腸内にガスが溜まる症状から分かる健康状態

3月 22, 2018
誰でも胃の不快感を感じたり、腸内にガスが溜まったりしたことがあるでしょう。今回のテーマは、そんな症状から分かる健康状態についてです。

腸内に余計な空気が溜まると、腹部の膨満感を起こします。腸内に溜まるガスは、食べたものから生じる細菌が原因です。健康的な食生活、運動、各種ビタミンの摂取などが習慣になっていなければ、継続的に腸内にガスが発生するでしょう。

腸内のガスの主な原因は、急いで食べる、食べる時に多くの空気を吸い込んでいる(例えば食べながら話すなど)、または異常に大食いをする、などが考えられてきました。

慶應義塾大学消化器内科専任講師、正岡建洋医師によると、おならの原因は、腸内細菌が代謝 産物の一つとしてガスを産生しているためということです。

腸内にガスが溜まるという症状は病気とはみなされませんが、消化器官において何かがうまく機能していないというサインだと言えます。

一方、砂糖やセルロースを大量に摂り過ぎているのかもしれません。これらの炭水化物は、消化や吸収がよいものではないので、腸に残ってしまい肛門からでることになります。

また、カリフラワー、レンズ豆、干しブドウ、ブロッコリーなどの食品も同じ症状を起こします。この場合は、おならとしてガスが出るのは全く自然なことです。

受診するべき?

腸内にガスが溜まる症状から分かる健康状態

医学的には、腸内のガスというのは重大な病気の兆候ではありません。しかし受診が無駄になることはありません。特にこの症状が自分でコントロールできず、日々の活動に影響を与えている場合はなおさらです。症状によって医師が対処法を指示してくれるでしょう。

なぜこんなにガスが溜まる?

腸がガスを出しやすくなる習慣があります。前述しましたが、

  1. 急いで食べる
  2. ガムを噛む
  3. 飴をなめる
  4. 入れ歯を使用している

しかし腸内にガスが溜まる症状には、精神状態も影響しています。なぜかというと、人は神経質になっていると気づかないうちに普段より空気を吸い込んでいるからです。

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注意すべき症状

重い食事を前に顔をしかめる女性

  • 何らかの薬を服用した後にガスを感じ始めた時
  • 強く継続的な腹痛。特に高齢者の場合
  • 食欲不振、嘔吐、めまい、または下痢
  • 便秘と体重の低下
  • 便の色の変化
  • 食べ物を飲み込んだ時の不快感
  • 胃に異物を感じる場合
  • 胸やけ

原因

  • 食べ物は適切に咀嚼されていないと、大腸に到着するのが困難になります。
  • 食べた物が大腸に到着すると、大量の腸内細菌により消化されますが、このプロセスがスムーズでないとより多くのガスが発生します。
  • フルクトースなどの甘味料や保存料は、消化に時間がかかります。
  • ラクトース(乳糖)が不足している人は、乳製品を分解するのに苦労します。
  • 慌ただしい日常生活がストレスや不安をひきおこし、それが腸の機能の異常につながり大量のガスが発生します。
  • 便秘に苦しんでいる場合は、腸で詰まってしまっている便がガスを発生させます。

予防法

サラダを作る女性

げっぷであれおならであれ、目的は腸のガスを減らすことです。そのためには食生活に変化を与えることが必要不可欠です。以下の点に注意してみてください。

  • 飴をなめないようにしましょう。
  • パスタを食べるのは週1回にしましょう。
  • できるだけよく熟れたフルーツを食べましょう。
  • チーズやヨーグルトの量を減らしましょう。
  • トマト、ニンジン、セロリを少なめにしましょう。
  • 調理法は、揚げ物より焼き物や煮物を選びましょう。
  • 砂糖が多く含まれる製品は摂らないようにしましょう。

おすすめでない食品

  • レンズ豆、ヒヨコ豆、インゲン豆などの豆類のみのピューレ
  • キャベツ、キュウリ、レタス、ブロッコリーなどガスを大量に発生させる野菜
  • 小麦粉やシリアル
  • 乳製品、特に牛乳
  • ラディッシュ、ジャガイモ、生のタマネギ
  • 清涼飲料水
  • チョコレート
  • 赤ワイン

腸内に溜まったガスの対処法

バランスボールを使う女性

運動をすることは、消化器官の機能を改善するために非常におすすめです。ガスを減らすだけでなく、お腹の痛みや張りにも効果があります。

また、消化プロセスを助けるプロバイオティクス(善玉菌)のサプリメントを処方する専門医もあるでしょう

一方、1日に何度も強い腹痛を感じる場合は、鎮痙剤が効果的でしょう。この薬は腹部の筋肉を緩め、腸に直接作用します。

いずれにしても、自分の判断で薬を飲むのはやめましょう。痛みの原因が分からなくなり、適切な治療法を決定するのが難しくなるからです。その意味では、実際には別の病気が原因の場合があるにも関わらず、薬を飲むとそのようなことはないと思い込んでしまうでしょう。

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