多くの効能をもつ必須栄養素コリンについて

コリンは必須栄養素で、神経系の発達に欠かすことができません。様々な効能がありますが、なかでも素晴らしいのは、認知機能を改善することでしょう。
多くの効能をもつ必須栄養素コリンについて
Sergio Alonso Castrillejo

によってレビューと承認されています。 薬剤師 Sergio Alonso Castrillejo.

によって書かれた Eliana Delgado Villanueva

最後の更新: 06 12月, 2022

コリンは、私たちが毎日摂取したい栄養の一つです。ビタミンB群の一部だと考えられています。他のビタミンやミネラルと比べると認知度は低いコリンですが、必須栄養素として普段の食事に取り入れるべき栄養です。

今日は、必須栄養素コリンについて詳しく見ていきましょう。

コリンとは?

神経系 コリン

前述したように、コリンはビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、B7、B9、B12)の一部だとみなされています。記憶力を助け、気分を正常に保ち、筋肉のコントロールを促すなど、脳や神経系が必要とする栄養です。

また、体の細胞を取り囲む膜の形成にも必要な栄養です。コリンは肝臓が少量作り出すことができますが、食べ物からの摂取が主となります。

コリンの効能

ランニング コリン

ビタミンDとよく似て、コリンはカルシウムの吸収に欠かせない役割を果たします。オメガ3脂肪酸やビタミンB群の機能を正常に保つからです。

コリンの主な働きを以下に挙げましょう。

1. 身体能力を向上させる

脳は筋肉とコミュニケーションをとる必要があります。 エクササイズ中の体にコリンが十分でない場合、脳が筋肉へ出すメッセージが遅れるでしょう。

結果として、体はより疲れやすくなるのです。

 

2. 肝臓の健康を助ける

コリンは脂肪を肝臓から取り除く助けとなるでしょう。つまり、肝臓の病気を予防してくれるかもしれないのです。また、浄化の働きや食べ物をエネルギーに変える働きなど、肝臓の本来の働きを正常に保つ助けとなるでしょう。

 

3. 脳の早期老化を予防する

新しい研究では、人間の老化に伴う認知的な退化にコリンが影響を与えうるかどうかに焦点を当てています。脳の早期老化を予防してくれるかもしれないと考えられています。

 

コリンを豊富に含む食べ物

コリンが欠かすことのできない栄養だということがお分かりいただけましたか?では、コリンを豊富に含む食べ物を知っておきましょう。普段の食事に積極的に取り入れたいですね。

  • 卵黄
  • レバー
  • 牛肉
  • ビール酵母
  • オーツ麦、オートミール
  • ナッツ類
  • 豆類

コリンとアルツハイマー病

アルツハイマー病 コリン

米国のアリゾナ州立大学が行った新しい研究では、アルツハイマー病の治療にコリンが取り上げられました。

神経変性疾患研究所(NDRC)のサポートを受けたこの研究グループは、コリンの認知機能に対する影響が調べられました。そして、アルツハイマー病のような病気における記憶の喪失に良い影響を与えることが発見されたのです。

研究は、アルツハイマー病によく似た症状を持つネズミに焦点が当てられました。結果は、コリンを多量に与えられたネズミは、通常の食事をしているネズミと比べて記憶に優れていることを示したのです。

また、このビタミンの影響は継代性があります。つまり、母親のお腹にいるとき、または母乳を通してだけでなく、その後の子孫にもその影響は与えられるものなのです。

 

 

妊娠中・授乳中のコリン

妊婦 コリン

妊娠期に摂ることが推奨される栄養素の一つであると、様々な食物・栄養機関や研究所は述べています。妊娠中に母体がコリンを摂取することで、胎児の脳や記憶の発達に影響を与えます。

妊娠中や授乳中の女性は、コリンが含まれた食べ物の推奨される量をきちんと食べましょう。健康的でバランスの取れた食事をきちんと取れている人は、通常サプリメントで補う必要はないでしょう。

 

 

副作用

コリンを摂取しすぎると、体臭が魚の臭いのようになった り、汗や唾液が過剰に出る、血圧が低くなる、肝臓の病気やダメージなどの副作用が起こる場合があります。過剰摂取により心臓病のリスクが上昇すると示した研究結果すらあります。

この副作用は、コリンを過剰摂取した場合だと覚えておきましょう。コリンは体に必要な栄養ですが、あくまでも適量を摂取することが大切なのです。

 

 


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