扁平足:その特徴と治療

扁平足は、痛みがあるなら治療をしてもいいでしょう。カスタムメイドのインソールを入れることも方法の一つです。
扁平足:その特徴と治療

最後の更新: 13 6月, 2020

扁平足とは、立っている時に足の裏が全て地面に接触する足のことです。土踏まずと呼ばれる部分がないのです。扁平足はよくある状態で、世界の人口のおよそ20%が扁平足だと言われています。普通は痛みがなく、子どもの頃になることが多いでしょう。

痛みはありませんが、脚がまっすぐにならなかったり、膝や足首にトラブルをもたらすこともあります。今日は、どうして扁平足になるのか、そしてどのような治療法があるのかについて見ていきましょう。

扁平足(へんぺいそく)の原因

足の形がまだ形成されている途中である、幼い子どもの頃に扁平足になることが一般的です。ですが、足に土踏まずが形成されない人もいます。このこと自体は悪いことでも問題でもありません。また、年月が経つに連れて扁平足になる場合もありますが、この場合は、どちらか片方の足だけが扁平足になることが多いようです。加齢や怪我、病気、足の使いすぎなどが原因のこともあります。どのような状況下であっても、軟骨にダメージを与えてしまうでしょう。

扁平足になりやすい要素もあります。前述したような加齢や怪我以外に、肥満、糖尿病、リウマチ性関節炎などです。実際、チリ大学で行われた研究では以下のように述べられています。

”子どもの扁平足には、栄養状態が関わっています。肥満は6〜10歳の子どもの足の形態変化とリンクしています。”

このように、食事、特に小さな子どものいる家庭は食事に気を使うことが大切です。これは、肥満が筋肉や骨の発達に影響を与えてしまうからです。

扁平足

扁平足(へんぺいそく)の症状は?

扁平足の人の多くは特に症状を感じていません。ですが、中には脚の内側に痛みを感じる人もいます。この状態が脚の形の変形に繋がると、痛みは膝や足首に影響をあたえることがあります。扁平足は、内膝に関連します。この病理学は、外反膝や”X脚”と呼ばれます。裸眼でも確認できるほどの骨格的および審美的問題になるでしょう。

また、他の症状としては、倦怠感や脚の重みがあります。扁平足のせいで歩くのが困難だという人もいるでしょう。背中の痛みなどのトラブルを抱える人もいます。

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扁平足

扁平足(へんぺいそく)の治療

痛みを引き起こしている場合、以下のような治療が有効でしょう。

  • ストレッチエクササイズアキレス腱が通常より短い場合に有効でしょう。
  • 構造的サポートのある靴:サポートのない靴に比べ、より快適で痛みを解消してくれるでしょう。
  • 整形外科用の装具:土踏まずの部分をサポートしてくれます。処方のいらないものもありますが、
  • 子どもに対しての理想的なアプローチは、一連のエクササイズです。4歳になればクッション性のソールを利用することもできます。脚の調整をしてくれるでしょう。
  • 最後のオプションとして、手術がありますが、これは、非常に複雑な場合のみの手段です。手術をする場合は、他に腱断裂などの問題を抱えていることが多いでしょう。

扁平足の運動選手の場合、理学療法が効果的かもしれません。扁平足のケースの多くは、エクササイズ中からくる逆効果やランニング時の怪我からきていることがあるからです。理学療法士やトレイナーに相談すれば、適切な方法を教えてもらえるかもしれません。

 

まとめ

扁平足であっても、通常は特に不快感やトラブルの原因にはなりません。扁平足の治療法はいろいろです。大切なことは、気になることは主治医に相談することです。

また、太り過ぎの方は体重を減らすことも良い方法です。薬剤を使って痛みを抑えることもできますが、ストレッチをしたり理学療法を試す方がずっと良いでしょう。


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