自宅隔離措置中に毎日シャワーを浴びるべきですか?

世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスの危機により、多くの人々が外出をせずに自宅で過ごしています。ここで疑問に思うのは、外出や外での活動をしていなくても毎日シャワーを浴びる必要があるかどうかです。専門家の意見を聞いてみましょう!
自宅隔離措置中に毎日シャワーを浴びるべきですか?

最後の更新: 23 5月, 2020

世界中で急激な感染拡大が起こっている新型コロナウイルスのパンデミックにおいて、多くの国が外出禁止令や都市の封鎖を決定しました。

現段階で最善の予防策である隔離措置により、多くの人が家の中で一日を過ごしています。そうなると、家から一歩も出ていないのに、シャワーを浴びる必要があるのか​​疑問に思うことがあるかもしれません。

隔離措置中は、私たちの日常生活や業務はすべて中断されるため、 「通常の」日がなくなります。そして、封鎖が解除されるまでは、私たち感染の拡大を抑えるために自宅で過ごす必要があります。

外出の自粛を提案している国もあれば、法的な措置として外出禁止令を発令している国もあります。つまり、家の外に出ることは、法律に違反することになるため、在宅勤務へと移行をしたり、学校のクラスをオンラインで受ける国も多くなっています。

一部の国では、必要な外出は許可されていますが、ほとんどの場合は、1日のほとんどを家の中で過ごすことが多くなります。そのため、外出をしないのに、毎日シャワーを浴びることが本当に重要かと疑問に思うかもしれません。

この質問に答えるには、定期的にシャワーを浴びないと私たちの体に何が起こるかを理解する必要があります。

毎日シャワーを浴びないと体はどうなりますか?

頻繁に入浴やシャワーをしないと、私たちの体はある一連の変化を経験します。そしてこの変化は健康に有害である傾向があります。身体的な活動をしていなかったり外界と接触していない場合でも、この変化が発生します。

その1つが新陳代謝の低下です。入浴やシャワーは、体の細胞によるエネルギーの生成を刺激し、さまざまなエネルギープロセスが実行されます。

シャワーは死んだ組織も取り除きます。皮膚には細胞置換の継続的なプロセスがあり、多細胞生物の体を構成する細胞の自然死に方の一種をアポトーシスと呼びます。

これは、新しい細胞へと置き換えることを可能にするプログラムされた細胞の死で、シャワーを浴びる時に体を洗浄することで、新しい細胞への道が開かれます。

最後は、大変わかりやすい影響である臭いです。ただし、家にいて汗をかかない場合は、発汗による臭いではありません。

何が起こるかというと、頻繁に体を洗わないと、バクテリアが皮膚に落ち着き、このバクテリアが過剰に蓄積すると、代謝プロセスと蓄積された死んだ組織が崩壊します。

この状態が悪化すると不潔性皮膚炎(Neglected dermatosis )と呼ばれる状態を引き起こし、臭いを発することがあります。

自宅隔離措置中に毎日シャワーを浴びるべきですか? 新型コロナウイルスの隔離措置

隔離措置の間は、毎日シャワーを浴びることで健康な肌状態を維持できます。

続きを読む:冷たいシャワーを浴び始めて気付く10の変化

不潔性皮膚炎

1980年代、つまりごく最近明らかになった皮膚疾患です。主な症状は、皮膚の色素沈着したプラークの形成です。このプラークは、日が経つにつれて悪臭を蓄積し始めますが、この悪臭の原因は汗ではなく、細菌の腐敗と死んだ組織の蓄積です。

この状態が精神障害のない人に発生することはまれですが、極端なレベルまで衛生状態が悪くなった青年期の若者に見られることがあります。

隔離措置がこの皮膚疾患へとつながる可能性は低いですが、衛生状態の欠如は、様々な病気につながる可能性があると知ることが重要です。

何回シャワーを浴びる必要がありますか?

自宅隔離措置中に毎日シャワーを浴びるべきですか? シャワーを浴びる回数

毎日の入浴不足の極端な例は、不潔性皮膚炎と呼ばれる皮膚疾患です。

ただし、細菌の蓄積を恐れて1日に何回もシャワーを浴びるのは健康的ではありません。隔離措置中に新型コロナウイルスへの感染を恐れて何回もシャワーを浴びる人もいるかもしれないため、注意が必要です。

専門家は、私たちが過度にシャワーや入浴を行わない限り、毎日シャワーを浴びることに同意しています。ただし、過剰にシャワーや入浴を行うと、体温を維持する表皮や、外的要因から私たちを守る皮脂の層を取り除いてしまう可能性があります。

私たちの体が必要とする限り、良好な衛生状態を維持する必要があります。

家を出なくても毎日シャワーを浴びることを専門家が勧めています。毎日シャワーを浴びることで代謝を活性化し、皮膚の死んだ組織を取り除き、細菌の蓄積を防ぎます。

新型コロナウイルスの予防の観点からは、シャワーと手洗いは全く別であることに留意してください。

新型コロナウイルスの蔓延を防ぐためには、一日数回、石鹸と水を使って手を洗って、良好な衛生状態を保つ必要があります。新型コロナウイルスのパンデミックが発生する前でも、ウイルスやバクテリアに対する適切な手洗いは病院のプロトコルの一つでした。

健康的なルーチンを維持することの重要性

新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための封じ込めや隔離措置は、私たちを心身的にも肉体的にも変化させますが、シャワーのようなルーチンを維持することはとても大切です。

自宅内でも、定期的なスケジュールと活動を確立できれば、より秩序立った方法で、最小限の影響で隔離措置を乗り越えることができるでしょう。

家から外に出なくても、毎日シャワーを浴びることは、健康的な日常生活を確立するための重要なタスクの1つです。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Faílde, Rosa Meijide. “20. Afecciones dermatológicas y cosmética dermotermal.” Técnicas y Tecnologías en Hidrología Médica e Hidroterapia (2006): 175.
  • Poskitt, L., et al. “‘Dermatitis neglecta’: unwashed dermatosis.” British Journal of Dermatology 132.5 (1995): 827-829.
  • González-Consuegra, Renata Virginia, Diana Carolina Pérez-Valderrama, and Luisa Fernanda Valbuena-Flor. “Prevención de lesiones de piel: educación en el equipo de salud y familiares de personas hospitalizadas.” Revista de la Facultad de Medicina 64.2 (2016): 229-238.
  • Fick, Sylvina Alvarado. “Implementación de estrategia multimodal en higiene de manos en un hospital pediátrico.” Benessere. Revista de Enfermería 3.1 (2019).

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。