薬用ハーブで気管支の強化と浄化
気管支が大切な理由
気管支は肺に達すると、その中で広がります。主気管支は葉気管支に分かれ、最後に更に細い細気管支に達します。酸素や空気は 気管支のおかげで体内に取り入れられます。それだけでなく、気管支があることで 呼吸器系の健康は保たれ、日常生活に必要な力が作られます。また、呼吸器が 疲れることなく正常に機能することができるのも気管支の働きによるものです。
しかし、時には咳・疲労・炎症・痰・喘息を経験することがあります。これらの症状は、アレルギーがあるとさらに悪化します。気管支に関連する病気はたくさんあるため、気管支を労り、その健康を維持する方法を知っておく必要があります。ここからは、気管支を守るために役立つハーブをいくつかご紹介します。
こちらの記事もご覧ください:薬草ベスト15
気管支を浄化し、強くする薬用ハーブティー
1. ショウガ茶
ショウガは食材であるだけでなく薬用根でもあり、家庭に欠かすことができない食品です。ショウガには呼吸器系のトラブルに効果があるため、普段から1日にカップ1杯のショウガ茶を飲むことをおすすめします。そんなショウガは、どのように肺の健康を守ってくれるのでしょうか。ショウガはジンゲロールという成分を含んでおり、気管支と肺を強くし、痰・粘液・毒素・さまざまなタイプのアレルゲンを排出する手助けをしてくれます。
また、「American Thoracic Society International Conference(米国胸部学会議)で発表された研究では、イソプロテレノール(β刺激薬と呼ばれる喘息薬)にショウガを加えると、気管支拡張作用が高まった」との報告があります。1日に2杯、特に食後に飲むようにすれば、その効果に驚かされます。
2. タイム茶
タイム茶を試してみたことはありますか?美味しくて消化にも良いだけでなく、肺と気管支の健康を守るためにも欠かせません。そのヒミツは、チモールというタイムの主要有効成分にあります。タイムは、肺を浄化し、気管支の炎症をやわらげるのに役立つ他、気道の殺菌効果もある優れものです。タイム茶を1日にカップ2杯、朝と夕食後に飲みましょう。
3. ニレ茶
自然食品店で手に入るアメリカニレの樹皮を使ったお茶は、肺や気管支の病気の治療に利用されており、優れた効きめがあります。主な働きには、肺から粘液を取りのぞく・組織の炎症をやわらげる・免疫力を高める・呼吸器系全般を強くするなどがあります。もっとも役に立つ薬草のひとつであることに疑いの余地がなく、実際、大昔から呼吸器系の薬として活用されてきました。シップ薬としても役立ちます。
4. ローズマリー茶
ローズマリー茶は生のローズマリーと成分はほとんど同じですが、炎症を抑える有効成分を多く含んでおり、優れた効き目があるので、1日に1カップ、昼食直後に飲むことをおすすめします。消化されやすいので、近ごろではインフルエンザや痰が出るときなどの手軽な自然療法として利用されています。水分を十分に摂り、ローズマリー茶を1日1カップ飲むようにしましょう。また、ローズマリーオイルをのどや胸に擦り込むのもオススメです。痛みをやわらげ、気分を爽やかにし、去痰剤として働きます。ぜひお試しください!
こちらの記事もおすすめです:ローズマリー、その驚きの効能と使い方
5. マーレイン(ニワタバコ)
マーレインはあまり知られていないハーブですが、薬用効果が抜群です。このハーブの一番優れた点は、咳を抑え、痰を排出し、呼吸を楽にしてくれることです。ティーバックかカプセルとして自然食品店で売っています。カプセルを利用するなら、1日に200ミリグラムを2回摂ることをおすすめします。10日間にわたり飲み続けることで素晴らしい効果が現れます。
6. アニスとリコリスのお茶
このお茶には、少し変わった独特のおいしさがあります。リコリス(甘草)の根にアニスシードを加えると、肺の中の粘液を減らすのに役立つため、咳や喘息の治療に最適です。また、気道の炎症を抑え、気管支炎の症状をやわらげてくれます。子どもにも大人にも効く自然療法です。1日に2カップ(朝と晩に1カップずつ)飲みましょう。どちらの材料も自然食品店で売っています。
肺と気管支の健康を向上させるためには、これらのハーブ茶に加え、正しい生活習慣を身につけることが肝心です。喫煙をやめ、水分を十分にとり、適度に運動し、水質・土壌汚染や大気汚染が著しい地域を避けましょう。身体をいたわり、今回ご紹介したハーブティーでお気に入りのものを毎日飲んでみてください。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Burdett, E., & Mitchell, V. (2011). Anatomy of the larynx, trachea and bronchi. Anaesthesia and Intensive Care Medicine. https://doi.org/10.1016/j.mpaic.2011.05.002
- Podlogar, J. A., & Verspohl, E. J. (2012). Antiinflammatory effects of ginger and some of its components in human bronchial epithelial (BEAS-2B) cells. Phytotherapy Research. https://doi.org/10.1002/ptr.3558
- Kemmerich, B. (2007). Evaluation of Efficacy and Tolerability of a Fixed Combination of Dry Extracts of Thyme Herb and Primrose Root in Adults Suffering from Acute Bronchitis with Productive Cough. Arzneimittelforschung. https://doi.org/10.1055/s-0031-1296656
- Watts, C., & rousseau, B. (2012). Slippery Elm, its Biochemistry, and use as a Complementary and
- Alternative Treatment for Laryngeal Irritation. Journal of Investigational Biochemistry. https://doi.org/10.5455/jib.20120417052415
- Genena, A. K., Hense, H., Smânia Junior, A., & Souza, S. M. de. (2008). Rosemary (Rosmarinus officinalis): a study of the composition, antioxidant and antimicrobial activities of extracts obtained with supercritical carbon dioxide. Ciência e Tecnologia de Alimentos. https://doi.org/10.1590/S0101-20612008000200030
- Ministerio de Salud de Argentina. (2015). Bronquitis.