【意識消失発作】失神はなぜ起こるのでしょうか?

意識消失発作は、どちらかといえば一般的な臨床症状ですが、軽傷のものもあれば、生命の危険を脅かす場合もあります。
【意識消失発作】失神はなぜ起こるのでしょうか?

最後の更新: 18 8月, 2020

意識消失発作は、失神とも呼ばれることもある症状で、基本的に、意識が喪失して現実と切り離される状態です。意識消失発作に苦しむ人は、自分の周りにあるものや自分自身の知覚を失います。

意識消失発作のすべての原因に共通する基本的なメカニズムは、適切な脳への血液の供給が欠如することです。これは、脳が一瞬のうちに十分な量の血液を得られず、現実とのつながりが失われることを意味します。意識消失の発作が起きても通常は自然に回復します。人が倒れると、水平な姿勢が脳への血液の到達を促進するため、自発的な回復が発生します。

意識消失発作はどちらかというと一般的であり、緊急の相談の3%が意識喪失だと推定されてるほどです。この原因には低リスクのもの、またはリスクが高いものと2つあり、ここからは意識消失発作を非心原性の意識消失と心性の意識消失の2つの異なるカテゴリーに分類して説明したいと思います。

非心原性意識消失発作の原因

血管迷走神経性失神

血管迷走神経反射が最も一般的な意識消失の原因の一つです。血管迷走神経反射は、特定の刺激に対する不随意の神経系反応で、即時の血管拡張、血圧の低下、および下肢への血液の再分布を引き起こします。時々、ストレスの多い状況、激しい体の痛み、脱水症状、極端な温度が原因で起こる場合もあります。

ポジションの変更

私たちの体がバックアップである補償機構を作動させるのに十分な時間を得られない状態で、体の位置が水平から垂直に瞬時に変わると、低血圧に陥る可能性があります。これは、血圧が下がり、脳への血液の供給が不十分になることを意味します。

意識消失発作を引き起こす片頭痛

激しい頭痛である片頭痛は、閃輝暗点と呼ばれる視覚障害の症状を伴うことがあります。片頭痛の前兆の1つが意識の消失ですが、これは一時的なものです。

低血糖

血糖値の低下も意識を消失する原因になります。低血糖による失神は、食生活の改善や服用する薬が原因で血糖値が極端に低下する可能性がある糖尿病患者には、一般的に起こります。

降圧薬

高血圧の患者は、作用機序の異なるさまざまな薬を服用しているのが一般的です。高血圧の薬の作用機序のいくつかは、排尿と血管拡張の増加による体液の喪失で、どちらの作用機序も血圧を大幅に低下させ、意識が消失する可能性があります。

脳卒中と意識の消失

これは、最も深刻で生命の危険を脅かす可能性のある非心原性の原因です。脳卒中や脳血管障害(CVA)は、動脈の閉塞による虚血性と脳血管の破裂による出血性の可能性があります。また周りの誰かが脳卒中の症状に苦しんでいると思われる場合は、直ちに医師の診察を受けてください。

意識消失発作 失神 なぜ

頭痛は、意識を失う前の最初の症状である可能性があります。

続きを読む:血栓症・脳卒中を予防する9つの食べ物

心原性意識消失発作の原因

不整脈

不整脈は、心臓が不規則に異常な拍動をする状態です。この不規則な心拍が起こると、短時間または長時間にわたって十分な血液が脳に届かず、患者が失神する可能性があります。

大動脈の問題

大動脈は体の主要な動脈であり、心臓の血液を人体の残りの部分に分布します。大動脈に問題があると、体への血流が減少してしまうのです。脳は心臓より上に位置するため、血液が正しく運ばれるためには、血圧を良好な状態に保つ必要があります。ですので、大動脈解離や大動脈瘤などの疾患で起こる最初の症状は意識消失発作が挙げられるでしょう。

心筋症

心筋症はその名前の通り、心筋に影響を与える疾患で、血液を大動脈に送り輸送する左心室が拡大します。心筋症を発症すると、前述の大動脈の問題で説明したメカニズムと同じ状況が起こり、意識消失発作が起こる可能性があります。

心臓弁膜症

心臓の内腔は、逆流せずに血液が一方向に流れることを可能にする弁を介して、お互いに連通しています。しかし、これらの弁が様々な問題によって正常に機能しなくなったり閉じることで、心臓が十分に機能せず、十分な血液が脳に届かなくなります。

意識消失発作 失神 なぜ

心臓病においてはこの症状が現れることがあります

意識消失発作が起きた後には何をすべきですか?

これまで見てきたように、意識消失発作が起こるさまざまな原因がある場合は、常に警戒して生活する必要があります。 これは、軽度の意識消失発作か心臓病を発症している可能性があるからです。

不安な点や疑わしい点がある場合は、必要に応じた検査を改めて受けるため、専門医の診察を受けて相談すること大切です。一般的には、意識消失発作が起こり、患者が回復した後に診察が行われます。

ただし、意識がすぐ消失し、すぐに説明がつかない状態や回復しない状態が続く場合は、すぐに救急車を呼びましょう。これは、脳卒中や心不全の兆候である可能性があります。

こちらの記事もおすすめです。
心肺機能が緊急の状態に陥ったときの応急処置
みんな健康で読むことができます。 みんな健康
心肺機能が緊急の状態に陥ったときの応急処置

突然起こる症状である心筋梗塞や心停止が起こった場合、救急車などの医学的な処置をを待つ間に行う応急処置が患者の命を救うこともあります。現代社会では、多くの人が大部分の時間を仕事に費やしているため、職場で心停止などが起こる可能性があります。本記事では心肺機能が緊急の状態に陥ったときの応急処置をご紹...



  • Herrera, Diego, et al. “SÍNCOPE/LIPOTIMIA.” Manual médico SALUDESA 1.1 (2016).
  • Guías de Práctica Clínica sobre el manejo (diagnóstico y tratamiento) del síncope. Actualización 2004 *. Versión resumida. (2005) Revista Española de Cardiología, 58 (2), 175-193. https://doi.org/10.1157/13071892.
  • Arribas, F., Barón-Esquivias, G., Coll Vinent, B., Rodríguez Entem, F., Martínez Alday, J., Ángel, MB, Núria, RG, Jiménez Candil, J., Ruiz Granell, R., José Miguel, O., José Luis, M., Peinado, R., Moya, Á., Díez Villanueva, P., Bonanad, C., García Pardo, H., Toquero, J., Atienza, F., Beiras , X., … Viana Tejedor, A. (2018). Comentarios a la guía ESC 2018 sobre el diagnóstico y el tratamiento del síncope. Revista Española de Cardiología, 71 (10), 787–793. https://doi.org/10.1016/j.recesp.2018.06.018.
  • Araya-Gómez, Vivien. (2001) Síncope neurocardiogénico. Acta Médica Costarricense , 43 (1), 11-19. Recuperado el 19 de junio de 2020, de http://www.scielo.sa.cr/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S0001-60022001000100004&lng=en&tlng=es.
  • José Luis Zamorano, Juan Mayordomo, Arturo Evangelista, José Alberto San Román, Camino Bañuelos, Manuel Gil Aguado (2000). Guías de práctica clínica de la Sociedad Española de Cardiología en enfermedades de la aorta. Sociedad Española de Cardiología. https://www.revespcardiol.org/es-guias-practica-clinica-sociedad-espanola-articulo-X0300893200095085.
  • Cáceres Toledo, María, La O Lozano, Yarlins, González Espinosa, Luis, & Olivera Leal, Irma R. (2005). Estudio oftalmológico de la migraña con aura visual. Revista Cubana de Oftalmología18(1) Recuperado en 19 de junio de 2020, de http://scielo.sld.cu/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S0864-21762005000100007&lng=es&tlng=es.
  • Terwindt, G., Ophoff, R., Haan, J., Frants, R. y Ferrari, M. (1996). Migraña hemipléjica familiar: una comparación clínica de familias unidas y no unidas al cromosoma 19. Cefalalgia, 16 (3), 153-155. https://doi.org/10.1046/j.1468-2982.1996.1603153.x.