ヒトパピローマウイルス(HPV)とは?

12月 22, 2019
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、非常に一般的な性感染症ではありますが、カップルのストレスや不信感につながる可能性があります。そのため、この症状について知ることで、パートナーと心を開き、自信を持って会話をすることが重要です。

ヒトパピローマウイルス、またはHPVとは性感染症です。ほとんどの場合は無害ですが、ときにはパートナーとの問題に繋がることがあります。そのため、ウイルス自体よりも感情に与える影響のほうが深刻になる場合があるのです。

HPVは最も広まっている性感染症と言えるでしょう。性交渉およびオーラルセックスやアナルセックスを通して感染します。

女性のほうが、ヒトパピローマウイルスの影響を受けやすい傾向があります。男性は感染することがあっても、気づかないことが多いです。アメリカ疾病予防管理センターの統計によれば、このウイルスに感染していても、50%の男性は自分が感染していることに気づいていないと示しています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)のリスク

ほとんどの場合、HPVは無症状であり、自然に消失します。深刻な健康問題を引き起こすことはめったにありません。しかし、100種類以上ある型のうち14種類はがんに進行する可能性があります。

HPV

ヒトパピローマウイルス(HPV)の2種類が、子宮頸がんの70%を引き起こします。また、世界保健機関のデータによれば、子宮頚がんの前がん病変に導くともされています。

子宮頸がんがHPVの最も一般的な合併症ではありますが、他のがんを引き起こすこともあります。感染した性器と性的接触があった肛門、口、喉などの生殖器領域のがんです。

実際、HPVに関連した口腔がんおよび咽喉がんである男性の人口が増えてきています。また、男性の陰茎がんおよび肛門がんの進行の可能性もあります。しかし、これはめったにみられないケースであり、通常は免疫システムの欠陥によって引き起こされます。

低リスク型HPVでは、女性と男性のどちらにも尖圭コンジローマ(いぼ)を発症させる可能性があります。通常、痛みが生じたり、深刻な問題になることはありません。

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ヒトパピローマウイルスとの付き合い方

性交渉をしたことがある人であれば、誰でもHPVに感染している可能性はあります。症状がない場合でも、細胞珍検査を含む定期健診を受診したほうがいいでしょう。

もしパートナーのどちらが感染している場合には、相手もおそらく感染している可能性があります。この場合、パートナーと正直に話し合うことが重要です。

HPV

パートナーとこの症状について話し合うには、適切な情報が必要です。あなたが性感染症に感染しており、パートナーにも感染しているかもしれないと伝えなければなりません。パートナーが不信感、疑心、または不快に感じるのは当然でしょう。

しかし、知識が力になることを忘れないでください。この問題を話し合うのに最善な方法は、理解するのに十分な情報を共有することです。感染の原因のみならず、結果についても共有しましょう。

また、HPV感染者本人も非難されていると感じたり、不安やストレスを感じるかもしれません。しかし、HPVはとても一般的な性感染症であり、簡単に接触の可能性があります。また、たいていの場合は深刻な問題を引き起こすこともありません。このことが、あなたとパートナーのどちらもが受け入れるのに役立つでしょう。

アメリカの性の健康における専門機関「American Sexual Health Association」は、後ろめたく感じないでくださいとアドバイスしています。自信を持ってパートナーと話し、何か間違いを犯したようには感じないようにしましょう。

パートナーに伝えるべきこと

HPVに感染していることが最近分かった場合には、パートナーに次のことについて伝えましょう。

  • ワクチン接種をしていない成人の80%が、HPVに感染することがある。
  • 多くの場合、症状はすぐに現れない。
  • ほとんどの型が、リスクを持っていない。
  • 最近感染したのか、昔に感染したのかを知る方法はない。
  • パートナーとたびたび性交渉をしている場合には、どちらも感染している可能性が高い。
  • HPVの治療法はないが、体の免疫により自然に消失する。
  • HPVが消失するには、数か月から数年かかる可能性がある。

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HPVに感染していても、性交渉を持ってもいいの?

HPV

どんな性感染症に感染していたとしても、ウイルスが無くなるまでは性交渉は持たないほうがいいでしょう。

医者がウイルスの型が攻撃的でないことを確認できれば、パートナーに感染しないように避妊具を使って性交渉を持つことができます。

いずれにしても、医者に相談して、指示に従ってください。ウイルスの型や感染した部位によって、症状は人それぞれ異なります。

新しいパートナーと性交渉を持つ場合には、パートナーに予め伝えるべきでしょう。そして、自分自身を守るために常にコンドームを使用し、オーラルセックスは避けたほうがいいでしょう。

予防法

ヒトパピローマウイルスは、とてもかなり広まっている性感染症です。そのため、リスクを知り行動に移すことで、感染の可能性を減らすことができます。

  • ワクチンは、女性と男性のどちらも守ってくれます。アメリカ疾病予防管理センターは11歳から摂取することを推奨しており、半年間で3回の投与が行われます。
  • コンドームおよびデンタルダム(オーラルセックス用コンドーム)を使用します。
  • 避妊具なしの性交渉は避けましょう。
  • 性器の衛生を保つように心がけます。
  • Social and psychological impact of HPV testing in cervical screening: a qualitative study
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  • Sixteen, Going on HPV 16
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