絶対食べたい フェタチーズの利点をご存知ですか?

フェタチーズって聞いたことはありますか? ギリシャで生まれたこのチーズには、実は利点がたくさんあるんです。この記事では、そんなフェタチーズの利点やオススメの食べ方をご紹介します!
絶対食べたい フェタチーズの利点をご存知ですか?
Saúl Sánchez Arias

によって書かれ、確認されています。 栄養士 Saúl Sánchez Arias.

最後の更新: 06 12月, 2022

フェタチーズはギリシャで生まれた乳製品で、その汎用性と質の高さから徐々に多くの国に広まってきました。塩水に漬けて販売されているため、保存期間が長いのも特徴です。

羊の乳を主原料としていますが、牝馬の乳を主原料としたものもあります。酸味があり、総カロリーに占める脂肪分の割合が高いのが特徴です。通常、味、香り、粘り気を保つために、木箱やブリキやアルミの容器に入れて売られています。

フェタチーズの栄養特性

他の乳製品と同様に、これまで科学的研究が指し示したきたのは、そのタンパク質含有量の高さです。タンパク質は必須アミノ酸を含み、消化性にも優れた生物学的価値の高い栄養素です。

タンパク質は、加齢に伴う病気や状態を予防したり、筋肉組織の変性を防ぐための基本的なものです。雑誌「Nutrients(栄養学)」に掲載されたレビューによると、タンパク質の摂取は、除脂肪組織の破壊や機能の低下を遅らせ、予防するのに役立つそうです。

フェタチーズの利点はそれに止まらず、飽和脂肪酸を多く含んでいます。最近まで、これは悪いことに思われていましたが、近年、それを覆す科学的調査の結果がありました。

飽和脂質はもはや有害とは考えられていないのです。飽和脂肪酸は心血管疾患のリスクだけでなく、他の疾患の発生率も低減するのに役立つことを肯定するのに十分なエビデンスがあり、飽和脂肪酸の利点が認識されてきています。

フェタチーズの利点
フェタチーズはギリシャ生まれのチーズで、タンパク質を多く含んでいる乳製品です。

フェタチーズの微量栄養素

フェタチーズのマクロ栄養素の含有量も重要ですが、健康に役立つミネラルやビタミンも含まれていることにもご注目ください。ここでの一例はカルシウムです。

科学者らにより、乳製品の摂取がカルシウムの摂取につながり骨粗鬆症のリスクを減らすのに役立つことが証明されています。フェタチーズも例外ではありません。

加えて、かなりの量のビタミンDも含まれています。ビタミンD、健康を維持するためだけでなく、心臓血管疾患や代謝性疾患の予防のための鍵となります。他にも、特定の種類の癌では、体内のビタミンD値が高いときにより良い予後を期待できるそうです。そして、皮膚がんの予防にも効果があるというエビデンスもあります。

残念なことに、一般的にビタミンD不足の人が多いと言われています。日々の摂取量を確保するためには、乳製品(フェタチーズなど)、青魚、卵を摂取することをお勧めします。これに加えて、体内でのビタミンD合成を刺激するために日光を頻繁に浴びることが専門家により推奨されています。

フェタチーズのおすすめレシピ

次に、フェタチーズを使った簡単なレシピを2つご紹介しますので、ぜひ食生活に取り入れてみてください。

オーブン料理

フェタチーズは、イタリアのチーズ「プロヴォローネ」と同じように、オーブン料理にも向いています。オレガノ、タイム、コショウなどのスパイスとオリーブオイルのドレッシングのシンプルな組み合わせで、とても美味しい料理ができあがりますよ!

スパイスと混ぜたら、上下火加減で200℃に熱したオーブンに8分ほど入れるだけ。取り出したら、もう一度オリーブオイルをかけて味付けをするのがおすすめです。

サラダ

サラダは、フェタチーズを使うのにぴったり。フェタチーズを角切りにして、お好みの組み合わせのサラダの具材に加えるだけです。

最後に、オリーブオイルとビネガーで和えれば、美味しくて栄養価の高いサラダができあがり。さらにタンパク質の含有量を増やしたい場合は、ツナ缶を追加してください。

こちらもお読みください:美味しいビーガン対応チーズの作り方

ギリシャ風サラダ フェタチーズの利点
野菜とフェタチーズを和えたサラダは、いろんな食感を楽しめる料理です。

フェタチーズの効果

これまでご紹介したように、フェタチーズを定期的に食べると、健康のための素晴らしい効果を発揮してくれます。フェタチーズのタンパク質、脂肪、微量栄養素の含有量は、1日に必要な栄養素をカバーし、さまざまな病気の予防に役立ちます。

非常に汎用性の高い食品であり、さまざまな方法で調理することができます。チーズをメインにした料理もできますし、酸味を加えたり、他の料理とのコントラストをつけるための食材として使うこともできます。

いずれにせよ、これからの食生活に取り入れてみてください。後悔することはないはずです!


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