離別 苦しみとどう向き合うか

愛する人が亡くなったり、あなたのもとを離れて行ってしまった時、心を閉ざしてしまう事があるでしょう。苦しみと上手く向き合うことが出来ないと、そこから抜け出せなくなったり、それが生活や人生そのものに他の問題を引き起こす原因となってしまったりします。
離別 苦しみとどう向き合うか
Bernardo Peña

によってレビューと承認されています。 心理学者 Bernardo Peña.

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 05 2月, 2023

愛する人が亡くなったり傍から去って行ってしまったら、当然傷を癒す時間が必要です。その癒しには、「苦しみと向き合う事」も大切になります。

誰かを失うと必ず痛みや苦しみを感じます。もうその人と二度と会う事はないのだという事実と向き合い、受け入れなければなりません。

その過程は傷を癒すために必ず通らなければならない道なのです。

ここではその方法について考えていきましょう。

 

苦しみの段階

離別 苦しみの段階

苦しみを乗り越えるためには、その過程を知っておくと良いでしょう。前へ進むのが怖いからと言って同じ場所に止まっていてはいけません。しっかりと目を開いて1つ1つを乗り越えていきましょう。

1.拒絶:愛する人の死や別れを拒みます。そうする事で事実から受ける痛みを避けようとするのです。

2.怒り:現実は辛く苦しいものです。それに対して怒りを覚えます。他の誰かに責任を擦り付けようとする事もあります。

3.希望:また会えるのではないか、もう一度チャンスがあるのではないかという希望を持ってしまいます。

4.悲しみ:ですが現実は現実です。希望などないのだという事に気づきます。これが深い悲しみをもたらします。

5.受け入れる:沢山泣いて悲しみを嫌というほど味わったら、事実を受け止めることが出来るようになります。これで前へ進む準備が出来ました。

どの段階にも意味があります。ですが1つの場所にしがみつき次の段階へ進もうとしなければ、きっと他に問題を抱えるようになるでしょう。

 

恐れと不安が最大の敵

離別 最大の敵

恐れと不安は苦しみから抜け出すのを困難にする感情です。例えば、状況をコントロールしたい、ここまで築き上げてきたものを失いたくないという思いが、怒りの段階から先に進めなくさせたりすることもあるでしょう。

誰が加害者なのかを追及したり悪い状況にばかり囚われていると、被害者意識が高まります。また1人になるのを恐れ希望の段階に留まるのも、待つことばかりで前へ進むことが出来なくなります。

また悲しみの段階でも気をつけなければなりません。この段階では自分の感情を思いっきりさらけ出して、たくさん泣いた方が良いです。そうしなければ鬱々とした気持ちに押しつぶされてしまいます。

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苦しみと向き合う事は心と向き合う事

離別 心と向き合う

誰も感情との向き合い方は教えてくれません。そのため自分が今どう感じているのかをなかなか表現することが出来ないのです。また泣くことも上手く出来ず、感情に押しつぶされてしまうのです。

苦しい時は特に自分の心に素直になりましょう。自分自身を知ることは大切です。

悲しみは辛く苦しいものですが、それに向き合い上手く乗り越えると、自分自身を知るきっかけにもなります

恐れとどう向き合うかを知り意識的に不安を乗り越えれば、より多くのものを得ることが出来るようになります。どのタイミングで次の段階へ移るべきか自覚できるようになり、恐れることなどないのだという事に気づけるようになります。

遅かれ早か次の段階はやって来ます。今の段階に留まるか、それとも前へ進むかを決めるのはあなたです。苦しみや痛みと上手く向き合えず悲しみに何か月も浸り続け鬱状態に入りこみ、心も体もボロボロになるかもしれません。でもそれは全てあなたの選択次第なのです。

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決断

目を開き、自分自身に問いかけてください。必要なら専門家を訪ねて助けを求めても良いでしょう。必ず前へ進むことが出来ます。

「悲しみはあなたを変えるのではなく、本当のあなたを露わにするのだ。」

- ジョン・グリーン -


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。