落ち込んでもいい、/悲観的にならないで
落ち込んだことのない人なんているのでしょうか。
落ち込むことはよくあること、むしろ、当たり前だとも言えるかもしれません。
しかし、落ち込むことと悲観的になることは違います。
悲観的になると、周りの環境への対処方法や人生の過ごし方が複雑になりますし、手遅れになるまでこのことに気がつかないケースが多くあります。
悲観的な感情は私たちの心の中に生まれ、簡単に取り除くことは難しいでしょう。
通常の状態から毒のある状態へ
実際、落ち込むことと悲観的になることの差はほわずかですあり、落ち込む気持ちが長く続くと、悲観的になることが多いと言われています。
落ち込む感情は悪いことではありません。
時として落ち込んでしまうことは誰にでもあることです。落ち込んだ時にこそ事態に直面する強さが養われるという点もあります。
問題は、落ち込んだ状態から抜け出すことができない、もしくは抜け出しにくいことなのです。
人生が複雑な状況になっているからかもしれませんし、単に、暗闇の中で光が見えないのかもしれません。
このような状態が長く続くと、いずれ悲観的な感情に襲われてしまいます。
悲観的な感情にとらわれるとあなたの生活もあなた自身も変わってしまいます。それでは、何がどう変わってしまうのか見ていきましょう。
こちらの記事もご参考に:悲しみから抜け出すための8つのステップ
悲観的になると生活全体が変わってしまう
悲観的な感情は、あなた自身の生活全体を変えてしまいます。
突然、何もかもが真っ暗に見え、自分自身が悲観論者のように感じ、このサイクルにより抜け出す方法がわからなくなるのです。
悲観的になっているときは、自分には良いことが何も起こらないと感じますが、実際は、良いことがあるのに気がつかず、チャンスは通り過ぎて行っているのです。
これは全てただ一つ、恐れという感情が原因なのです。
こちらもご覧ください:精神状態を安定させる5つの大切な方法
悲観的になると受け取り方が変わる
悲観的になっていると、耳から入ることは全て誇張されて聞こえ、周りの言葉が全てネガティブに聞こえることがあります。
何かを言われると頭の中には「本当に役立たず」「どうせこうなることはわかっていたけれど…」「誰も助けてくれる人なんていない」「味方なんていない」という言葉が浮かびます。こういった言葉が頭から離れず、余計に落ち込むでしょう。
悲観的になると話し方が変わる
周りの言うことが全てネガティブに聞こえるのと同様に、あなた自身が見るものが変わり、以前とは変わった話し方をするようになります。
こうなってしまうと、話すことは 悲しい ことばかりで、痛みに満ちたネガティブな言葉ばかり発するようになります。
この状態に陥った時の解決法は、敢えてポジティブな言葉を出すようにすることです。
すべての状況や周りのもの全てが悪いわけではないのですから。ただ、目を閉じて良いことを見ないようにしているだけなのです。
悲観的になると人間関係に影響する
悲観的な気持ちは、最終的に人間関係に影響を及ぼします。
デートや友達と外に出かけることも少なくなったり、今まで仲の良かった友達と離れてしまうかもしれません。
そうなると、ますます孤立してしまいます。これは良くありません。友達や恋人など信頼できる人にはあなたが抱えている悩みを打ち明けましょう。
一緒に素敵な時間を過ごし、自分の殻に閉じこもらないようにしましょう。
悲観的な感情を取り除く方法として一番お勧めです。
悲観的になると将来に影響する
落ち込み 、悲観的になり、夢も希望も感じられないという状態になってしまうと、最終的には無気力になっていまうでしょう。もはや、人生に直面することもできず、好機が訪れても気づかず、本来なら手に入れられたかもしれないものが何も手に入れられないという状態になるでしょう。
何も手に入れたくないし、興味を引くものは何もないと感じるかもしれません。成功なんて言葉とは程遠く、そのことを考えただけでさらに悲観的になるかもしれません。どうか、この気持ちに負けないでください!
大切なことは、あなたの身近にいる信頼できる人に相談することです。きっとポジティブな光が差してくることでしょう。
先にも述べたように、これは特別な人だけが経験するものではありません。
誰もが経験することなのですが、大切なことは、この感情を取り除くことなのです。
長期に渡りこの状況に囚われていると、様々なチャンスや友達を失い、無感情で無感動になる傾向があります。
自分の抱えている問題を信頼できる周りの人に話すようにしましょう。そうすることで、別の視点から物事を見ることができます。
他の人の助けを得て、自分自身の目を覚ましましょう。あなたを取り囲む暗闇に負けてはいけません。
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