過剰な汗を抑える5つの自然療法
過剰に汗が出る病気は多汗症と呼ばれています。普通ではない量の汗の分泌から始まります。そしてそれは、必ずしも体を使った運動や暑さとは関係していません。
過剰に汗が出るのは非常に不快です。服が汗で濡れてしまうだけでなく、嫌な臭いを伴います。この悪臭が恋愛関係に影響を及ぼすこともあるでしょう。
幸い、医療機関に相談する前に、多汗症が生活の質に影響を与えないよう、自然療法で汗を抑えることが可能です。
今回は、過剰な汗を抑える5つの自然療法を見ていきましょう。
汗が過剰に出るのはなぜ?
汗が出るのは身体をクールダウンさせるためのメカニズムです。なんらかの原因があって体温が通常よりも高くなった時、神経系が汗腺を活性化します。
また、人は神経質になった時、不安になった時にも汗が出ます。
ですが、多汗症の人について言えば、休んでいる時でも汗腺が活発に働き、汗を分泌してしまうのです。
この状態に関連する要素は以下の通りです。
- ホルモンがコントロール不可能な状態にある(妊娠中、閉経後など)
- 糖尿病
- 甲状腺のトラブル
- 心臓や肺の病気
- パーキンソン病
- 心臓疾患
- 太り過ぎ、肥満
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過剰な汗の症状
人は大抵、エクササイズをした時や身体を使った活動を行った時に汗をかきますが、多汗症の人は普通よりも頻繁にこの症状が起こります。最も影響を受けるエリアは汗腺の数が多い場所です。例えば、
- 手
- 足
- 脇の下
- 顔や首
- 背中
汗が出ると以下のような状態を引き起こします。
- 手のひらや足が常に汗で湿っている
- 汗が服に染み出す
- 汗をかく部分の色が変色する
- 皮膚がふやけて柔らかくなる
- 体臭
- 皮膚のひび割れ
過剰な汗を抑える自然療法
普段から過剰に汗をかいていると感じている人は、医師の診察を受け、その原因と効果的な治療法を知りましょう。
また、自宅でできる自然療法も方法の一つとして考慮すると良いでしょう。
1. 緑茶
タンニンと有機酸が含まれているため、緑茶は過剰な汗の分泌を抑える天然の収斂剤として働きます。
材料
- 緑茶 大さじ4(60g)
- 水 3カップ(750ml)
作り方
- 沸騰したお湯に緑茶を入れます。
- 15分蒸らし、漉して使いましょう。
使い方
- 脇の下や手を始め、汗が気になる部分をこの緑茶で洗いましょう。
- 毎日繰り返しましょう。
2. クルミ
クルミには過剰な汗や悪臭を防ぎ、肌を清潔に保つデオドラント効果と制汗剤としての効果があります。
材料
- クルミの葉 大さじ2(30g)
- 水 2カップ(500ml)
作り方
- 鍋に水を入れます。クルミの葉を入れ、沸騰させた後は弱火で5分グツグツ煮ます。
- 火を止め、室温程度まで冷まします。
使い方
- 汗が気になる部分をこの液で洗います。またはコットンボールに液を浸して塗布しても良いでしょう。
- 毎日繰り返しましょう。
3. ココナッツオイル&樟脳
ココナッツオイルに含まれる抗菌作用が、過剰に汗が分泌される部分の細菌の増殖を予防します。
樟脳と混ぜることで強力なデオドラント兼制汗剤となり、皮膚を悪臭から防ぎます。
材料
- ココナッツオイル 1/2カップ(100g)
- 樟脳 小さじ1/2(2g)
作り方
- ココナッツオイルと樟脳を混ぜ合わせてペーストを作ります。
使い方
- 作ったペーストを汗が気になる部分に塗布します。洗い流す必要はありません。
- 毎日使いましょう。
4. 塩&レモン
塩とレモンを混ぜたものは手や腕の下の汗分泌を抑えます。ピーリング効果もあるため、死んだ古い皮膚細胞や細菌を取り除き、悪臭が発生するのを予防します。
材料
- 塩 大さじ1(15g)
- レモン汁 大さじ2(30ml)
作り方
- 塩とレモン汁をしっかりと混ぜ合わせてペーストを作ります。
使い方
- 汗が気になる部分に作ったペーストを塗り込みます。5分間おきましょう。
- 水をたっぷり使って洗い流します。使用後は日光を浴びないように気をつけてください。
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5. アロエベラ&重曹
アロエベラのジェルと重曹を混ぜたものには、肌を冷やす効果があり、過剰に汗が出ることによって起こる不快な臭いの原因となる細菌の増殖を抑えます。
材料
- アロエベラのジェル 大さじ2(30g)
- 重曹 小さじ1(3g)
作り方
- アロエベラのジェルと重曹をよく混ぜてペースト状にします。
使い方
- 作ったペーストを脇の下や足など汗をかきやすい部分に塗り込みます。
- 毎日行いましょう。
あなたは過剰な汗に悩んでいませんか?今日ご紹介した自然療法をぜひ試してみてください。恥ずかしく思うような不快な症状が軽減されるでしょう。
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