加齢黄斑変性症を緩和する5つの自然療法
加齢黄斑変性症は、実は非常に一般的な目の疾患です。
黄斑とは網膜の一部をなす組織であり、視覚をクリアにする働きがあります。しかし黄斑変性の症状が悪化すると、視力がぼやけることがあります。これは老化の一部である自然な過程ですが、この症状の進行を緩やかにする自然療法があります。
今回ご紹介する自然療法を日常生活に取り入れて、加齢黄斑変性症を緩和しましょう。
1.サフラン
抗酸化物質であるサフランは、加齢黄斑変性症の症状を抑制する最良の自然療法の一つであり、体内に酸素を供給して細胞の老化や「細胞死」を予防します。
サフランに含まれる天然の化学物質であるサフラナールは、光を受ける細胞の変性プロセスを軽減し、目および網膜における血管機能を改善します。
毎日サフラン茶を1カップ飲むことで、視覚細胞を保護して目の疾患や様々な問題の進行を遅らせることができます。
材料
- 沸騰した湯 1カップ (250 ml)
- サフラン 小さじ1 t (5 g)
使用方法
- 湯の中にサフランを入れ、そのまま飲んでください。
- サフラン茶は苦く強い風味が特徴です。もし味が強すぎる場合は、湯の量を増やしてサフランの量を減らしてください。また必要に応じてハチミツなどを少量加えることもできます。
2. かぼちゃの種
亜鉛と必須脂肪酸が豊富に含まれているかぼちゃの種は、加齢黄斑変性症を緩和するのに効果的な自然療法の一つであり、目の様々な病気の予防にも高い効果を発揮します。
かぼちゃの種は低カロリーのため、加齢黄斑変性症だけではなく老化を予防するためにも、ぜひ毎日の食事に加えてください。
推奨される摂取量は大さじ3杯 (24 g)です。市販のかぼちゃの種を購入する場合は、塩分が含まれていないものや油などを使って調理されていないものを選んでください。炒ったものや粉になったものがおすすめです。
自分でかぼちゃの種を調理する場合のレシピをご紹介します。
材料
- 乾燥させたかぼちゃの種 1カップ (130 g)
- 塩 小さじ1 (5 g)
- コショウ 小さじ1 (5 g)
- ニンニク(大きめサイズ)1
使用方法
- 皮がついている場合は、お好みで皮を取り除いてください。
- フライパンにかぼちゃの種を入れて炒ります。
- 塩・コショウとニンニクを加えます。
- 蓋をしてくっつかないようにフライパンを動かしてください。
- 5分が経過したら、火からおろしてください。
- ニンニクを取り除き、種を冷まします。
- すぐに食べるか後から食べてください。
- 多めに出来上がりますので、プラスチック容器や蓋のついたガラス容器などに入れ、風味が損なわれないように保管してください。
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3. イチョウの葉
イチョウの葉を使った自然療法は、加齢黄斑変性症を緩和するだけでなく、頭や手足への酸素を供給するのにも役立ちます。
イチョウの葉の特性の一部をご紹介します:
- 末梢血管の拡張させる
- 静脈血管を収縮させる
- 神経を保護する
- 利尿作用がある
イチョウの葉にはフラボノイドが豊富に含まれているため、目、特に視神経内の血液循環が促進されます。
ある研究では、加齢黄斑変性症に苦しむ2つのグループを比較しました。第一グループは毎日60mgのイチョウの葉を服用し、第二グループは、毎日240mgの高用量を服用しました。 すると第2グループでは視力の改善がみられました。
イチョウの葉を最大に活用するためには、イチョウの葉で作るお茶かサプリメントを摂取するのが良いでしょう。
材料
- 沸騰させた湯 1カップ (250 ml)
- イチョウの葉(細かく刻んだものまたは粉状のもの)小さじ1 (5 g)
使用方法
- 沸騰させた湯の中にイチョウの葉を加えます。
- 数分かけて抽出します。
- カップに注いで飲んでください。
4. ほうれん草
ほうれん草は加齢黄斑変性症に効果のある自然療法の一つで、酸化ストレスが原因で起こる目の疾患などを予防する働きがあります。
ほうれん草に含まれる栄養素:
- ビタミンA、BおよびK
- ミネラル(鉄、カルシウム、リン)
- ベータカロチン
- 抗酸化物質
- コエンザイムQ10
- クロロフィル
- ポリフェノール
- オメガ3脂肪酸
ほうれん草の栄養素を十分に活用するためには、生のほうれん草をサラダやジュースとして飲むのが最善の方法です。週に3回、1カップ(30g)のほうれん草を摂取することをおすすめします。
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5. 卵黄
定期的に卵黄を摂取するのは、加齢黄斑変性症を緩和する自然な方法の一つです。
卵黄には、目を保護する網膜の短波の光を吸収するのに役立つ2つの成分であるルテインとゼアキサンチンが豊富に含まれています。またルテインは黄斑の損傷の発生を遅らせ、太陽による目の損傷を防ぐのにも役立ちます。
米臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nutrition)に掲載された研究では、血中のルテインとゼアキサンチンの値を最大限にするためには、卵を毎日2個を食べる必要であると発表されました。
ただし卵を調理するときは、できるだけ少ない量の油を使用してください。卵を朝食に加えるのが最もおすすめの方法です。
加齢黄斑変性症の予防は、今回ご紹介した食品を毎日の食事に取り入れるというとても容易な方法で行うことができます。ぜひお試しください!
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