朝食を抜くと体重が増える原因に!
朝食にコーヒー、子どもならミルクをカップ1杯、そして菓子パンなどを食べるだけの人も多いのではないでしょうか。甘くてどっしりとしたものを食べればお腹はすぐに満足してしまい、エネルギーが十分でない状態で家を出ることになるのです。長期的にこれを続けるとどうなるでしょうか。世界の肥満人口は日に日に増えていくでしょう。
また、朝食を抜くことでダイエットに効果があると考えている人もいるのですが、これは全くの誤りです。今日は、1日の一番最初の食事、朝食を抜くとどのようなことが体に起こりうるかについてお話したいと思います。
朝食を抜くことは体重の増加の原因となる
朝食を抜いて外出する人の言い分は大体次のようなものでしょうか。
- 時間がない
- 前夜に夕食を食べ過ぎた
- ダイエットしたい
それでは、朝食を抜くということがいずれもたらす結果について考えましょう。
- 何も食べずに1日をスタートしてしまうことで、エネルギーの不足、知的能力の不足、疲労感、気分のムラや不機嫌さなどに関連します。ひとの体が摂取したエネルギー全体の約20%は、正しく機能するために脳が使ってしまうことを知っていますか? 十分な栄養やビタミンを摂取していない時には怠情に感じたり、頭痛がしたり、仕事で失敗したりということが起こるのはこの為です。
- 朝食を抜く人は便秘に悩むことが多いと言われています。
- 朝食を抜くことは、いわゆる“メタボリックシンドローム”(特に下腹部への脂肪の蓄積)の引き金となります。これは主に、食べ物が不足していると体が感じた時に、体が脂肪を蓄積する活動を活発に始めることから起こります。食べないことによるダイエットなんてとんでもない話です。体は後々の為に全ての脂肪を蓄え始めます。その蓄積場所としてお腹が選ばれるのです。
- 下腹部の脂肪は中性脂肪、高血圧、高血糖などの引き金となります。これらは全て、いずれ心循環系の病気を引き起こします。
- ボストンにあるハーバード公衆衛生大学院で実施された研究によると、朝食を食べずにもしくはコーヒーを飲んだだけで出勤している男性は、数年後に心臓発作が起こるリスクが高いとされています。
もうお分かりの様に、朝食を抜くことは大変リスクを伴う行動なのです。新陳代謝に影響するだけでなく、体のある特定の部分に脂肪を蓄積させ、さらには深刻な病気を引き起こすのです。是非とも朝食は食べましょう!
こちらもお読みください:体重を減らしたい時に気をつける朝食の5つのルール
体重の増加を引き起こさない健康的な朝食とは? 6つのヒント
1. 全粒穀物を食べる
例えば、オーツ麦を食べると朝食としては最高でしょう。オーツ麦で出来たオートミールにリンゴやブドウを入れるとさらに美味しく栄養価も高まります。ライ麦パンも朝食にぴったりです。添加物の入っていないプラムジャムを乗せたり、新鮮な絞り立てオレンジジュースを添えた朝食で素敵な1日を始めるのはいかがでしょうか。
2. タンパク質を取り入れる
筋肉を作るにはタンパク質がかかせないことはご存知でしょう。健康的な朝食にゆで卵を添える等、ちょっとしたタンパク質を取り入れましょう。少しオリーブオイルをかけるのもおいしいですよ。ほうれん草のオムレツも良いアイデアですね。
3. ミルク、お茶、コーヒー?
牛乳の代わりに、ナッツなどから出来たミルクをお勧めします。乳糖不耐症の方にも良いですし、最高のエネルギー源となります。コーヒーを飲む方なら、クリームの代わりに使用するのも良いでしょう。緑茶に入れても良いかもしれません。
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4. フルーツを食べる
どのフルーツが良いでしょうか?青リンゴ、洋ナシ、キウイ、イチゴ、パイナップル、パパイヤ・・・あなたの好きなものなら何でも構いません。新鮮なものを選び、市販のフルーツジュースで補わないようにしましょう。市販のジュースには砂糖が加えられているからです。フルーツはよく洗って皮ごと食べることをお勧めします。
5. ナッツ類を取り入れる!
ナッツは簡単に毎日食べられます。そのまま食べても良いですし、様々な料理に加えることもできるでしょう。ナッツを食べるとマグネシウムやオメガ3脂肪酸を摂取することができます。
6. プロバイオティックス – 乳酸菌のパワーを利用する
乳酸菌としては、無糖のギリシャヨーグルトを食べることをお勧めします。新陳代謝を促し、消化を促す健康的な菌を補給してくれます。
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