熱性疲労の原因と対処方法

4月 4, 2020
熱性疲労の原因とは? どうやって判断すればいいの? 温度計が常に外気温の真の危険を反映しているわけではない、と心に留めておきましょう。

熱性疲労は、体温が40ºCを超えることを特徴とする状態です。極端に暑い環境で起こることが多く、原因には通常、高い湿度と激しい身体活動の組み合わせが含まれます。

熱性疲労は熱中症へと悪化する可能性があり、熱中症となるとはるかに深刻な事態で、場合によっては死に至ります。 2003年にヨーロッパを襲った最後の熱波では、気温が46度を超え、35,000人以上の死者を出しました。

熱性疲労の症状

熱中症の症状はさまざまなものがあるので、患者は自分の身に起こっていることと、気温、湿度、運動が関係していると気がつかない場合があります。

病院に運ばれ体温を測った時に、40ºC未満だったり正常な範囲のこともありますが、これは発汗などの自己防衛のメカニズムによるものです。

最も一般的な症状は次のとおりです。

  • 激しい発汗
  • 青白く冷たい肌
  • 速い脈拍
  • 筋肉のけいれん
  • 不快感
  • 体力低下
  • めまい
  • 頭痛
  • 吐き気や嘔吐
  • 脱水による色の濃い尿

熱中症の症状とは異なり、熱性疲労に苦しむ患者は通常、精神状態はしっかりしており、混乱や意識喪失は起こりません。立ち上がればめまいを感じるかもしれませんが、混乱状態は熱性疲労では滅多に見られません。

こちらもお読みください:水の知られざる8つのメリット

熱性疲労の原因

熱性疲労の原因

体が汗をかくことで体温を調節して失敗するときに、熱性疲労が起こります。

基本的に、高温多湿の環境で過度の運動をすると、体が正常な体温を維持できずに熱性疲労に陥ります。体は発汗で体温を調節しようとしますが、うまくいかない時があります。

水分だけでなく、発汗によりナトリウムやカリウムなどの電解質も失い、筋肉のけいれんや急速な心拍数が起こる可能性があります。

「温度計が必ずしも気温の真の危険を反映するとは限らない」と覚えておきましょう。温度が過度に高くなくても、湿度が高いと熱性疲労にかかる可能性があります。熱指数は気温と湿度の影響を測定するものであり、これは考慮すべき最も重要な値です。したがって、特定の状況下では、許容温度と見なされる温度でも危険になりうるのです。

こちらもお読みください:日焼け:予防と7つの自然なアフターケア

危険因子

他の多くの症状と同様に、熱疲労に対する最良の解決策は予防です。

たとえば、スペインでは、企業は法律により作業環境の温度を許容範囲内で適切に保つことが法律で義務付けられています。オフィスなどの座りがちな職場では、室温は17〜27℃でなければなりません。室度がこの範囲を外れる場合、「熱ストレス」と見なされます。ただし、屋外作業に関しては法的な抜け穴があるのです。

また、温度と湿度による影響を悪化させる可能性のある状況と健康状態は下記です。

  • 肥満
  • 心臓疾患
  • 呼吸不全
  • 特定の薬:抗生物質、抗けいれん薬、利尿薬、下剤、抗ヒスタミン薬、血管収縮薬、ベータ遮断薬、抗うつ薬および抗精神病薬、およびコカインやアンフェタミンなどの一部の薬物。
肥満と熱性疲労

肥満の人は、より熱性疲労にかかりやすいです。

危険にさらされているのは労働者だけではありません。サイクリング、陸上競技、ハイキングなどの外で行うスポーツを、日が照る時間帯に適切な保護なしでする人も、熱性疲労になるリスクがあります。

体温を簡単に調節できない子どもや高齢者には特に注意を払う必要があります。子どもと高齢者は、低い温度でも、そして日に当たる時間が少なくても、熱性疲労の影響を受けやすいのです。

予防策

  • 軽量でゆったりした、明るい色の服を着る。
  • 頭に直射日光が当たらないように、帽子やバイザーを着用するか、日傘を使用する。
  • 季節や紫外線指数に応じて、高いSPFの日焼け止めを塗り直す。
  • 十分に水分補給をする。水をたくさん飲み、長い間を開けずに、頻繁に飲むようにする。適切に水分補給されているかどうかを確認するには、尿の色を観察する。色が薄い場合は、水分補給が十分できています。色が濃い場合は脱水症状のサインで、もっと水を飲む必要があります。
  • 汗によって水分と共に失われる電解質を補給する。アイソトニックのスポーツ飲料またはアルカリ性レモネード(砂糖、重曹、塩で作るレモネード)が役立ちます。
  • コーラやコーヒーなどのカフェインを含む刺激物の摂取を減らす。
  • 脱水症を引き起こすので、アルコールを避ける。
  • 可能な限り、スポーツや仕事に関係なく、体を動かす予定は暑くない時間帯に組む。また、活動を再開する前に、涼しい場所で数分間休憩できるように休憩時間をスケジュールに組むことも重要です。
  • 何があっても、暑い日に子どもを車の中に残してはいけません。体温が酷く上昇し、短時間で死に至る可能性があります。

熱性疲労にかかった場合の対処方法

熱性疲労 水分補給

適切な水分補給は、熱性疲労を引き起こす熱の影響に対抗するための鍵です。また、休憩するのに最適な場所を見つけることも重要です。

熱性疲労にかかったら、

  • 温度が高い場所を離れ、日陰で涼しい場所を探す
  • 床に横たわって足を上げ、心臓と脳への血流を促進する。
  • 不要な服を脱ぎ、首周りのボタンなど、不快または邪魔になる可能性のあるボタンを外す。
  • 冷たいお風呂やシャワーをあてる。濡らしたタオルを頭、首、胸に巻きつける。
  • 水や電解質飲料でゆっくり水分補給をする
  • 疲労の症状は数日間続くことがあります。完全に回復するまで、運動した
  • り、日に当たったりしない。

上記を守っても回復せず、体温が高いままだったり、気絶したり発作を起こした場合は、救急車を呼ぶか、すぐに医師の診察を受けてください。激しい活動や、その他の熱性疲労の原因に注意しましょう。つまり、必要な予防措置を講じることが大切です。

  • Ballester, F. (1996): “Metereología y salud. Relación entre temperatura ambiental y salud”, Revista Española de Salud Pública, 70, pp. 251-259
  • Montero, J.C., Mirón, I.J., Díaz, J. y Alberdi, J.C. (1997): “Influencia de las variables atmosféricas sobre la mortalidad por enfermedades respiratorias y cardiovasculares en lo mayores de 65 años en la Comunidad de Madrid”, Gaceta Sanitaria 11, pp.164-170.
  • Moreno, A. y Fernández, F. (2003): “El confort climático en los entornos residenciales de las capas altas, medias y bajas de la Comunidad de Madrid: Otra forma de desigualdad socio-espacial”, en Moreno, A. (coord.): La distribución de la renta en la Comunidad de Madrid. Análisis y aplicaciones. Madrid, Instituto de Estadística de la Comunidad de Madrid, pp. 153-175.
  • Olivera, A. (1993): Geografía de la Salud. Colección Espacios y Sociedades. Madrid, Síntesis.
  • Sierra, M., Díaz, J., Montero, J.C., Alberdi, J.C., y Mirón, I.J. (1997): “Mortalidad diaria en la Comunidad de Madrid durante el periodo 1986-1991 para el grupo de edad de 45 a 65 años: su relación con la temperatura del aire”, Revista Española de Salud Pública, 71, pp.149-160.