子供の虫垂炎の症状
虫垂炎は、小児および青年が発症しやすい疾患であり、救急病院に行かなければならない主な原因となる病気の一つです。
これは、結腸に繋がっている小さな突起である虫垂が炎症することによって起こります。2歳未満の子供はほとんど発症しませんが、それ以外の全ての年齢の人々に発症する可能性があります。
虫垂炎の一般的な症状は年齢によって異なりますが、医師がそれを手術が必要であるかどうか診断をしてくれます。
虫垂炎の原因
虫垂が塞がれる原因はいくつかあります:
・乾燥して、硬化した糞便
・腸内のリンパ節の炎症
・寄生虫
虫垂が塞がれると炎症を起こし、最初の症状である痛みが現れます。痛みが起ると細菌は急速に増殖します。虫垂炎は感染したら、すぐに摘出しなければ破裂する恐れがあり、子供の健康と命に関わる問題です。
子供の虫垂炎の主な症状
虫垂の大きさと場所が人によって異なることがあるように、子供の虫垂炎の症状も様々です。ここに挙げる症状は一般的なものなので、虫垂炎だけでなく、単純な消化不良からもっと深刻なほかの病気によるものである可能性もあります。
以下の症状が全て起るわけではありません。これらの症状の中で当てはまるものがあれば医師に相談してください。
虫垂炎は症状が出てから24時間から72時間で破裂する可能性があるので症状が現れたらすぐに対処する必要があります。子供は症状をうまく訴えることができない場合がありますので、周りの大人は深刻に受け止めて対応しなければなりません。
一般的な症状
1、腹痛
腹痛は最も一般的な症状です。痛みはおへその辺りから現れ、徐々に腹部の右下に移って行きます。
軽く圧力をかけたり、深呼吸をしたり、または動くとそれは悪化します。腹筋が硬くなったり、排泄をする時に痛みがあります。
この記事もお読みください:
2、嘔吐および食欲不振
子供が虫垂炎を発症すると、めまい、吐き気、嘔吐、食欲不振などが共に起こります。
これらの症状はまたほかの病気の症状としても一般的です。痛みがある場合は、虫垂炎である可能性が高いと言えます。
3、白血球増加
感染や炎症が起こっている場合、体を守るためにより多くの白血球が作られます。
実験により、血液中の白血球の数が増加することが証明されています。
あまり一般的ではない症状
4、発熱
虫垂炎を発症してから数時間の間、特に子供は発熱することがありますが、これは一般的ではありません。炎症が進行し虫垂が破裂した場合も発熱の症状が現れますが、この時点では臓器内の老廃物が腹腔の中に広がってしまっています。
5、下痢または便秘
これらも一般的ではありませんが、起こる可能性がある症状の一つです。下痢は、あまり過度なものではなく、水分量もそこまで多くありません。少量で、粘り気があります。
便秘も起こりうる症状です。
6、お腹が膨らむ
レアなケースですが、幼い子供の場合、お腹が腫れたり、膨らんだりすることがあります。
年齢による症状の変化
5〜12才の子供、および青年期の虫垂炎の症状は、成人のそれとほとんど同じで、腹痛、嘔吐、食欲不振などです。
1歳未満の赤ちゃんが虫垂炎を発症することは非常に稀です。主な症状は腹部が膨らむことです。次に嘔吐、食欲不振が一般的です。しかし、子供はそれを伝えることができないので、痛みがあるかどうか判断をするのは困難です。
乳児の虫垂は非常に小さいので、閉塞や炎症は起こりにくいです。
同様の理由で、1〜5際の子供の場合もまた虫垂炎を発症するのは稀です。主な症状は、痛み、発熱および嘔吐です。腹部を押すと特に激しい痛みがある可能性があります。
5〜12歳の場合、腹部の中心から右下への痛みの移動は起こらないことがあります。症状としては、発熱があり、下痢はあまり起こりません。
この記事もお読みください:
解決策:病院に行く
虫垂炎は、外科の手術で虫垂を切除することによってのみ治療することができ、この治療によって合併症が起ることはあまりありません。虫垂の破裂に感染症は非常に深刻で、膿瘍(膿が入った感染症)や腹部全体に広がる(腹膜炎)ことがあります。
医師が、異常な痛みのパターンや幼児が症状を説明できないなどの場合をのぞいて、通常は子供の虫垂炎を正確に診断します。
虫垂切除は一般的な手術であり、患者は2〜3日で退院できます。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- González, R. C. R., Alvarez, J. G., & Téllez, R. T. (2009). Apendicitis aguda: Revisión de la literatura. Revista del Hospital Juárez de México, 76(4), 210-216. https://www.medigraphic.com/pdfs/juarez/ju-2009/ju094g.pdf
- Beltrán, M., Almonacid, J., Gutiérrez, J., & Cruces, K. (2007). Puntuación diagnóstica de apendicitis aguda en niños realizada por pediatras de las Unidades de Emergencia. Revista chilena de pediatría, 78(6), 584-591. http://plataforma.revistachilenadepediatria.cl/index.php/rchped/article/view/2394/2188
- Vizueth-Ramírez, S., Romero-Montes, V. E., Olvera-Duran, J. Á., & Nava-Carrillo, A. D. (2005). Apendicitis en niños menores de cinco años. Revista Mexicana de Cirugía Pediátrica, 12(1), 11-15. https://www.medigraphic.com/pdfs/revmexcirped/mcp-2005/mcp051b.pdf
- Moreno, A., Garcia, A., & Marhuenda, C. (2013). APENDICITIS AGUDA EN PEDIATRIA. 2013. http://seattleclouds.com/myapplications/bpsl2011/appGUIAINFECCIONESv2iphoneipad/apendicitispediat.pdf
- Ronco, M. V., Arizkuren, E. M., Ojeda, E. G., Quirante, N. T., Landaluce, A. F., & Fernández, J. B. (2006). Apendicitis aguda en la infancia. Factores asociados al retraso diagnóstico. emergencias, 18, 151-155. https://www.researchgate.net/profile/Javier_Benito/publication/28113957_Apendicitis_aguda_en_la_infancia_Factores_asociados_al_retraso_diagnostico/links/0046351f77f9f5975e000000/Apendicitis-aguda-en-la-infancia-Factores-asociados-al-retraso-diagnostico.pdf