潰瘍性大腸炎: その原因、症状、治療法とは

潰瘍性大腸炎の原因はまだはっきりとわかっていませんが、自己免疫疾患と関係があるとされている病気です。
潰瘍性大腸炎: その原因、症状、治療法とは

最後の更新: 05 11月, 2018

潰瘍性大腸炎は、最近増加している病気です。消化器官が炎症を起こし、大かれ少なかれ再燃を繰り返し、慢性化します。

この症状は普通大腸で起こりますが、消化器官全体に及ぶこともあります。潰瘍性大腸炎は、痛みや不快感を伴い、再燃を繰り返せば、生活の質に悪影響を及ぼします。症状を抑えるためにも、きちんと薬を服用することが大切です。

今回は潰瘍性大腸炎について詳しく見ていき、この病気の原因や、処方された薬が最大限効果を発揮できるような家でできる簡単な対処法などを学んでいきましょう。

潰瘍性大腸炎の原因は?

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潰瘍性大腸炎の原因はまだはっきりとわかっていません。クローン病などの腸の炎症に関連する症状の一つと考えられています。

この病気の原因に関するデータがないのが現実である一方、医師の統一見解は次の通りです。

  • 潰瘍性大腸炎は、自己免疫疾患と関係があるとされています。つまり体が自分自身の腸(この場合は大腸)を攻撃し始め、組織を破壊して潰瘍を作ります。
  • ストレスが原因でこの病気が再燃する人が多いとされています。
  • 20代から30代で発症する人が多いですが、50代から70代でも起こります。
  • 潰瘍性大腸炎は、ほとんど腸の炎症がきっかけで起こります。
  • 大腸の中の菌やウイルスとの関係性が疑われています。完治する方法はまだありませんが、約80%の人が大腸を切除することによって症状が治まっています。

こちらの記事もご覧ください:自宅で簡単にできる潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎の症状とは?

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症状は個人差があります。最初に多くの人は、少しの出血を伴う下痢をします。ひどい腹痛を訴える人もいます。

そして一般的な症状は次の通りです。

  • 激しい腹痛。断続的な腹痛が繰り返し起こります。ガスが溜まっている場合は、お腹から音がすることもあります。
  • 便に血や膿が混じる
  • 下痢の発症
  • 体重の減少
  • 重症の場合、関節痛
  • 口内炎
  • 吐き気やむかつき

潰瘍性大腸炎の自然療法

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主治医はあなたの状態と症状に合わせて最も適切な治療法を選んでくれるでしょう。まずは、主治医の指示に従うことは言うまでもありません。最初に言っておきたいのは、この病気のすべての人に同じ効果が出るわけではないので、年齢やその他の要因によって治療法は様々だということです。

しかし、潰瘍性大腸炎の食事の基本は適正カロリー・低脂肪・低残渣(胃腸に負担をかけないように調整した食事)が基本と日本赤十字社の岐阜赤十字病院のホームページにも書かれていることから、必要最低限のカロリーを確保しつつも、胃腸への負担を軽くした食事をこころがけましょう。

病院での治療を補うために、これから述べる生活の質を改善する簡単なガイドラインを実行してみましょう。

正しくビタミンを取るようにする

潰瘍性大腸炎は体の抵抗力を弱め、適切な栄養の吸収を妨げます。これはとても危険ですので、対処する必要があります。以下のような栄養を補うサプリメントを取りましょう。

  • スピルリナ:スピルリナはビタミン、繊維、たんぱく質が豊富で、免疫力を高め、生活の質を改善してくれるでしょう。
  • ビール酵母:1日に必要な栄養の多くを取ることができ、免疫力を高めます。自然食品のお店や、ドラッグストアなどに行くとあるでしょう。
  • 葉酸、またはビタミンB9:腸が潰瘍のために適切な栄養を吸収できないとき、葉酸が不足します。これは大切なビタミンなので、サプリメントで補うといいでしょう。
  • アロエジュース:アロエベラは炎症を鎮める効果があります。毎朝アロエジュースを飲みましょう。コップ1杯の水(200ml)に小さじ1杯のアロエベラ(5g) を入れるだけです。
  • ニンジンジュース:ビタミンが豊富で、腹痛に効きます。
  • 小さじ1杯の亜麻仁油:休日は、亜麻仁油をとることから始めましょう。亜麻仁油はオメガ3脂肪酸が豊富で炎症によく効きます。
  • 月見草オイル:これも潰瘍性大腸炎の症状に効果的です。月見草オイルは、自然食品のお店やインターネットの通信販売で手に入れることができます。潰瘍性大腸炎で不快感があり炎症を抑えたい時に、空腹時に摂取します。

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