健康を改善するクローブの5つの使い方
クローブには様々な効能があると知っていましたか?
クローブは古代より薬用利用されてきた植物です。クローブは消化系の健康を促進し、代謝を改善する効能を持つ、フトモモ科の樹木チョウジの木の香りの良い花蕾です。
スパイスとして、世界中で料理やお菓子に使われているクローブですが、最近では、自然療法としても人気があります。
ですが、実際のところ、クローブの効能をよく知らない方も多いでしょう。例えば、クローブにはタンニン、フラボノイド、ステロールを始め、健康を促進する物質が含まれています。今日の記事では、そんなクローブの利用方法を見ていきましょう。
クローブの薬用利用
クローブは世界各地で肉料理、ドリンク、焼き菓子などに使われています。その強い独特な香りも人気があります。クローブを使った料理はたくさんありますが、ここではクローブの薬用効果について取り上げます。
最初に、クローブは強力な刺激薬として働くことを覚えておきましょう。食欲が増し、腸のガスを排出し、特定の口腔感染にも良いでしょう。
さらに、クローブのオイルや抽出液は、歯磨き粉や歯科薬剤としても利用されます。
ご覧のように、クローブの薬用効果は数え切れないほどです。
以下でさらに詳しく見ていきましょう。
1. クローブで消化トラブルを和らげる
クローブの重要な利用方法の一つに、消化系を助ける、というものがあります。腸のガスを排出する駆風効果、抗炎症効果があるため、消化不良や膨満感にも良いでしょう。さらに、クローブから抽出したものは、潰瘍の治療にも良いかもしれません。
材料
- クローブ 5個
- 水 1カップ
作り方
- 最初に、水を沸騰させます。
- 沸騰したら、クローブを入れます。
- 火を止め、10分ほど蒸らしましょう。
- 10分経ったら、漉して飲みます。
- 良い結果を出すには、1日2回、3日間毎日飲みましょう。
2. クローブで喉の痛みを改善する
クローブの抗菌効果が喉の炎症を引き起こす微生物を除去してくれるかもしれません。
クローブはそれ自体をそのまま食べるべきではありません。ヘルシーな材料と一緒に食べると効果的です。
材料
- クローブの粉末 小さじ1(5g)
- 大根 大さじ1(15g)
- ハチミツ 15g
- ぬるま湯 200ml
作り方
- 材料を全て合わせ、ぬるま湯に入れます。
- この液を使って2〜3分間うがいをします。
- 喉の状態がよくなるまで、毎日うがいをしましょう。
3. クローブでお口の健康促進
クローブはお口の健康にも良いスパイスです。これは、歯茎の病気や感染を引き起こすバクテリアの増殖を抑えてくれるからです。また、プラークを減らし、歯痛や口臭などのトラブルを減らしてくれるでしょう。
材料
- パセリ 2束
- クローブ 3個
- 水 2カップ(400ml)
作り方
- 最初に、水を2カップを沸騰させます。
- 沸騰させ、パセリとクローブを加えます。
- 火を弱め、さらに2分ほど火を通します。
- 次に、火を止め、蓋をします。10〜15分蒸らします。
- 漉します。
- 良い結果を出すには、1日3回飲みましょう。
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4. クローブで肝臓の機能を助ける
このスパイスには、オイゲノールと呼ばれる活性物質が含まれています。オイゲノールは特に、肝臓の健康に利点があります。オイゲノールは脂肪肝や酸化ストレスからくる状態を改善してくれるでしょう。また、体が肝硬変と闘うのを助けるでしょう。
材料
- クローブ 5個
- 水 1カップ(200ml)
- ハチミツ 大さじ1(15g)
作り方
- 水を火にかけて沸騰させます。
- 沸騰したらクローブを入れます。
- 蓋をして10分置きます。
- 次に、液を漉して、ハチミツを加えます。
- 良い結果を出すには、1日に2回、2週間続けて飲みましょう。
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5. クローブで咳を和らげる
このスパイスは、咳や呼吸器系のトラブルにも良いとされています。肺に影響を与えるウイルスや細菌に闘う助けとなるかもしれません。また、免疫系を強くしてくれるでしょう。
材料
- クローブ 3個
- 水 1カップ(200ml)
- レモン汁 1/2個分
- ハチミツ 大さじ1(15g)
作り方
- 水を火にかけて沸騰させます。
- 沸騰したらクローブ、レモン汁、ハチミツを加えます。
- 10分蒸らしてから飲みましょう。
- 咳が治るまで、毎晩寝る前に飲みましょう。
気をつけましょう!
ご紹介したように、クローブには様々な効能があります。ですが、誰にでも良いスパイスというわけではありません。中にはクローブを取り入れるべきではない人もいますので、気をつけてください。
例えば、クローン病で肝臓の機能が正常に働いていない方は、クローブを避けてください。また、妊婦や授乳中の方にとってもクローブは良くありません。
もちろん、上記以外の方でも、何か疑問のある方や病気の治療中の方は、クローブを摂取する前に必ず主治医や医療専門家に相談してください。
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