オデュッセウスを待ち続けた女 ペーネロペー

3月 1, 2019
時に、一生起こりはしないようなことを美化することがあります。叶いはしない夢をずっと見続けるのです。

ペーネロペーとオデュッセウスの物語を聞いたことはありますか?

相手を待ってばかりの女性を知っていますか? そう、自分の時間を犠牲にして、自分を選んでくれるかもわからない相手や物を待ち続ける人のことです。そんな女性を知っていたら、ペーネロペーだと言えるかもしれません。

ペーネロペーは、ギリシア神話のオデュッセウスの妻でした。夫が旅立ち家から離れて長期間過ごした間、ペーネロペーは貞操を守り希望を捨てずに待ち続けました。

オデュッセウスにはいくつかの浮気歴があり、最後に家を出てから戻ってくることはありませんでした。しかし、それでもペーネロペーは夫を愛する妻のまま、夫の帰りをずっと待ちました。

 

亡霊を待つ女性

待つ女性

ペーネロペーと彼女の物語に感情移入できる人はたくさんいるでしょう。自分の人生を生きることを犠牲にしてまで、まるで亡霊のような相手を待ち続ける女性に共感するのです。

ペーネロペー・コンプレックスを持つ女性は、自分の脳内だけに存在する想像と恋に落ちてしまいます。相手との恋は終わりを迎えたことを受け入れられずに、希望を持ち続けてしまうのです。

どんな状況からこうなってしまうのでしょうか?

  • 仕事が原因で離れなければなかったカップル。片方が他の国に行き、連絡を取り合います。でも、一緒に傍にいようという約束はいつまでたっても叶いません。
  • 「妻とは絶対に別れる」と言っておいて結局離婚しない既婚者と体の関係を持ってしまう女性。何年も、ひょっとしたら死ぬまでずっと待ち続けてしまう。
  • 遠距離恋愛を始めた人や、ソーシャルメディアを通して恋に落ちた人。頑張って会おうとしますが、何かしら理由ができて結局いつも会えないまま。
  • 片方が真剣なお付き合いにはまだ発展させたくない、という状況。いつかは終わりそうな恋愛なのにズルズルと続いてしまう。
  • 何も言わずに消えてしまったパートナー。急に跡形もなくいなくなって、連絡がつかない。「不完全な終わり」という状況。

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もうおわかりのように、このような状況は日常茶飯事です。待ち続ける女性は、悲しみしか与えてくれない相手のために自分の時間とひいては人生を無駄にしていると気づかないのです。

なぜ待ってしまうのか

消えたパートナー

どうせ来やしない相手を待つ女性は、苦しむのが快感で、悲劇のヒロインの自分が好きで、複雑な状況に浸るのが好きに違いない、と思う人もいるかもしれません。でも、実はそれよりもっと深いところに理由はあるのです。

愛する人を待つことは思いやりがあり献身的なことです。別れを決心することは簡単ではありません。

なんで待つことがやめられないのでしょう?

願いと希望的観測です。

頭の中で作り上げた甘く素敵なイメージ。希望と期待と信念と、その他の自分で作り上げた考えが詰まった夢がそうさせるのです。

期待というのは非常にそそられるもの。恋愛初期の「のぼせ上がり」とその後の段階をも占めるのが期待です。でも、期待というのは所詮自分が作り上げたもの。

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感情の声に耳を傾けて

感情

待ち続ける女性自身の感情が彼女に訴えかけているのに、感情が何を伝えようとしているかなんて耳を貸さないと決め込んでいるのです。

こうなってしまうと、自分にとって最良のことをする代わりに、脳内で作り上げた状況に浸っていきます。

自分に問いかけなければならない質問があります。「それだけの価値がある?

終わりはすぐそこに見えています。

「妻とは別れるよ」「夫とは別れるわ」という相手をどうして10年間も待っていられるのでしょう? 5年経っても一向に真剣なお付き合いをする気がない相手と一緒にいる自分をなぜ許せるのでしょう?

相手は正直で本心を打ち明けてくれている、と思っている人は一生待ち続けてしまいます。残念ながら、相手は自分が期待するような人ではありません。

待っている女性は、決して取り戻すことができない自分の貴重な時間を失っています。それだけの価値がある相手ですか? 答えが見えれば楽なのですが…。