ボトル入りの水を飲むべきではない5つの理由
水は生命に不可欠であり、体内とその各機能に重要な役割を果たしています。 体にとって水は大変重要で、常に水分を補給しておく必要があるため、多くの企業がこの液体をビスネスに変え、数十年もの間、顧客に誤解を与えてきました。「10人のうち9人の医師が勧める」などのスローガンで、多くの企業は水道水よりもヘルシーだと主張する ボトル入りの水 を販売しています。 それは一見健康的ですが、なかには、消費者にとって高すぎる価格で低品質の水を流通させている企業もあります。
ボトル入り飲料水は、企業が私たちにそうであると信じさせたいにもかかわらず、持続可能な選択肢ではありません 。多くの企業が現在、ペットボトルのリサイクルや再利用のための方針を持っていることは事実ですが、リサイクルされずに捨てられ環境を汚染するものが依然多いのも事実です。水道水は、人間の消費に適したものにするためにどう処理され何がなされているかによって質が変わりますので、水道水が100%安全であると言っているわけではありません。しかし、ボトル入りの水を飲むべきではない5つの理由をお話します。
プラスチック製ボトルは、持続可能ではない
前述したように、企業は消費者にペットボトルは生分解性で環境に配慮していると信じさせようとしています。しかし、 これらのボトルは、分解するのに数百年かかる材料で製造されています 。 環境へのプラスチックボトルの影響を軽減するために、多くのリサイクルキャンペーンが行われていますが、これは環境汚染に最小限の影響しかありません。
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例えばアメリカ環境保護庁によれば、アメリカでは生産されたプラスチックのうち2015年は9.1%しか再利用されておらず、15.5%が発電燃料として、そして75.4%が地面に埋められています 。一方日本は、厚生労働省によると2015年のペットボトルのリサイクル率は82%だと報告されていますが、日本の場合は焼却処理も「燃料としての再利用」という意味でリサイクルと定義していますので、実際にプラスチック製品として再利用されている率は不明です。
また「生分解性」のボトルは、ラベルが示すようには簡単に分解しません。ただ他より少量のプラスチックで作られているだけです。
ボトル入り飲料水の大部分は、水道水と同じで価格が高い
ボトル入りの水は、平穏な泉や小川を想起させるかもしれませんが、それは水が不純物がなく最高品質であると意味するものではありません。 実際には、 ボトル入り飲料水のほんの数%が、泉や地下水源が起源です 。
約25%のボトル入り飲料水は、水道水と品質が同じです。明らかに、いくつかの企業は濾過や紫外光を照射する放射線殺菌を行い、水道水より100倍高い価格で販売しています。また、Mason氏らが行なった研究によると、サンプルとして27ヶ国から集めた11の異なるブランドによって構成される259のボトル飲料水の内、93%がマイクロプラスチックによって汚染されている兆候が見られました。これは、彼らが前回水道水に対して行なった研究の2倍の量です。この点からも、地方自治体の水道水供給に使用される浄化工程を考慮すべきではあるけれど、水道水はより信頼性があると考えている専門家もおり、WTOもこの研究を受けて調査を開始しています。
多くのボトル入り飲料水は毒素を含む
ボトル入り飲料水に使用されるプラスチックは、地球に悪影響を与えるだけでなく、あなたの体にもダメージを与えます。 ボトル入り飲料水会社は、他のタイプのプラスチックより毒性が少ない、化学物質ビスフェノールエーを含まないBPAフリーという種類のプラスチックを使用しています。しかし、ボトルがある期間、熱にさらされた場合に浸出する他の化学物質が含まれていないわけではありません。これは科学的に実証されていませんが、これらの化学製品のいくつかは、内分泌かく乱物質である可能性があります。
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地元の水は、オーガニック食品に対する最高の敬意
オーガニック食品は、農薬やその他の化学物質にさらされてきた食品より、はるかに健康的だと認定された後、とても一般的になりました。 水道水でこれらの食品を調理することは、ヘルシーで持続可能な食料をサポートする方法です。
ボトル入り飲料水の代替品
好きなサイズとスタイルの再利用可能なボトルを購入することは、お金を節約し、健康を維持し、環境保全に役立つ、素晴らしい方法です。この重要な液体を常に手元に置いておけるように、自宅で水を満たすのに理想的なたくさんのボトルが市場に出回っています。
水道水の信頼性を高めることができる、いくつかの革新的な家庭用製品もあります。生分解性フィルター付きのガラス製ピッチャーは、安全な水を保証するのに最適な選択肢です。もう一つのオプションは、蛇口に濾過装置をつけることです。簡単に取り付ける事ができ、水質を向上させるでしょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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