恋愛関係の穏やかな終わらせ方
恋愛関係の最善の終わらせ方って、いったいどんなものでしょうか。時として、ささいな原因で起こったケンカや問題、意見の相違が、突然でショッキングな別れにつながることがあります。でも、別れがどうしても避けられないのなら、できるだけヘルシーで、穏やかな方法でサヨナラしたいもの。
こう考えてみてください:恋の終わりとは、人生という長い物語の、ひとつの章が完結すること。怒りや憎しみに我を忘れるのではなく、この最後のページを感情を込めて書き上げるよう努めることが大切です。今回は、恋愛関係をできるだけポジティブに終わらせるにはどうしたらいいか、ごいっしょに考えていきましょう。
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1. あらゆる解決策を試みたけれど、それでもダメなときは……
その時が来れば、必ずわかります。2人の関係をこれ以上つづけることは不可能だというポイントに達したとき、あなたもパートナーも、どちらもその事実に気づいているものです。ただ、いつだって最後の一歩を踏み出すのがたいへんなのです。長年あなたのそばにいた人が明日からいなくなる—そんな人生を想像することは、困難なことです。それでも、最後のページをめくり、別れに向かって進まなければなりません。
最後の一歩を踏み出せないのはなぜ?
- 「もうあなたを愛していない」「これ以上、いっしょにはいられない」とパートナーに告げるのがこわい。
- 一人になるのがこわい。驚かれるかもしれませんが、一人ぼっちになるより、不幸せな関係の中にとどまることを選ぶ人がたくさんいます。「一人になりたくないから」—いかにも大人げない言い分ですが、よくあることです。
- 自信がない。恋愛関係を終わらせる時、自分の本心をきちんと説明できるか自信がないと言う人がいます。そんな人は、勇気を出して口を開く代わりに、何も言わずに去ることを選びます。これは、決してよい別れ方ではありません。
もし、ヘルシーな方法で恋愛関係を終わらせたいなら、パートナーとじかに顔を合わせて、きちんと状況を説明する必要があります。その際に役立つアドバイスを挙げると……
- パートナーと会う前に、自分の考えをまとめましょう。説明したい考え—どうして2人の関係を終らせたいのか—を、すべて明らかにしておきましょう。パートナーが訊いてくるかもしれない質問を予測して、それに対する答えを用意しておくのもよいでしょう。自信はなくとも、少なくとも頭の中で準備をしておくべきです。
- 自分の思いを、落ち着いて、誠意を込めて表現しましょう。もうこの関係はおしまいだと気づいて、心が定まったのなら、その確信を伝える必要があります。
- 最後の会話のあいだに、ケンカになってしまうかもしれません。それを予測して、心の備えをしておきましょう。いつも落ち着いて、前もって考えておいたことに焦点を合わせるよう努力しましょう。自分が何を望んでいるか確信していること、あなたが望んでいることは、最終的には2人にとってよい決断となるだろうということを、パートナーに説明しましょう。
2. 感情をコントロールする
恋愛関係をどのように終らせたかは、おそらく一生忘れられない思い出となる、ということを知っておくべきです。ですから、別れはできるだけスムーズにいくよう心がけましょう。
もし、別れるときに、叫んだり、相手を責めたり、怒り狂ったり、ネガティブな感情をあらわしたりしたら、あなたにとっても相手にとっても、別れから立ち直るのが非常にむずかしくなることでしょう。別れた後に、怒りをしずめ、心を落ち着け、先に進むのに、もっと時間がかかります。ですから、できるだけ分別を持って、穏やかに別れるよう努力しましょう。自信を持つことです。
- その関係を終らせることが、お互いのために最善であるということを、知っておきましょう。このことを確信しているなら、心がもっと穏やかになることでしょう。
- 自信を失わないようにしましょう。自分には何が最善か、あなたにはわかっているはず。その関係は益になるよりも害になるということを、パートナーに知らせる必要があります。
- また、別れたあとに、奇妙な、神経質な感情で心がいっぱいになることも知っておきましょう。それは正常なことです。また、泣いたり、悲しんだり、心が傷ついたりすることも正常です。これは、別れの一過程ですから、そのまま受け入れる必要があります。でも、怒りや軽蔑などの感情は避けるようにしましょう。そんなネガティブな感情を持っていると、別れを乗り越えるのがもっとむずかしくなりますよ。
3. 別れを受け入れて、先に進む
世の中には、いったん別れたあと、すぐよりを戻してやり直そうとするカップルがたくさんいます。もちろん、どのカップルもそれぞれちがっており、独自のエネルギーや個人的なルールを持っているもの。でも、もしその関係があなたに痛みしかもたらさないのなら、そのドアを永遠に閉ざしてしまう必要があります。
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- 恋愛関係を終らせることは、人生の1章を閉ざすこと。それは、終わりではありません。新しい始まりであり、パートナーにもそういうふうに考えるよう、説得する必要があります。もしお互いに傷つけあってきたのなら、苦しみをつづけていくことに、何の意味があるでしょうか。勇気をだして、別々の人生に乗り出す時が来たのです。
- 山ほどの古い感情をまだ処理しているあいだに、新しいライフスタイルに慣れる必要があります。これは正常なことです。理想をいえば、よい思い出だけを大切にしましょう。悪い思い出に焦点を当てると、怒りとフラストレーションを焚きつけるだけですから、きわめて不健康です。
- 過去は過去、もう存在しないことだと考えましょう。あなたが経験したよいことを大切にし、それを手放さないことです。経験から学び、自尊心を持ちましょう。ひとつのドアを閉めたら、たくさんの新しいドアが開くもの。あなたにとって何がよくて、何がよくないかを学んで、あなたは賢くなったのです。そして強くなったのです。
人生はぐるりとひと回りする、という事実を受け入れましょう。ひとつの季節が終わり、新しい道があらわれます。私たちは、常に自分自身の幸せを探しつづけなければなりません。そして、その道をあなたといっしょに歩みたいと願っている人に出会ったら、一歩踏み出してみましょう。愛はいつだって冒険の価値のあるものだからです。
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- Albert Gil, María. (2020). “La coparentalidad positiva en el divorcio. El papel de la mediación familiar”. Universitat Jaume I. http://repositori.uji.es/xmlui/handle/10234/189670
- García, Felipe E., Fuentes Zarate, Ruth, & Sánchez Sánchez, Alfredo. (2016). AMOR, SATISFACCION EN LA PAREJA Y RESOLUCION DE CONFLICTOS EN ADULTOS JOVENES. Ajayu Órgano de Difusión Científica del Departamento de Psicología UCBSP, 14(2), 284-302. Recuperado en 26 de octubre de 2020, de http://www.scielo.org.bo/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S2077-21612016000200004&lng=es&tlng=es.
- Luz de Lourdes Eguiluz Romo. (2004). “Las mujeres y el divorcio. Una visión de género”. Revista Temas de Mujeres. http://ojs.filo.unt.edu.ar/index.php/temasdemujeres/article/view/1