ドリームキャッチャーの起源

1月 23, 2016

ドリームキャッチャーはアメリカインディアンのお守りで、家畜の皮、鳥の羽、ナイロンを使った網をはった輪に羽がぶら下がったものです。あまり日本では見かけることがないので、ご存じない方も多いのでは。

伝説によると、ドリームキャッチャーは夢の世界をフィルターにかけることができます。否定的なもの(すなわち悪夢)を排除し、良い感情を取り出してくれます。ドリームキャッチャーの起源に関わる話に見られる大衆信仰についてお話しましょう。

オジブワ族とドリームキャッチャーの起源

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ドリームキャッチャーの起源はアメリカインディアンにあります。60年代を通して、手づくりのドリームキャッチャーを居留地で観光客相手に売り始めました。いまでは文化と伝統をもつ手作りの美しい土産物となっています。

オジブワ族は北アメリカを起源として、オンタリオ、ウィスコンシンとミネソタに在住している部族です。もともとは狩猟、漁労に従事していました。ドリームキャッチャーをつくるには、イラクサで円形または涙形のリングを作り、リングの中にクモの巣に似た網を張ります。イラクサの代わりにヤナギ材も使いました。一般に、ドリームキャッチャーの直径は10センチメートルほどで、それ以上のサイズはありませんでした。

オジブワ族は、ドリームキャッチャーが人を悪夢から守り、悪いエネルギーと悪魔を遠ざけると考えています。興味深いことに、他の現地部族の多くは、オジブワ族がドリームキャッチャーを販売し始めたことを批判しました。

観光客が美しいからというだけでドリームキャッチャーを買った時から、その神秘性と精神的な本質価値が失われてしまうという主張です。

こうした批判にもかかわらず、60年代を通してドリームキャッチャーはアメリカで最も売られた物の1つでした。そして、広く世界でも販売されるようになりました

ドリームキャッチャー の目的 doriimukyacchaa-1

 

ドリームキャッチャーは、ベッドのヘッドボードや子供たちのベビーベッドの上に掛けます。悪夢を払いのけるためです。オジブワ族によると、ドリームキャッチャーは次のよう役割を果たします。

  • ドリームキャッチャーは、あなたの夜の夢をフィルターに通します。眠っている間の悪夢や悪い感情は、このクモの巣で捕獲されます。そして、良い夢と良い感情は下部の羽の下に移動し、少しずつ私たちに届きます。夜明けが来ると、暖かい太陽光は悪夢を消し、ドリームキャッチャーから永遠に消え去るのです。

ドリームキャッチャーの伝統はオジブワ族の伝説に基づいています。部族の中心人物にアシビカーシという名の美しい女性がいました。彼女は「クモ女」として知られていました。「クモ女」というイメージに反し、世界の生きものの全ての世話をしていたことが、この女性を美しくしました。彼女は子供たちのベッドにかがみこみました。目に見えない網を作り、その繊細な網で、どんな悪夢も捕え、それを消滅させることができました。

アシビカーシが一緒にいれば、何ら悪いことが起こることがありません。悪いことは、彼女の網にかかり、夜が明け、朝の光が新たな良い日をもたらすと、悪いことは消滅します。doriimukyacchaa-3

 

ドリームキャッチャーがどのように機能するかはもうひとつの話があります。アメリカインディアンの部族のなかでラコタ族(スー族とも呼ばれる)という部族がいます。羽飾りを頭につけ、馬にのるというインディアンのイメージそのものの部族です。ラコタ族は、ドリームキャッチャーについて別の説明をしています。

  • 悪夢と悪いエネルギーは、網をすり抜けます。一方良い夢は網にとどまり、穏やかに網の下の羽にすべり込み、私たちに届き、安寧と快適で包みます。悪いものは去り、良いものは残っています。

どうでしょうか、あなたも自宅にドリームキャッチャーを置きたくなったのではないでしょうか。それが悪いエネルギーを本当に遠ざけるかどうか、科学的には言えません。それでも、古い伝統と信仰に基づいて、ネガティブなものを遠ざけてくれるドリームキャッチャーが常にそばにあると心が落ち着くのではないでしょうか。ちなみに、ドリームキャッチャーの色や形がどうであるかは重要ではないそうです。あなたも試してみては?

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