火傷をしたらするべきこと
火傷をしてしまった時、どうすればいいのか知っていますか?
自宅で火傷をしてしまったということはよくあるかと思います。
だからこそ、火傷の種類を知り、どのように対応すれば良いか基本的知識を持っておくことが大切なのです。
火傷は程度によって3タイプに分けられる
第1度熱傷または軽い火傷の手当て
- すぐに冷たい水を5分〜10分間患部に当てる。
- 水ぶくれができた場合は潰さない。火傷用の軟膏を塗り、感染しないようにする。
- その上からガーゼで優しく覆う。
第2度熱傷の手当て
- 冷たい水を10分〜30分間患部に当てる。これにより症状がひどくなるのを防ぎ、皮膚の他の層にまで影響を与えるのを防ぐ。
- ガーゼかコットンの絆創膏を使い、火傷をした部分の周りをゆるくカバーする。空気が通るようにし、炎症や痛みを抑える。
- 痛みを軽減しようと氷や氷水、冷水のお風呂、冷たいシャワーなどを使うのはやめる。
- 痛みを伴う場合は、イブプロフェンなどの鎮痛剤を使って痛みの緩和を図る。
- 感染を避けるためにも、患部を手で触ったり水ぶくれを潰すようなことはしない。
第3度熱傷の手当て
第3度熱傷は体のどの部分に起きてもおかしくありません。
第3度熱傷の場合は、 すぐに医療機関を受診しなくてはいけません。医療スタッフが以下のような対応をしてくれるはずです。
- 火傷をした人の体から衣類を取り去る。
- 呼吸や循環、鼓動といったバイタルサインを確認する。
- 殺菌のため、布やタオルで患部を包む。
その他の火傷の対処法
着ている服に火がついてしまった場合
まず、服に火がついてしまった人を床に寝かせ、数回地面に転がして火を消します。毛布やコートをかけましょう。皮膚に布がついていない場合は衣類を脱がします。
その後すぐに医療機関の助けを得ましょう。
電気火傷
冷たい水ではなく、ぬるま湯を5分間患部に当て、洗い流します。
最初に衣類を脱がしてはいけません。ぬるま湯で処置している間に脱がせましょう。ガーゼや殺菌絆創膏などを患部に当てます。すぐに医療機関を受診しましょう。
化学火傷
口や目に影響した場合は、水を使ってよく洗い、すぐに医療機関を受診しましょう。
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火傷をした時にしてはいけないこと
- 直接患部に氷を当ててはいけません。凍傷の原因となったり、ダメージがさらに増すことがあります。
- 軟膏やオイルを塗るのは止めましょう。人の体がもつ自然の治癒作用を邪魔してしまうことがあります。
- 患部にできた水ぶくれは潰してはいけません。感染を引き起こすことがあります。
- コットンや粘着テープで患部をカバーしてはいけません。患部が呼吸するのを邪魔し、感染を引き起こすかもしれません。
- 皮膚についてしまった衣類を脱がそうとするのは止めましょう。皮膚についてしまった衣類を取り除く際は医療機関を受診しましょう。
- 深刻な火傷を触ってはいけません。すぐに医療機関を受診しましょう。
- 歯磨き粉、バター、天瓜粉などのベビーパウダー、ローションは絶対に火傷につけてはいけません。傷が悪化するでしょう。
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専門医療を必要としない程度の火傷に効く自然療法
アロエ
アロエベラのゲルには抗炎症効果があり、傷や火傷の治癒力をスピードアップさせてくれるでしょう。
アロエベラのゲルを葉から取り出して塗布すると痛みが軽減し、傷が早く癒えるでしょう。
生ハチミツ
ハチミツには抗細菌作用、抗炎症作用、抗生物質作用があります。そのため火傷からの回復を促進します。傷にハチミツを少量塗布しましょう。
カレンデュラ
カレンデュラオイルには抗生物質としての作用があります。痛みを軽減し、炎症を抑え傷や火傷を早く回復する効果があります。
カレンデュラのエクストラクトはクリーム、ジェル、オイルなどで手に入るでしょう。どれでもお好みのタイプを使うと良いでしょう。
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