甲状腺について知ろう!

甲状腺が正しく機能するためには、食生活に継続的にヨウ素(ヨード)が含まれていることが必要です。

甲状腺の働きは、人間の身体にとって不可欠です。この内分泌器官は、サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)という二つの重要なホルモンを分泌します。どちらも成長と発達の調整に影響を及ぼします。また、細胞の代謝や、熱産生にも関係があります。

また同時に甲状腺ホルモンは、心血管系、中枢神経系、生殖器にも影響があります。つまり甲状腺ホルモンの過剰または不足は、身体にさまざまな悪影響を与えます。

甲状腺の生理学として知られるプロセスによって、T3とT4というホルモンが分泌されます。この活動は、下垂体に作用する甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)を分泌して甲状腺を刺激する視床下部によって全てコントロールされています。その下垂体は、甲状腺が血液中に甲状腺ホルモンを分泌するよう仕向ける甲状腺刺激ホルモン(THS)を分泌します。

甲状腺ホルモン分泌のコントロール

甲状腺を触る女性

ホルモンの分泌は、甲状腺の生理学におけるプロセスです。ここには視床下部と下垂体が関わっています。甲状腺ホルモンの合成と分泌を刺激する仕組みについては、5つのステップで説明できます。

  1. 甲状腺刺激ホルモン(THS)が甲状腺の細胞の活動を刺激します。
  2. 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)が下垂体に達し、THSホルモンが分泌されるために必要な刺激を与えます。
  3. 甲状腺の細胞がT3とT4を正常な値まで血液中に分泌します。
  4. T3の値が高い場合、視床下部からのホルモンの分泌が滞り、そのため下垂体からのホルモン分泌も滞ります。
  5. T3とT4の値が低い場合、視床下部がTRHホルモンを分泌するよう刺激する合図が出されます。

このように、視床下部、下垂体、そして甲状腺自体の間でフィードバックが行われるシステムです。甲状腺の生理学を分かりやすい言葉で説明すると、THSホルモンが甲状腺のスイッチを消したり入れたりしていると言えます。

 

甲状腺の生理学とホルモンの合成

甲状腺の触診を受ける女性

甲状腺ホルモンが合成されるには、ヨウ素(ヨード)、サイログロブリン、ヨウ化物ペルオキシダーゼという 3つの要素が必要です。ヨウ素は体外から取り入れるものです。食品から摂取するもので、甲状腺の正しい機能のために必要不可欠です。

サイログロブリンは、甲状腺の濾胞細胞で生成されるたんぱく質です。一方、ヨウ化物ペルオキシダーゼは、やはり甲状腺によって分泌される酵素の一つです。この3つの要素(ヨウ素、サイログロブリン、ヨウ化物ペルオキシダーゼ)がそろった時に、甲状腺ホルモンの合成と分泌のプロセスが起こりますが、次の4つの段階を踏みます。

  • ヨウ素の吸収…甲状腺が周辺のヨウ素を取り込みます。
  • ヨウ素イオンを有機ヨウ素に変換…ここでは次のステップをふみます。
    • ヨウ素イオンを遊離ヨウ素に変換
    • 遊離ヨウ素をチロシンの分子に統合
    • ヨードチロシンの生成
  • T3 形成のためモノヨードチロシン (MIT) とジヨードチロシン (DIT)の縮合。また、ヨウ化物ペルオキシダーゼの活動によって、T4形成のため二つのDITの縮合。
  • 甲状腺ホルモンの分泌…甲状腺ホルモンが血液中に分泌されるプロセスで、下垂体のTHSホルモンによって調節されます。

このように、甲状腺の生理学は複雑で非常に細かいプロセスです。このプロセスがうまく機能しない場合、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症といった病気を発症します

 

甲状腺ホルモンの活動

甲状腺の説明を受ける女性

甲状腺ホルモンは、身体の正常な機能に決定的な要素です。さまざまな形で関わってきますが、主に次のように身体に影響を与えます。

  • 組織への酸素供給量を増加し、心臓機能の調整に貢献します。
  • 消化管でのたんぱく質と炭水化物の吸収をよくします。
  • 胎児の発達や、幼児期の成長に影響を及ぼします。
  • 体内の酸素運搬能力を補助します。
  • 血圧や体温を調整します。
  • ニューロンの正常な成長を促進します。
  • たんぱく質とグリコーゲンの合成を助けます。
  • 脂質の吸収を促進します。

つまり、甲状腺ホルモンは代謝に不可欠な役目を果たしています。基本的にエネルギー 産生プロセスを調整し、特に変化の時期には強化するという役割です。

 

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