高血圧と高コレステロール血症に効く/ショウガ・ニンニク療法
高血圧と高コレステロール血症は、座りがちなライフスタイルのせいで、年々発症例が増加している2つの心血管系疾患です。
この2つの病気にかかると心臓の筋肉に負担がかかり、その結果、血行と動脈の健康にマイナスの影響を与えます。
一番心配なのは、どちらも気づかないうちに進行し、重度になってから診断されるケースが非常に多いということです。
その結果、動脈硬化・心臓発作・脳卒中などの病気にかかるリスクが増大します。
また、心血管系だけでなく他の体系の機能にもマイナスの影響を与えるため、患者さんの生活の質が低下していきます。
幸いなことに、天然素材の効能を活かした家庭療法を用いて、安全かつ効果的にこれらの病気と闘うことが可能です。
今回ご紹介するのはショウガとニンニクを使った自然療法。栄養がぎっしりつまっていますから、血圧とコレステロール値を下げるために大いに役立ちます。
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血圧とコレステロール値を下げるショウガ・ニンニク療法とは?
このショウガとニンニクを使った自然療法は、血圧と悪玉コレステロール(LDL)値を下げる ため、昔から利用されてきました。
この2 つの材料には、すぐれた抗炎症作用・浄化作用・血管拡張作用があります。ですから身体に吸収されたあと、高血圧や高コレステロール血症をコントロールする手助けをしてくれるんです。
これは奇跡的な治療薬ではありません。でも、これらの病気の診断を受けた人たちのための天然のサプリメントとして大いに役立ちます。
ショウガの効能
高血圧と高コレステロール値に対するショウガの主な効能は、ギンゲロールとして知られる成分のおかげです。
この成分は、ショウガが持つあのピリッとした辛みのモト。また、天然の抗炎症剤としても働くため、血行の問題を緩和するのにぴったりです。
さらに解毒作用もあるため、血液の浄化をうながし、動脈壁にたまる脂質を減らすのにも役立ちます。
それに加え、軽い利尿効果もありますから、身体の組織にたまっている体液を排出する手助けをしてくれます。これが塩分を調節し、高血圧をコントロールするのに役立ちます。
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ニンニクの効能
ニンニクは心血管系の健康を守る最高の食物の1つとして、古代から利用されてきました。これはニンニクに、アリシンというイオウ化合物が多量に含まれているためです。
玉ネギの中にも含まれているこの成分は、抗炎症作用・抗凝血作用・血管拡張作用があります。このすべてが、血圧を調整し、コレステロールの蓄積を防ぐために役立ちます。
また、アリシンには解毒力があり、血液をろ過する過程を助けてくれます。このため、血流を通して全身に運ばれる毒素や他の有害物質が減少します。
さらに、ニンニクは心臓の筋肉や動脈を強化するビタミンやミネラルも豊富です。
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ショウガ・ニンニク療法はどうやって調理するの?
ショウガとニンニクの効能をさらに高めるために、ここではリンゴ酢・レモン・ハチミツの効能も利用します。
これらの材料を合わせることで、毎日食べるとさまざまな病気の予防に役立つ、強力な自然の療剤(レメディ)ができあがります。
さらに、この療剤は心臓と血管の健康を改善するのに役立つだけでなく、免疫系を強化し、肺の健康も向上させます。
材料
- すりおろしたショウガ 小さじ1杯(5g)
- ニンニク 1かけ
- レモン果汁 カップ1/2杯(125cc)
- ハチミツ 大さじ1杯(25g)
- リンゴ酢 大さじ1杯(10g)
作り方
- レモンのしぼり汁をガラスびんに入れ、すりおろしたショウガとつぶしたニンニクを加えます。
- 木のスプーンで材料をよくかきまぜてから、ハチミツとリンゴ酢を加えましょう。
- ふたをしっかりしめ、24時間そのまま置きます。
- そのあいだに何度かびんを振り、材料がよく混ざるようにしてください。
- 24時間たったら、空腹時にスプーン1杯分を食べます。これを3度の食事のまえに繰り返してください。
- 残った分は冷蔵庫に入れて保管し、毎日利用しましょう。
- 効果がすぐでるわけではないことを覚えておきましょう。でも数日続けるうちに、身体の調子がよくなっていくことに気づくことでしょう。
この自然療法でよい成果を得るためには、食習慣を改善し、毎日エクササイズを実行することも忘れてはなりません。
これらの要素をすべて組み合わせることが、合併症が出るまえに高血圧と高コレステロール血症に対処する最も効果的な方法です。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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