甲状腺のために自宅でできること5つ
甲状腺は首に位置する蝶の形をした腺です。ホルモンバランスや代謝、体温、心拍数などを維持する、甲状腺ホルモンという物質を分泌する役割をしています。その甲状腺が正常にはたらかなくなると、体の機能の多くが乱れてしまいます。
甲状腺の機能
甲状腺はホルモンを分泌して代謝をバランスよくする役割をしており、体の機能の多くに関わっています。甲状腺が分泌するホルモンには以下のようなものがあります。
- ジヨード-L-サイロニン(T2)
- トリヨードサイロニン(T3)
- サイロキシン(T4)
甲状腺ホルモンはインスリンやコルチゾール、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンといった他のホルモンと反応します。
甲状腺の乱れが引き起こす病気
甲状腺が乱れると次のような症状・病気を引き起こします。
- 線維筋痛症
- 過敏性腸症候群
- にきび
- 発疹
- 歯周病
- 不妊
- 自己免疫疾患
甲状腺が常に確実に正常にはたらくようにするためには健康的な生活を送らなければなりません。ですから、炭水化物の低い食品を食べ、運動をし、間食をしないことが大切です。
自宅でできる甲状腺の治療5つ
1.亜麻仁茶
甲状腺のはたらきが遅い場合、セロトニンが欠乏しているため,もっと炭水化物を摂りたくなります。気分を良くするには甲状腺ホルモンが必要なのです。ですが、炭水化物の過剰摂取は肥満、糖尿病、心臓血管系の異常を招きます。そのため、一番良い方法は炭水化物よりも良いエネルギー源となるものを見つけることです。
種食品類は食欲を見たし、甲状腺の機能を整えてくれるため、炭水化物と取って代わるのに最適な食べ物です。
材料
- 亜麻仁 大さじ1(12g)
- 水 1カップ(250 ml)
手順
- カップ1杯の水を温め、亜麻仁を入れます。
- 沸騰したら、火を止め、5~7分間置いておきます。
- 最後に、コップに注ぎ、飲みましょう。
2.甲状腺を治すココナッツオイル
ココナッツオイルを定期的に食すと、体に良い栄養が多く含まれている良い脂肪を摂取することができます。また、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症にならないように甲状腺のはたらきを整えます。更に、体の免疫反応を強化するはたらきもあります。つまり、自己免疫疾患を防いでくれるわけです。
ココナッツオイルにはミネラル、ビタミン、酵素がぎっしりつまっています。そうした栄養分には以下のようなはたらきがあります。
- 体の抵抗力を高める
- 消化を改善する
- 栄養の吸収を促す
- コレステロールをバランスよく保つ
- 甲状腺ホルモンの欠乏によって起こる酸化ストレスを解消する
- 肌質を良くし、爪を強くする
手順
- 1日にスプーン1杯のココナッツを空腹状態で食しましょう。甲状腺のはたらき具合が良くなるまで続けましょう。
3.アルカリ性の食事にする
アルカリ性の食事は体をデトックスし、ストレスや不安を和らげるのに役立ちます。そうした効能に加えて、体を強くする栄養分もしっかり摂ることができます。
この食事法は、内臓や甲状腺のはたらきを整える他、体内pH指数を正常に保ちます。次のようなものを食べると良いでしょう。
- 野菜(ビート、セロリ、キュウリ、レタス、トマト)
- 球根類(玉ネギ、ニンニク)
- パセリ
- ショウガ
- 柑橘類
- オリーブオイル
こちらもご覧ください:体内のpH値のバランスを正常に保つ方法
4.リンゴ酢
リンゴ酢はホルモンのバランスを整え、体をデトックスするのに良い食品です。脂肪や炭水化物を分解するので痩せられる他、体内の酸とアルカリのバランスを正常値に維持してくれます。
更に、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病といった慢性疾患をきちんとコントロールするのにも役立ちます。特に甲状腺のはたらきを改善し、甲状腺の乱れなどによる症状を抑えます。
材料
- リンゴ酢 大さじ2(30 ml)
- 水 1カップ(250 ml)
手順
- 水にリンゴ酢を加え、よくかき混ぜ、飲みます。
- リンゴ酢はグラス1杯の水と一緒に毎日飲むことが大切です。すぐに改善が見られるでしょう。
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5.自然療法としての運動
定期的な運動は生命維持に欠かせない臓器が正常にはたらき続けるのを確実にします。運動することで、内分泌腺の機能が整えられ、気分を上げることができる他、代謝を改善したり、体内の毒素を外へ出したり、健康な体重を維持することができるようになります。
また、疲れや食欲不振、骨粗鬆症といった甲状腺に関する症状も1日30分の運動で解消することができます。