ビタミンD不足:なりやすい人はどんな人?
日々の活動を正常に行うために、人間の体はビタミンとミネラルが必要で、ビタミンDもそのひとつです。
しかし、時には、そのビタミンやミネラルが不足することがあります。その場合、身体機能や臓器などに不具合が起こることがあるのです。
この記事では、ビタミンD不足について詳しく見ていきましょう。
ビタミンDとは
体内の脂肪組織に蓄えられる脂溶性のビタミンのことです。
このビタミンは、カルシウムやリンなどの ミネラルを吸収し、骨が自然に発達し強化するために必要不可欠です。
幼少期には、これらのミネラルは特に重要です。
ビタミンDに問題があると、骨の構造上の損傷や、骨組織への損傷が引き起こされることがあります。
これらのミネラルとビタミンDなしでは、骨が脆く、折れやすくなり、後遺症が残る恐れもあります。
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ビタミンDのサプリって飲むべき?
ビタミンDは何から取れるの?
ビタミンDの摂取方法はたくさんあります。この記事では、その中でもベストな方法をいくつかご紹介します。
- 体内で自然にビタミンDを生成するには、日光を浴びましょう。
- 脂がのった魚もビタミンDがたっぷり含まれています。例えば、マグロ、サーモン、サバなどがオススメです。
- ビタミンDを含むその他の食材は、レバー、卵黄、チーズです。しかし、摂取できるビタミンDは少量に過ぎません。
- きのこ類も、ビタミンD源のひとつ。実際に、きのこ類は紫外線を浴びて育つことが多いので、ビタミンDを大量に含みます。
自然にビタミンDを含む食材は少ないので、多くの製品にはビタミンDが人工的に加えられています。体が必要なビタミンを摂取できるように、栄養を補強しているのです。
年齢ごとにどのくらいのビタミンDが必要なの?
人生のそれぞれの段階で、必要量を摂取することが重要です。
下記では、1日あたりの必須摂取量を示しています。完全に健康な状態に体を保つには、年齢ごとの必要量を摂取しましょう。
- 新生児(12ヶ月未満)は 400 I.U。
- 1〜13歳のこどもは、600 I.U。
- 14〜18歳の若者は、600 I. Uで十分。
- 19〜70歳の成人、妊婦と授乳中の女性は、800 I.U。
ビタミンD不足になりやすい人とは
1. 授乳中の乳児
授乳期の乳児は、ビタミンD不足になりがちな場合のひとつです。
母乳には、ビタミンDが必要量含まれていません。ですので、1日あたり400 U.I.分のサプリを与えましょう。
2. 高齢者や、肌の色が濃い人
年齢を重ねると、高齢者の肌では、日光から生成するビタミンD量が減少します。また、腎臓機能も低下し、活性型ビタミンから変換できる量も減少します。
また、肌の色が濃い人種は、日光から生成するビタミンDが比較的少量です。
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3. 腎臓に疾患がある人や肥満の人
肥満の場合、脂肪がビタミンと結びつき、ビタミンが血液になるのを妨害します 。
加えて、慢性的な腎臓疾患を持つ人は、ビタミンを吸収しにくい問題が起こることがあります。
4. 特定の薬を摂取している人
薬の中には、ビタミンDの代謝に影響を及ぼすものがあります。
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