編み物をするべき9つの理由

編み物には手の動きを改善する効果があり、集中力を必要とします。編み物に集中することで、ネガティブな考えや感情をすべて忘れ、うつ病の症状を改善する効果が期待できるでしょう。
編み物をするべき9つの理由

最後の更新: 03 10月, 2018

余暇の過ごし方として人気の編み物は、高齢女性の趣味と思われがちですが、実は全世代におすすめです。編み物に集中することで、認知力を強化しながら健康を促進することができるかもしれません。

「編み物療法」「ニットセラピー」とも呼ばれ、注目を浴びている編み物は、一見すると非常に複雑見えますが、実は非常に簡単で、年齢に関係なく誰でもすぐに始めることができます。

本記事では、編み物をするべき9つの理由についてご紹介します。

1. うつ病の症状改善

考え込む女性

編み物はリラクゼーション効果や健康促進効果もある自発的な行動で、編み物をしている間は、気持ちが編み物に集中するため、悲しい気持ちの原因となる物事について考えなくなります

編み物のように何か集中するアクティビティには、不安感やうつ病特有のネガティブな考えや症状を軽減する働きがあるため、うつ病の症状が現れている時などには特におすすめです。

2009年にブリティッシュコロンビア大学が行った研究では、摂食障害のひとつ、神経性無食欲症を抱える38人の女性に編み物を教えたところ、そのうちの74%の女性は編み物をすることによって恐れが軽減し、自身が抱える問題について真剣に考えることができたと答えています。

2. 脳の保護

若い頃から編み物や編み物に類似した集中力を必要とするアクティビティを行う人は、脳が鍛えられています。そのため、脳を鍛えてこなかった人と比べ、認知力低下のリスクが低いといわれています。

編み物などのアクティビティは、記憶力を強化しながら脳の機能に悪影響を与える物質の生成を低下させ、運動機能や集中力を改善する働きもあります。

 

3. 視力の改善

瞳

目の健康を促進するエクササイズは数多く存在しますが、編み物は非常に楽しくシンプルな方法で、目の健康を促進してくれるでしょう。

編み物をするときには目を左右に動かしますが、この目の動きには視力の改善効果と目の自然な保湿効果があります。白内障や加齢黄斑変性などの慢性疾患のリスクを低下させ、視力の改善に繋がるかもしれませんよ。

 

4. 慢性的な痛みを軽減

毎日編み物をする習慣を作ると、関節リウマチなどの慢性的な痛みを解消します。つまり脳が編み物に集中することで、痛みを軽減してくれるでしょう。

編み物のように手を動かすアクティビティは血液循環を促進し、炎症を抑えることで痛みの緩和が期待できるでしょう

こちらもお読みください『関節リウマチの自然治療法

 

5.  幸福感の増加

微笑む女性

定期的に編み物をする人は、心配事が少なく幸福感を感じる傾向にあります

編み物をしているときは、心身の安定や心の安らぎにも関与する神経伝達物質であるセロトニンが分泌されるため、私たちの精神状態に良い影響を与えてくれるでしょう。

 

6.  ストレスのコントロール

編み物をはじめてすぐは難しいと感じるかもしれませんが、実は編み物は、リラックスセラピーとして、ストレスや不安感を感じている時にオススメです。

編み物は、不安感やストレスを忘れるほど集中することができるアクティビティです。心がすっきりとするでしょう。

こちらもお読みください『ストレス解消効果のある女友達との時間

 

7. 創造性の向上

編み物をする女性

編み物が好きな方は、何をどう編むかと考えることで想像力や創造性が向上できるでしょう。また編み物に似た、集中力や創造力を必要とするアクティビティでも同じような効果が期待できます。

 

8.  脳の調整力の改善

毛糸を一つの編み針からもう一つの編み針へと移すことで、脳を使います。

難しい編み物に挑戦すると、スピードと集中力がさらに必要となるため、精神力がつきます。また運動技能に問題のある場合にも、編み物がおすすめです。

 

9. 自尊心の向上

ハート

余暇の使い方に最適な編み物の作品を完成させることで、自分で決めた目標に到達したという達成感を感じることができ、さらに自尊心を築き上げることができます。

難しい部分を乗り越えて完成した作品、例えばセーターなどは自分への素晴らしい贈り物となりますし、作品を作り上げた達成感が私たちをさらに成長させます。

今回ご紹介したように、編み物は「おばあちゃん」だけものではないのです。

心身の健康を促進する、素晴らしいセラピーとも言える編み物。あなたも今日から始めませんか?


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。