仏教が説く愛についての4つの教え
仏教が説く愛は、世間一般の「世界の文献や映画が描いてきたようなロマンチックな愛」や「痛みの伴う愛」とは異なります。
今回は固定観念から少し離れた仏教の解釈の方法を学ぶことによって、人としての人格や個性を豊かにすることを目的としています。
愛というのはいつも複雑で興味深いものです。
毎日、なんらかの愛について学んだり、感じます。
その中でも、これまでに耳にした愛とは異なる内面的成長に役立つような仏教が説く愛の理論について触れることで、健やかな人間関係を築くのに役立ちます。
それではさらに詳しく愛について読んでいきましょう。
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1.無条件の愛と優しさ –善-
仏教は、人生を支える主要な柱の一つは愛や優しさだということを常に思い出させてくれます。ただし、ここでの「愛」は一般的な解釈とは異なります。
- いつも出来る限りのことを実行し、周りの人々への敬いの気持ちを忘れずに行動するのが心の崇高さであり、決して気高く振る舞うということではありません。
- 無条件の愛と優しさを兼ね備え、相手に行動や言葉で示すことで、パートナーとの絆を深めます。
- 周りの人々を尊敬すること、心身の健康をいたわりあうこと、そして周りを気遣いながらも自分自身の人生のバランスをとっていくということにより、自分自身、パートナー、そして周りの人と共に人間として成長します。
2.愛する人に対する幸せと喜びの容量
深い感情と賢明さが備わっている愛は、決して涙や悲しみを引き寄せません。あなたの幸せを願っている人はあなたを泣かすようなことをしないはずです。
- 仏教の教えの一文にもありますが、人を愛する為にあなたがする必要のある事があります。それはまずその人の生活や行動をよく見るということ。その人がどのようなことで喜び、幸せそうな表情をするのかを見つけてみてください。
- この相手の幸せのきっかけを理解することが、あなたやあなたの愛する人を結びつける道になります。そして更にお互いの幸せと喜びを分かち合えることで、一緒に過ごす時間を楽しめることができます。喜びに満ちた会話を交わし、愛する相手の幸せそうなひと時を静かに見つめることはあなたの心の魂にまでその幸福感を届けます。
- 幸せは表現され、見守られ、そして愛は喜び共に与えらるれのです。決して涙や脅しを通して与えられたり伝えられたりするものではありません。
仏教は、愛する人との大切で深い関係に立ち入る前に、まず自分自身だけでいることに幸せである、ということが大切とも説いています。穏やかで幸せな心は最高のあなたを引き出してくれるのです。
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3.思いやり
思いやりは他者、特に愛する人の苦しみを和らげたいと心から思う崇高で誠実な強い願いとして理解してもらいたいと思います。
- なぜ愛する人が苦しんでいるのかという理由を聞き出す為に言葉だけを使ってのコミュニケーションは不十分である時もあると仏教は教えます。言葉は時に誠実さに欠け、勇敢ではないと取られてしまうこともあります。
- 相手をじっと見つめ、相手の心と魂を感じ理解できる共感の心を養うことが大切です。そして、もうお分かりかもしれませんが、この精神的、心身的行為があなたを瞑想への道へと導いてくれるはずです。
あなたが心のバランスと真の幸せを見つけた時に、大切な人と感情と精神の世界で繋がることができるのです。
4.公平と自由
パートナーとの関係において公平さと自由さというのは非常に複雑な問題です。
しかし誰かを愛しているならば、この2つの質問について自問してください。
愛する人を自由にさせ、充実した生活を送るサポートをしていますか?
一緒にいられる時間と同じくらいお互いが個々に自由に成長できる空間を作っていますか?
- 相対的に愛と自由を見ることが大切です。第一に、真の愛は常に自由と一緒に与えられるもの、ということです。
“私は自分自身を愛し、そしてあなたを愛しています。私は心の導くままにあなたを愛しているからこそ、自分自身が人として成長していくと共にあなたの人としての成長を手助けしたいのです。”
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