人一人が自分を大事にしてきちんとしたリズムのある生活を送ることは、この隔離期間中に、自分自身や他の人に送ることができる最高のメッセージの1つだと言えるでしょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Diener, E. & Suh, E. M. (2002). Culture and subjective wellbeing. Cambridge, MA: MIT Press.
- Gómez Lillo, S. (2006). Equilibrio y organización de la rutina diaria. Revista Chilena de Terapia Ocupacional, (6), Pág. 47 – 54. doi:10.5354/0719-5346.2010.111
- Schwartzmann, L. (2003). Calidad de vida relacionada con la salud: aspectos conceptuales. Ciencia y enfermería, 9 (2), 09-21. doi: 10.4067/S0717-95532003000200002