新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状

5月 8, 2020
新型コロナウイルスが世界中で蔓延していることにより、多くの情報が溢れています。本日は、新型コロナウイルスの症状と特定の仕方についてご案内します。

すでに数週間にわたって新型コロナウイルスのニュースが流れていますが、今もなお感染者は世界中で増加傾向にあります。それに伴い、各国政府の措置も厳しくなってきました。また、感染の疑いがある場合には決められた手順に従うことになります。

現時点で最も多くの制限があるのがイタリアです。イタリア政府は、市民に移動の制限を命じるとともに、国境の出入りを禁止しました。もちろん、活動が制限されることで経済的な打撃にも見舞われています。実際、ほとんどの国の株価と通貨に影響が出ています。

各国の保健省は、医療従事者および住民への情報提供のため、行動の指針を作成しています。国によっては、指針に従うことが絶対であり、中には警察が介入する場合もあります。または、感染の可能性がある場合に単に検査するように提案しているだけの国もあります。

はっきりとしているのは、このグローバルな時代では、地球上のどこにいても感染リスクがあるということです。海外旅行が普通のこととなり、国境を越えて人が行き来することが増えたこの時代には、よりウイルスが拡散しやすくなっているのです。

同様に、ソーシャルネットワークには、間違った情報が多く共有されています。世界保健機関(WHO)は、この新型コロナウイルスについての誤った情報を訂正し、事実を発表しました。

新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルスの症状をご案内する前に、このウイルスの正体について見てみましょう。知識を得ることで、予防や検出に役立ちます。

コロナウイルスは、長い間存在しているウイルスの一種です。ヒトに感染するコロナウイルスは他にもあるため、現在流行しているコロナウイルスと混合してしまうこともあるでしょう。

2020年1月7日以降、現在流行している新種のコロナウイルスは2019-nCoVと名付けられ、後日COVID-19と名前が変更されました。これは、2019年末に中国の武漢市から発生したヒトに感染するウイルスです。

新型コロナウイルスを含め、ヒトに感染して世界中で大流行した(している)コロナウイルスは主に3つあります。まだ記憶に新しいのは、中東呼吸器症候群(MERS)です。

コロナウイルスの動物間での感染は比較的報告されています。しかし、現在発生しているのは、そのウイルスが変異してヒトに感染が拡大したものです。これはすでに世界的流行になっています。

新型コロナウイルス

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新型コロナウイルス感染症の感染様式

新型コロナウイルスには、感染者の唾液や鼻水に接触することで感染します。また、せきやくしゃみをしたときに空気中にウイルスが放出され、それらのウイルスを吸い込むことでも感染します。

このウイルスは特定の表面に留まり、しばらくの間生存することが可能です。ウイルスが生存している間に感染していない人が感染者の飛沫に触れ、目、鼻、口などの粘膜に触れてしまった場合、この感染症にかかる可能性が高いのです。

また、研究者は感染者の糞便からもコロナウイルスを検出していますが、このルートを介しての感染は非常に低いと発表しています。

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新型コロナウイルス感染症の症状

では、新型コロナウイルスに感染していることを知るにはどうすればいいのでしょうか? 症状は何でしょうか? 鼻や口の飛沫から感染するウイルスのため、風邪のような症状が現れることにも納得ができます。

この感染症の場合、主に3つの症状が現れます。

  • 発熱
  • 倦怠感

また、中には鼻漏、鼻水、嚥下痛、のどの痛み、下痢などの軽い症状が現れる人もいます。しかし、これらの症状がすべての人に現れるわけではありません。実際、新型コロナウイルスに感染しながらも、無症状の人もいるのです。

感染者の15~20%は重体になります。一般的に、高齢である場合、または糖尿病、高血圧、閉塞性肺疾患、および免疫不全疾患である場合は感染率が高いです。

新型コロナウイルス

新型コロナウイルス感染症の症状がある場合には?

ガイドラインは国によって異なり、また日々更新されていますが、上記3つの症状のいずれかの症状、または全ての症状が見られる場合には、どの国でも、最寄りの保健所などに設置されている「帰国者・接触者相談センター」に問合せなければなりません。また、感染者と接触があった場合や新型コロナウイルスが流行している地域に行った場合にも、こちらのセンターにご相談ください。医師はサンプルを採取して検査を行う必要があります。症状が出始めたらすぐに相談することが重要ですが、国によっては、初期の症状が風邪に似ていることからも初期は自宅待機を促しているケースもありますので、相談センターの指示に従いましょう。

しかし慢性疾患がある場合、免疫機能が低下している場合、または特定の年齢の場合には、発熱は危険な症状となり得ます。そのため、より深刻な症状となる前に、とにかく早めに相談しましょう。また、深刻な病気を患ったことがある場合には、より新型コロナウイルスに感染しやすいことも覚えておきましょう。

最も重要なことはパニックに陥らないことです。十分な情報を得られるようにしましょう。予防措置に従って正しく責任を持って行動することが新型コロナウイルスを抑えるのに役立つのです。

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