胃をいたわって病気を予防しましょう
胃は体の中心部に位置し、体にとって非常に重要な役割を果たす器官です。
食べた物を細かくし消化するばかりではなく、体調やエネルギーレベル、精神面での健康についても知らせてくれる役目があるのです。
そんな胃についてもっとよく知って、胃の病気を防ぐにはどうすれば良いか、知りたいと思いませんか?
「健康な体は胃から」ですが、反対に胃が正常に機能していなければ、気分が大きく変わり、肌がくすんで体重も増えてくるでしょう。
どのようにして胃が正常に機能していないと分かるのでしょうか?
先にお話ししたように、肌の調子が悪いのは、胃になんらかの不調がある兆候であることがあります。
具体的にはくすみや、脂っぽかったり、シミができたりします。
その他にも、次に挙げるような症状が出たら、胃を労わった方が良いでしょう。
- 口臭
- 口内がネバネバする
- 舌苔
- 胃痛
- 腹部膨満
- ガスがたくさん出る
- 食欲不振
- 吐き気
- ゲップ
- 便秘
- 下痢
- 消化不良
上に挙げたような症状はすべて、体の消化システムになんらかの問題があるという兆候である可能性が高いため、一つでもそれ以上でも症状に思い当たるのであれば、胃の調子を改善させるための適切な処置が必要になってきます。
また症状が続くときは、必ず医師の診察を受けてください。
こちらもご参考に:消化不良を改善する植物ベースのお茶5選
何が消化システムに影響を与えるのでしょうか?
上に挙げたような症状が出て、胃に何らか不調があるのがわかったら、次にすべきことは、自分が普段食べている物に注意することです。
健康に悪影響があると知らずに食べ続けているものがあるかもしれません。
こうした食べ物がたいていの場合には胃痛や張り、むくみ、ガス、便秘といった体調不良の原因なのです。
乳製品を食べること
先に話した、体に良くないと知らずに食べ続けているものの中に例えば牛乳や風味のきついチーズがあります。
そして胃もたれがする原因が、乳製品に含まれるラクトース(乳糖)をうまく分解できない乳糖不耐性であるケースもあります。
これは乳製品の消化に必要な消化酵素が体内に欠けているためであり、このために乳製品が腸内壁に”へばりついた”ままになってしまうのです。
その結果、内部でガスが発生し消化不良が起こるために胃が膨満し、毒素や脂肪が蓄積するのです。
ご存知ですか?:植物性ミルクの効果とその作り方
不健康な食習慣
常にお菓子を食べていたり、空腹時間が1~2時間しかないような乱れた食生活をしていませんか?
胃が常に消化し続けなくてはならず、休むひまがないということは、胃の不快感、消化不良、栄養分の吸収低下、胃痛などにつながる可能性が高くなります。
食べ合わせが悪いこと
ある特定の食べ物を同時に食べてはいけないといういわゆる食べ合わせではなく、ここではもう少し広い意味になります。
人それぞれではありますが、一般には、胃の調子が良くないときは炭水化物とタンパク質を同時に摂らない方が良いでしょう。
炭水化物の消化にはアルカリpHが必要ですが、一方、タンパク質の消化には酸が必要になるため、胃の活動に非常に負担がかかるリスクが高まります。
水分を十分とらないこと
水を十分に摂らなければ、消化が悪くなり、なかなかお通じがない、つまり便秘になりますが、食事中に限っては水はグラス一杯に止めましょう。飲み過ぎると胃のpH値を薄めて消化が一層悪くなってしまいます。
食べ物に火を通し過ぎること
もちろん、生で食べられない食物はありますが、料理の際に火を通し過ぎる人もいます。
このために食物の栄養素が失われ、胃に悪影響を与えてしまいます。
ですから、季節を問わず、果物や野菜など、新鮮な生の食物をもっと食べるようにしましょう。
ジュースやスムージーにすると空腹が満たされるし、調理の間に失われてしまうような栄養分も摂ることができます。
赤身の肉を食べ過ぎること
赤身の肉は健康な腸のぜん動運動を促すのに必要な繊維質を含んでいません。
このために赤身の肉ばかり食べる人はよく大腸炎や痔、便秘、憩室症に悩まされています。
胃は楕円形をしていて、つながる腸というものは非常に長いために食べ物が一旦口に入ってから体外に排出されるまでには長時間かかものだということを、忘れないでおきましょう。
そしてこの食べ物カスのせいで血中に毒素が蓄積するのです。
もしどうしても赤身肉を食べたいなら、必ず新鮮な野菜サラダと一緒に食べるようにして、 1 週間に 2 回以上食べないようにしましょう。
胃をいたわるコツ
- カモミールやアニス、ミントなどの薬効のあるハーブティーを飲むようにする
- 胃腸を刺激するようにもっとエクササイズする
- 食物繊維や全粒粉をもっと摂る
- アルコール類、コーヒー、酢などの刺激物は避ける
- ゆっくり噛んで、食事を楽しんで摂るようにする。早食いはやめて、食べ物を小さく切り分けて食べる
- 怒ったり、イライラしたり、不安がある時には食事を摂らない
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Thorning, T. K., Raben, A., Tholstrup, T., Soedamah-Muthu, S. S., Givens, I., & Astrup, A. (2016). Milk and dairy products: good or bad for human health? An assessment of the totality of scientific evidence. Food & nutrition research, 60, 32527. doi:10.3402/fnr.v60.32527
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5122229/ - Heterocyclic amines: Mutagens/carcinogens produced during cooking of meat and fish. Sugimura T, Wakabayashi K, Nakagama H, Nagao M.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15072585 - Genotoxicity of heat-processed foods. Jägerstad M, Skog K.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15914214 - Work performance after dehydration: effects of physical conditioning and heat acclimatization (1958). Buskirk ER, Iampietro PF, Bass DE.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11055570 - Hydration and physical performance. Murray B.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17921463 - Mattson, M. P., Allison, D. B., Fontana, L., Harvie, M., Longo, V. D., Malaisse, W. J., Mosley, M., Notterpek, L., Ravussin, E., Scheer, F. A., Seyfried, T. N., Varady, K. A., … Panda, S. (2014). Meal frequency and timing in health and disease. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 111(47), 16647-53.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4250148/ - Uscanga-Domínguez, L. F., Orozco-García, I. J., Vázquez-Frias, R., Aceves-Tavares, G. R., Albrecht-Junnghans, R. E., Amieva-Balmori, M. et al. (2019). Posición técnica sobre la leche y derivados lácteos en la salud y en la enfermedad del adulto de la Asociación Mexicana de Gastroenterología y la Asociación Mexicana de Gerontología y Geriatría. Revista de Gastroenterología de México, 84(3), 357-371. https://doi.org/10.1016/j.rgmx.2019.03.002