片親疎外症候群:なぜ起こるのか、どうやったら避けられるのか

· 6月 1, 2018
例え両親が別れたとしても親は常に子供を愛し、一緒にいたいと考えているのだという事を子供が理解することが何よりも大切です。

片親疎外症候群は、精神科のマニュアルに載っているようなものではありませんが、確かに存在します

「子供には両親が揃っていることが必要だから」とか「関係を終わらせるには互いに依存し過ぎているから」という理由だけで別れを選ばずにいる親たちがたくさんいます。

また別れを選ばないけれどお互いを嫌いあっている親や、離婚という過程にいる親で、お互いを憎むあまり、子供がそこに巻き込まれて被害を受けることがあります。

子供に悪影響を及ぼさないためにも、できる限り敏速に、そして状況が複雑になる前に問題を解決するべきです。

家族全員にとって最も良い時間を選ぶことで、別れによる傷を最小限に抑えることが可能です。

すぐに配偶者と別れろと言う意味でも、配偶者との全てを投げ出せと言う意味ではありませんが、親として子供のために何が最善の道なのかを考えることが大切です。

「あなたのお父さんは最低の男なのよ」

父親の悪口

「あなたのお父さんは最低の男なのよ」

これは片親疎外症候群に陥るきっかけになるかも知れません。親同士が別れる過程を進む時、互いの悪口を言い合う事あります。

自分の事だけで手いっぱいになり、それが子供たちにどういった影響を与えるのかを考えない発言と言えます。

親が別れを決意し、離婚への手続きを進めている間、子供たちの心はとても過敏になり、自分が耳にすること全てを鵜呑みにし、未来へと引きずる大きな傷を作ってしまいます。

例えば母親が子供に「あなたのお父さんは最低な男よ」などと口にすることで、父親への信頼を失い、さげすむような態度を取り始める事もあります。

現実には父親は何一つ悪い事をしていなかったとしてもです。

また、逆にこれを耳にした父親が母親の悪口を言い始めるとすると、子供はどのように対応して良いのか、どう考えていいのか分からなくなります。

こうなると、子供はもうどちらも信用することが出来なくなります。

親がそれぞれその子の気持ちを勝ち取ろうとするたび、信じる気持ちを徐々に失っていくのです。

こちらもお見逃しなく:子育ての赤信号:子供にとって有害な親のふるまいとは?

片親疎外症候群を避けるには

片親疎外症候群を避ける

片親疎外症候群は子供を不安な気持ちにさせ、両親に対する信用や敬う気持ちがなくなることもあります。

また自己肯定感が低くなるため、他人の意見に左右されがちになります。

このような悪影響を避け、そして子供の未来を守るためにも、片親疎外症候群を避けるよう努力する事が大切です。

以下のような事が原因となります:

子供の前で互いの悪口を言う

・子供が父親や母親(元配偶者)に会いたいと言う事に対してそれに罪悪感を持たせるような言動をし、子供の気持ちや行動を支配しようとする。

・子供が相手(元配偶者)の悪口を言う事を良しとし、喜んだりする。

・詳細を子供に説明することなく、別れる。

別れる時、子供を自分のサポーターとして扱ったり、相手の悪口を子供に向かって言ったりしてはいけません

子供には何の責任もありません。それにこういう言動はあなた自身の印象も悪くさせてしまいます。

こちらもご参考に:子供は親を映す鏡ってホント?

子供に対して正直かつ誠実に

子供に誠実で

幼い子どもであっても、離婚についてしっかりと説明してください。

まだ小さいから、この状況を理解することなど出来ないだろうと考える人が多くいますが、説明する時はシンプルな言葉で説明し、子供からの質問にははっきりと答えましょう。

大切なのは子供がこれは避けることが出来ない事であり、なぜそうなるのかを知ることです。理解できず喪失感を感じるような事にならないよう、しっかり説明しましょう。

別れるという事は自然な流れの1つなのだという事を子供が理解する必要があります。

離婚は世界の終わりでない事を理解し、別れた後でも両親共々子供を変わらず愛しているのだと言う事を伝えるのです。

そうすることで、子供の悲しみをやわらげ孤独な気持ちを持たせないようにすることが出来ます。子供は否定的な環境は幸せをもたらすことがなく、その中に身を置くことを避けることが大切なのだと理解するようになります。

なによりも大切なのは、離婚しても両親ともども変わらず子供を愛し、一緒にいたいと思っているのだという事を子供が知っておくことなのです。