飲酒がもたらす健康への悪影響10
現代社会では、何かのお祝いや、親しい人と楽しい時間を共有する時、アルコール飲料は欠かせないものとなっています。
成人の飲酒は全世代にわたり一般的なことですが、若い頃から飲酒をする人も増えており、飲酒による様々な健康への悪影響が指摘されています。
飲酒の際には、その量をわきまえ、節度を持って摂取することが大切です。
本記事では、飲酒による健康への悪影響をご紹介します。
1.制御不能な血糖値の上昇
飲酒をすると、すぐに血糖値が上下し、虚脱感やめまいが引き起こされます。
2. 心拍リズムの乱れ
アルコールを過剰に摂取すると心拍リズムと心臓の働きのスピードが上昇します。
アルコールに含まれる有害物質は血流を長時間移動できないため、体内のシステムや心臓に影響を与えます。
こちらの記事もご参考に:心臓が正常に機能していないことを示す7つの症状
3. 肌の赤み
循環器系に影響を与えるアルコールは血液拡張を増加し、肌が目に見えて赤くなります。
また体温が激しく変化するために発汗する人もいます。
4. 目のかすみ
アルコールを適度に楽しまず、過剰に摂取する人によく見られる症状が目のかすみです。
有害物質が血液に乗って体内を巡り、視力の一時的な低下と目のかすみを引き起こします。
この症状が出るのは非常に危険な状態で、長期的に見ても視力に悪影響を与えるだけではなく、不慮の事故に遭うリスクが高まります。
5. バランスの喪失
一晩に大量のアルコールを摂取するとバランスを保つのが難しくなります。
体内機能が弱まるだけではなく体のバランスや反射神経が弱まるため、転倒や事故に巻き込まれるリスクが高まります。
また、アルコールにより抑制力や自制心を失うこともあります。
群馬県にあるいわい中央クリニックは、「適量のお酒はリラックス効果がありますが、飲酒量がふえると中枢神経の働きが抑制されて心身のコントロールがみだれ、自制心が低下したり体がふらついたりします。」と注意を促しています。
6. 消化器系の問題
アルコールは胃腸内のph値を乱し、痛みや炎症を引き起こし、胃炎や呑酸が進行する可能性もあります。
長期的に見ると、十二指腸潰瘍、胃ガン、そして食道ガンなどのさらに深刻な合併症の原因となる可能性もあります。
ご存知ですか?:見逃しがちな身体の警鐘8つ
7. 脱水状態
アルコールを大量に摂取した時に最も影響を受けるのは腎臓です。
アルコールを有害物質として尿を通じて排出する機能のある腎臓がオーバーワークとなり、体内のミネラルバランスと水分が失われ、脱水状態を引き起こします。
8. 頭痛
アルコールを過剰に摂取することによって体内には大量の有害物質が取り込まれ、アルコールの分解・吸収が困難になると、飲酒をした日や翌日に激しい頭痛を感じます。
アルコールを摂取して数時間後に筋力の低下や偏頭痛などの激しい痛みを感じるのは一般的なことです。
9. 嘔吐
吐き気や嘔吐は、アルコールを過剰に摂取した時に起こるか、摂取したアルコールが強すぎる時に起こります。
これらの症状は、消化器系の不快感、めまい、そしてバランスの乱れなどを併発します。
一部の人は一般的に適量と言われるアルコールを摂取しただけでもこの症状が現れ、その時は、アルコールを摂取してすぐにこれらの症状が現れます。
10. 肝疾患
アルコールは肝臓で分解・吸収され、中性脂肪などに変えられて、エネルギー源として身体の各細胞に送られます。また不要な分は、炭酸ガスと水になって体外に排出されます。
しかし過剰にアルコールを摂取量すると肝硬変などの深刻な問題を引き起こします。
どのような状況においてもアルコールの過剰摂取は控えてください。
またあまり頻繁にアルコールを摂取せず、その摂取量を適量に抑えることが大切です。
引用サイト:いわい中央クリニック
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Boffetta P, Hashibe M. Alcohol and cancer. Lancet Oncology. 2006.
- Organisation WH. Global status report on alcohol and health. World Heal Organ. 2014.
- Schuckit MA. Alcohol-use disorders. The Lancet. 2009.