重曹を使って健康維持をする方法

重曹は用途が広く、一般的には掃除等に使われます。しかし、食用の重曹、すなわち重炭酸ナトリウムは、ダイエットにも役立ちます。
重曹を使って健康維持をする方法

最後の更新: 18 12月, 2018

自然療法として使われることの多い重曹で健康維持を促す方法はいくつかあります。ただし胃腸の問題を引き起こす可能性があるため、一日あたり大さじ3杯以上重曹を摂取しないように気を付けてください。

また医師によって は、 医療的治療を補足するものとして重曹を勧めることもあります。様々な疾患の症状を和らげるので、重曹は手頃な価格の、実用的な自然療法の治療薬と言えるでしょう。 それでは、どのように重曹を使えばいいのでしょうか。

重曹の自然療法

1. 腎臓

重曹は、腎臓の疾患に見られる症状を和らげる効果で知られます。重曹は天然の電解質(炭酸水素ナトリウム)で、血中の酸性度(pHレベル)を調整するのに役立ちます。 腎臓がその本来の機能を果たす手助けとなります。

例えば、腎臓疾患のある 人は、体内の重炭酸塩のレベルが大幅に下がる傾向があり、尿細管性アシドーシス(RTA)を引き起こす恐れがあります。

毎夕食後に重曹大さじ1杯を水に溶かして飲むと、血液のpHレベルのバランスが保たれ、体の代謝機能が向上するかもしれません。

2. 尿路感染症

重曹の自然療法

尿路感染症は特に女性に起こりやすいものですが、医師が処方する抗生物質に加えて、 重曹とレモンを使った自然療法があります。 この二つを組み合わせることによって、痛みや尿路感染症によって引き起こされる炎症が少し和らぐかもしれません。

アルカリ性物質(重曹)が尿の酸性度を中和して、炎症部分の痛みを軽減してくれるでしょう。水を入れたコップに、重曹を大さじ1杯溶かし、半個分のレモン汁を加えるだけで簡単に作れますので、試してみるとよいでしょう。

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3. 結腸

お腹を押さえる女性

結腸洗浄は健康維持に不可欠です。時に私たちの腸は、有害物質や酵母で飽和状態になり、塩分の処理やビタミンKなどの必須ビタミンの吸収を阻害します。これらの原因が気付かぬうちに私たちの健康に悪影響を与えるのです。 重曹には中和作用があり、消化管から毒素を取り除くのに役立ちます。

重曹を溶かした水に好きなハーブを加えて飲みましょう。そうすると体の有害物質を除いて健康に良い善玉菌を増殖させ、便秘を防ぎ、免疫システムを強化してくれるかもしれません。

4. 消化を良くする重曹

消化不良

消化不良が起こると、ひどい吐き気や胸部膨満感、胸やけになりやすくなります。その際、脂肪を分解し、胃の中で消化を助けるために重曹を摂取すると良いでしょう。

もし頻繁に胸焼けがする時は、水に重曹大さじ1杯を溶かして飲むと効果的かもしれません。胃の中の過剰な酸を中和することによって、不快感や胸やけが軽減されます。しかし、週に数回胸焼けが起こる場合は、他の疾患が隠れているのかもしれませんので医師に相談してください。

5. 重曹でダイエット

ダイエット

重曹が脂肪燃焼を促進してくれるかもしれない、ということはご存知でしょうか。重曹は満腹感を与えてくれるので、普段より少なめの食事ですむでしょう。 さらに、水や食べ物に少し重曹を追加することでアルカリ性が増し、それが血中のpHを調整し、消化や脂肪を燃やすのに役立つと考えられるのです。

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専門家の意見によると、アルカリ性物質は脂肪を筋肉やエネルギーに変えるそうです 。一方、白砂糖や小麦粉を消費すると、逆に筋肉低下を起こし、脂肪を蓄えてしまうのです。

アルカリ性の水を飲むと、酸性の老廃物を排除し、血液pHのバランスを整え、体重を減らすことができるかもしれません。従って、大さじ 1杯の重曹を溶かした水を1日に1〜2回飲むとよいでしょう。ですが、1日大さじ3杯以上の重曹を取ると、逆に有害になる危険があることを覚えておいてください。

重曹は、私たちの食生活を補助してくれる素晴らしい天然の化学物質です。腎臓の機能を強化し、血液中のpHバランスを整えてくれるなど様々な効果が期待できます。

しかし重曹の役割はあくまで「補助」であるということをお忘れなく。健康的な生活や食事があってこそ、効果が発揮されるのです。そして身体の疾患は、専門の医師の診察を受けてその指示に従い、自然療法は主治医の許可を取ってからお試しください。


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