感情的依存を克服する方法
感情的依存は、あなたと相手の人を孤独への恐怖から繋ぎとめ、他の人たちを見えなくしてします。
そのため、このような状況に陥った時は「一切の接触を断つ方法」が効果的です。
このタイプの依存は、あなたを傷つけるかもしれない有害なパートナーをあなたが求めてしまい、肉体的、または精神的な虐待、操作、嘘、そして浮気などに発展することがあります。
しかし、このような結果は迎え入れるべきではありません。
どのような関係性においても感情的な依存は有害なのです。
感情的依存:「あなたなしでは生きられない」という気持ち
孤独への恐怖は、「この人なしでは生きられない」という気持ちにしてしまいます。しかし、実際にそんなことはありません。
もし相手があなたを見捨てた場合、そこにある復縁の可能性は低いでしょう。では、その後にあなたはどうするでしょう? その答えは、すぐに新しく依存出来る相手を探すことです。
孤独を恐れている人は、このように他人に依存します。それが幸せになれる唯一の方法だと思ってしまうのです。
また一般に、そうした人たちの自尊心は低く、自分の人生や性格を依存している相手に委ねてしまっていることが多いでしょう。
そのため、別れを経験すると空虚となり、自分を大切にせず夢や希望も見失い、どう進めばいいのか分からなくなってしまうのです。
そうした人は実は、「その人とのその関係」を生涯にわたるものだとはみなしていません。なぜなら、そのような人は「この人」じゃないと生きていけないと思っているのではなく、「誰か」がいないと生きていられないからなのです。
ですから、今の関係から次の関係へ移るのもそうした人にとってはごく自然なことなのです。そして、失敗を経験してもその理由が分からず、愛ではなく自分のニーズを基に相手を選ぶ為に何度も失敗を経験するのです。
覚えておいてほしいのは、こうした関係を繰り返してしまう人には専門的な助けが必要ということです。
そして、対処法の一つに「一切の接触を断つ、ゼロコンタクト」という方法があります。
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感情的依存をしてしまう人に対するゼロコンタクトの重要性
心理セラピストは感情的な依存を抱えている人にこの方法を実践するようにすすめますが、傍から見ればそれは不可能ではないかと思えます。
メッセージアプリで相手をブロックする、電話が鳴るのを待たない、または連絡が届いてもNOという言うようにするのは、感情的に依存している人には非常に難しいでしょう。
そして、罪悪感を感じ連絡を返すこともあると思います。その結果、さらに過ちを犯してしまったと感じるのです。このような関係はその人を幸せから遠ざけるだけです。
こちらもご参照を:人との関係に境界線を引く方法
忍耐、努力、そして時間
感情的な依存の関係から抜け出して、ゼロコンタクトのルールを設けることは一夜で実現できることではありません。
他の依存と同じように、時間と努力と忍耐を要します。もちろん過ちを繰り返して、ゼロコンタクトのルールを無視してしまうこともあります。しかし、それでも前には進めます。何度失敗しようとも乗り越えることが出来ます。
自分の中の悪魔と闘いある瞬間がやってくると全ての物事がすっきりはっきりと見えるようになるでしょう。そうすると、自分のためになる決断が下せるようになるのです。
誰でも感情的な依存から抜け出すことは出来ます。パートナーがいないと自分は何もできない、または誰かがいないと幸せになれないという考えを乗り越えることが出来るのです。
一度でも、そして一歩でもその依存的な関係から抜け出せると、自分を愛すこと、大切にすること、そして尊敬することが出来るでしょう。すると、誰にも依存する必要のない健全な関係性を築けるようになるのです。