簡単!マッシュルームの自家栽培方法
信じられないかもしれませんが、マッシュルームを自宅で栽培するのは簡単です。成長したマッシュルームを摘み取って食べても、また次が生えてくる、というのが何といっても嬉しいですよね。始める前に、まずマッシュルームについていくつか知っておきましょう。
まず最初に確認したいことは、マッシュルーム(ツクリタケ)とは、食用の菌界であるということです。かさだけでなく軸も食べられます。菌類は植物とは異なります。なぜなら、根や枝、葉がないからです。葉緑素を持っていませんので、日光を必要としません。
また、マッシュルームには種がありません。その代わり、胞子で広がります。胞子は、快適な湿度の場所を見つけると、その場で発芽し、菌糸を作りだします。そして、菌糸体とよばれる集まりを形成します。
マッシュルームを自家栽培するメリット
マッシュルームを自家栽培するメリットは数え切れないほどあります。その中でも、一般的に考えられるものを以下にいくつか挙げましょう。
- 自分の食べるものを自分で作る、という満足感が得られる。
- マッシュルームの成長を観察することは、子ども達の好奇心を刺激し、学ぶことにつながる。
- 一つの菌糸からたくさん収穫でき、効果的。
- マッシュルームの収穫はとても簡単なので、スーパーまで行って購入することを考えると楽である。
- 栽培過程の分かる、自然のものを食べている、という安心感。
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マッシュルームの自家栽培方法
マッシュルームを育てたい!と思ったら、まずは育てる場所を確保しましょう。裏庭のある方は、庭の一角などが使えるでしょう。
マンションに住んでいる方は、暗く湿った場所を選びましょう。マッシュルームは真菌類ですので、日光は必要ありません。
マッシュルームを育てることは、想像ほど難しいことではありません。基質が無くなるまで、同じ土壌で何度も繰り返し収穫することができます。
必要なもの
- 藁
- 水
- 堆肥
- 穀物菌糸(または前栽培のマッシュルーム根)
- 箱(腐ったり分解せず、湿気と温度を保つためポリスチレンのものが望ましい。)箱の蓋も忘れずに準備しましょう。
自家栽培方法
- まず最初に、ばい菌や真菌が取り除くため、藁を茹でます。
- 藁と堆肥を混ぜます。少し湿らせましょう。お好みでコーヒーを混ぜても良いでしょう。堆肥に栄養を与え、マッシュルームの成長と発達を促すでしょう。
- 箱の中に2を入れます。2が多ければ、その分たくさんのマッシュルームが育てられます。
- 上から穀物菌糸をまんべんなく撒きます。その上から湿らせた根覆いをかぶせます。少し水をかけましょう。
- 箱の蓋をし、日光の当たらない場所に置きます。そのまま5〜8日間待ちましょう。この期間、土の上に白っぽいものが出てくるまでは、箱の湿気を保つことがポイントです。この白っぽいものが出てくると、菌糸が土に群生したということです。
- マッシュルームが成長するスペースを与えるため、別の蓋を作ります。蓋の中央に穴を開け、少し光が差し込むようにします。ですが、直射日光は入らないようにしましょう。蓋の上から透明のシートをかぶせて湿気や温度が逃げないようにします。
- 湿度は80%を保ちます。それ以上にならないように気をつけてください。直接マッシュルームに水をかけずに、蓋の内側を湿らせるという方法もあります。水分が蒸発したら、水をあげるサインです。
- 20日ほどで最初の収穫ができるでしょう。マッシュルームのかさが直径5cm程度になったら収穫可能です。
- マッシュルームのかさの下側が薄いピンク色になったら、土から取り出しましょう。その際は、軽く左右に回して抜きましょう。
- この手順に正確に添って行えば、毎週新しく収穫できるでしょう。自家栽培した安全なマッシュルームを美味しくいただきましょう!
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おすすめ事項
いかがでしたか?マッシュルームを育てるのって難しくありませんよね。準備の際は、以下のことに注意しましょう。
- 換気の良い場所で育てましょう。そうすれば、嫌な匂いがこもるということもないでしょう。
- 質の良い堆肥を選びましょう。堆肥の栄養がマッシュルームの成長を促します。
- 理想の気温は21℃〜26℃です。これ以上気温が高くなると、マッシュルームはダメージを受けることがあります。35℃を超える時は育てるのを中止しましょう。
- 水やりには霧吹きを使っても良いでしょう。
- 使用前と後は道具を洗いましょう。感染を防ぎます。
- マッシュルームの栽培には、暗い部屋やガレージが適しています。