筋痙攣の予防と緩和

筋痙攣の予防と緩和

最後の更新: 16 1月, 2019

ストレッチ以外にも、カリウムを多く含む食品を摂取することで、筋痙攣を軽減、予防することができます。カリウム不足が筋肉痛を引き起こす原因の一つです。

筋痙攣は急に、どの筋肉にも起こりうるもので、痛みがひどい場合もあります。

ふくらはぎや、太ももはそんな痙攣が起こりやすい箇所です。足や手、腕の筋肉に起こることもあります。

今回は、急に筋痙攣に襲われたときの痛みの緩和方法についてです。

どうして筋痙攣になるの?

筋痙攣が一番起こりやすい時間帯は夜ですが、散歩やエクササイズの途中など日常のなかで急に起こることもあります。

痙攣の強い痛みが15秒程続く場合もあれば、何分も痛みが続き、硬い筋肉をほぐそうとも何もできない場合もあります。

脚の筋肉(筋痙攣が起こりやすい箇所)や他の筋肉が痙攣する原因はたくさんあり、下記はその一例です。

  • エクササイズによる筋肉の使いすぎ
  • 水分不足、またはカリウムと塩分の摂取不足
  • 座っていることが多い生活習慣と肥満
  • 妊娠
  • 甲状腺機能亢進症
  • 腎不全

筋痙攣はほとんどが無害で、痛みも収まります。大抵の場合、医師への相談は必要ありません、しかし、筋痙攣が続くようであれば、専門家に相談すべきです

専門家による血液検査で、腎臓と甲状腺が正常に機能しているか、またカルシウムとカリウムの血中濃度をチェックすることができます。

血液検査以外にも、筋肉の働きや、脊髄髄質までチェックできる筋電図検査も行ってくれます。

これらの検査を元に、医師は筋痙攣の原因を特定し症状にあった治療をすすめることができます

検査結果に何の異常や問題がない場合、患者に以下の自己免疫疾患の疑いがないかをチェックします。

筋痙攣を和らげるエクササイズ

脚の筋肉に起こりやすい筋痙攣。痛みを和らげするエクササイズをいくつかご紹介します。

1. 足の指を曲げる

プール際で足の指を折り曲げる
  • 片方の足をベッドやソファーの上にできるだけ伸ばします
  • 少し力を入れて、手で足の指を体方向にそらします。
  • このときかかとはベッドやソファーから少し浮かしましょう。
  • この状態を最低でも30秒保ちましょう。

2. かかとで歩く

注意しながら、ベッドやソファーから立ち上がり歩いてみましょう。このとき痙攣している方の足はかかとに体重をのせて歩きます。

このように歩くことで、ふくらはぎの筋肉に血液と酸素がとどきやすくなります

3. 壁に足を押し付ける

ふくらはぎの痙攣に対処する人

もう一つの方法は、痙攣している箇所に圧力を加え筋肉をストレッチさせる方法です

  • 壁と向かい合わせに座り、足の裏を壁につける。
  • 両手を壁に向けて伸ばし、肘を曲げる。
  • このとき、足の筋肉が伸びているのを確認しましょう。

または立った状態で、痙攣している足を一歩下げ、もう一方の足の膝を曲げて筋肉を伸ばすのも効果的です。このとき壁などに手をつき体重を支えましょう。

4. つま先歩き

運動や、長時間の立ちっぱなし、またハイヒールでの歩行でも、ふくらはぎの筋痙攣はよく起こります。そんな時に痛みを和らげてくれる方法です。

すごく簡単です。できるだけ長くつま先歩き(裸足か靴下をはいたまま)するだけ。家でもオフィスでもできますよね。

他には、足首をあげたり下げたりすることで、痙攣している箇所の筋肉をストレッチさせることもできます。壁に手をついたり、椅子の背を掴んだりして、バランスを保ちましょう。

5. マッサージ

運動場でふくらはぎが痙攣している人

筋痙攣が起こった時ま最初にするのが、痙攣が起きている箇所を指でマッサージ。でもその他にもこんな方法があります。

  • 痙攣している方の足を曲げて、もう一方の太ももにのせるように座る。
  • こりをほぐすように円を描きながら、筋肉をマッサージ。
  • このとき力加減を調節しましょう。

こちらもご覧ください 効果抜群! マッサージするべき体の部位6選

6. 温める

湯たんぽやカイロなどで痙攣している箇所をあたためるもの効果的です。

  • タオルをお湯につけて、痙攣している箇所にあてる。この時、火傷に注意してください。
  • または、暖かいシャワーを浴びて、足や痙攣部をお湯であたためるのも良いでしょう。

筋痙攣の予防

筋痙攣を経験したことがある方のへ、予防効果のある食品をご紹介します。ぜひ試してみてください。

1. セイヨウトチノキ

セイヨウトチノキ

セイヨウトチノキの実は動脈と毛細血管の働きを助ける成分を含みます。自然食品を扱うお店などで、カプセル錠になったものが販売されています。

2. 水

筋肉を痙攣を予防するには、筋肉が十分な水分を得ていることが大切です。最低でも1日2リットルの水の摂取をお勧めします。

気温が高い日や、運動する場合は1日3リットルがいいでしょう。水だけで飲むのが苦手な場合、ハーブティー、ジュース、スムージーなどで水分を補給するのもいいでしょう。

こちらもご覧ください 水分補給の勘違い! よくある5つの間違い

3. バナナ

バナナとドライフルーツとナッツ

筋痙攣はカリウムの不足によって起こります。バナナはカリウムを多く含む食品の一つです。だから、試合の合間にスポーツ選手がよくバナナを食べているわけです。

キウィもカリウムを多く含みます。スムージやサラダ、ジュースなどに入れて1週間に数回摂取するようにしましょう。


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