下痢のときにヨーグルトを食べても大丈夫?
下痢をしているときにヨーグルトを食べても大丈夫かどうかを、実に多くの人、特に消化器系に問題を頻繁に抱えている人が気にしているはずです。下痢は通常、腸内細菌叢の変化のサインであると同時に、ストレスや特定の感染症にも関係があります。
いずれにしても、下痢に対処する上で重要な役割を果たすのは食事です。時には薬に頼る必要がありますが、正しい食事は他の合併症が表面化するのを防ぐことにも役立ちます。
ヨーグルトについては、無糖のものである限り、有益な食品であることを示唆する研究結果がいくつかあります。自信を持って言えるのは、ヨーグルトは栄養価が高く、胃腸内の細菌のバランスを整えるプロバイオティクス食品だということです。他にもヨーグルトについて何か知っておくべきことがあるのでしょうか? 下記で詳しく解説します。
ヨーグルトはプロバイオティクスの源
ヨーグルトの大きな特徴として、重要な菌(具体的には乳酸菌)が含まれていることが挙げられます。これらの微生物は消化管に定着する能力があるため、代謝性の病気を発症するリスクを減らすことができます。
Nutrients(「栄養」の意味)誌に掲載された研究によると、プロバイオティクス菌を定期的に摂取することで、2型糖尿病だけでなく、心血管疾患の発症率を下げることもできるそうです。
腸に有益なバクテリアを常に確保するためには、いくつかの方法があります。まずは、もちろん、プロバイオティクスのサプリメントです。この場合、菌が腸内にある程度定着するために必要な含有量がしっかり含まれている製品を選択するのがベストです。
また、ヨーグルトやケフィアなどの発酵食品を定期的に摂取することでも、消化器系に菌を取り入れることが可能です。
下痢のときにヨーグルトを食べると
前述したように、下痢は胃腸の不調で、複数の原因が考えられます。そのほとんどは、腸内細菌叢のバランスが崩れたことに関係しています。このため、善玉菌を定期的に取り入れることで下痢を改善するのに役立つ可能性があります。
さらに、子供を対象に実施された研究では、プロバイオティクスの摂取が下痢の予防と治療に対して有益であることが示されました。この研究では、サプリメントを使用して、そのような結果が得られましたが、ヨーグルトを定期的に摂取することでも、腸の病気を予防することが可能です。
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一般的に、医療従事者が抗生物質治療中の患者にヨーグルトの摂取を勧めることはよくあることです。このアドバイスには明確な目的があり、つまり薬の副作用からマイクロバイオータを保護することです。保護が十分でないと、腸内環境の異常(腸内毒素症)にや胃腸障害の発症リスクが高まる可能性があります。
ヨーグルトでストレスに伴う下痢を軽減
ちょっと信じられないかもしれませんが、ストレスは下痢やその他の腸の障害を引き起こす可能性があります。The Chinese Medical Journal(中国医学誌)に掲載された記事によると、中枢神経系と消化管の関係がいかに密接であるかが説明されています。
したがって、中枢神経系と消化管のに変化があると、体内の他の部位に直接影響を与えることがあります。このように、ストレスや感情的な乱れは、下痢を引き起こすリスクをはるかに高くする可能性があるのです。
さらに、ストレスを減らすためには、腸内フローラをケアし、生活習慣を改善することをお勧めします。また、プロバイオティクスが豊富に含まれたヨーグルトを摂取することで、気分の落ち込みを防ぐことができます。
ケフィアの摂取やプロバイオティクスのサプリメントは非常に効果的ですが、両者には大きな違いがあります。ケフィアは食感と酸味が強いため、苦手な人は少なくないのですが、ヨーグルトは大抵の場合、かなり甘いです。
もちろん、食品表示ラベルをよく見て、成分に糖分が添加されていないものを選ぶことが大切です。そうでなければ、質の低いヨーグルトを摂取していることになり、代謝の健康や血糖値に悪影響を及ぼす可能性があります。
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下痢のときにヨーグルトを食べても全然大丈夫!
下痢をしているときにヨーグルトを食べることで、下痢の症状を改善し回復を早めることができます。とは言いつつも、ハッキリとしておきたいことがあります。それはつまり、下痢ではないからといって、ヨーグルトを食事に取り入れない理由にはならないということです!
実際のところ、ヨーグルトはほぼ全ての食事療法で推奨されています。その理由は、プロバイオティクス、健康的な脂肪、タンパク質を提供してくれるからです。さらに、カルシウムや健康を促進する他の必須ミネラルも含まれています。
しかし、質の良いヨーグルトであるかどうかを判断するために、製品ラベルをチェックすることを忘れないようにすることが重要です。市販されているすべての乳製品のデザートがヨーグルトに該当するわけではありません。中には糖分が多すぎて、栄養価がほとんどないものもあるので注意です。
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