食べるとハッピー!?幸せを感じるかもしれない食べ物10選
セロトニン(ハッピーホルモン)とエンドルフィン(ストレスを下げ喜びを感じる作用のあるホルモンの一種)は、私たちが元気でハッピーを感じるための重要な役割を負うホルモンです。
この二つのホルモンは睡眠を正常に保ち、ストレスを管理してくれるでしょう。そしてこれらの物質は、トリプトファンが体内になければ存在しないのです。
そして、炭水化物はこの物質を脳に送り、喜びという感情を生み出してくれるのです。
今日は、よりハッピーになるために、幸せを感じる効果が期待できる食べ物を10種類ご紹介しましょう。ぜひ試してみてくださいね。
1. 魚
ピッツバーグ大学で行われた研究によると、オメガ3脂肪酸の値の低い人は鬱のリスクがより高く、一般的に気分が上がらない状態でいることが多いそうです。
この栄養は食べ物から摂取しなくてはいけません。私たちの体はこの栄養を作り出すことができないからです。オメガ3脂肪酸は魚に含まれています。
鬱の人や睡眠トラブルのある人は特に魚を食べることが推奨されているのはこういった理由からです。
2. さくらんぼ
セロトニンの活性剤であるさくらんぼは、エンドルフィン、ドーパミン、ノルエピネフリンを私たちの体内で生成します。これらの要素は炎症を抑え、睡眠の質を改善し、痛みへの耐久性を増やしてくれるでしょう。
3. くるみ
体内のセレンの値が低いと、炎症や不眠、鬱を引き起こしやすくなります。くるみはセレンを多く含みますので、食べると気分が上げるかもしれませんね。
4. ビタミンB12を多く含む食べ物
ビタミンB群を形成するビタミンは、私たちの気分に大きな役割を果たします。その中でも、ビタミンB12は特に優れた力を持っており、以下のような働きが期待できるでしょう。
- エネルギーを与える
- 倦怠感や疲れを軽減する
- 身体的、感情的なエネルギー値を上げる
- 心を落ち着かせる
また、以下に挙げる食べ物は、ビタミンB12が豊富なだけでなく、亜鉛、鉄分、銅、そして気分を上げる効果のあるミネラルを豊富に含んでいます。
- あさり、牡蠣などの貝類
- 牛肉
- レバー
- チーズ
- 卵
5. バナナ
バナナは繊維やミネラル、栄養がタップリ含まれたフルーツです。食べると体にエネルギーがみなぎるでしょう。
バナナにはトリプトファンが含まれていますが、トリプトファンはセロトニンの分泌を助けます。つまり、神経系をリラックスさせてくれるのです。
また、コレステロール値を下げ、筋肉のコリを和らげ、血圧も下げてくれるかもしれません。まさに天然の制酸薬といっていいでしょう!
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6. 香辛料
辛い食べ物にはカプサイシンと呼ばれる化学物質が含まれています。
舌がこの辛さを感じると、エンドルフィンを分泌するようシグナルが脳に送られます。そして幸福感やエネルギーがみなぎるような感じを得るのです。
カプサイシンにはまた、ガン細胞と闘う効果があると考えらえています。また、神経因性疼痛を和らげてくれるかもしれません。
7. チョコレート
チョコレートは体のエンドルフィン分泌を刺激します。また、脳のセロトニンの量を増やしてくれるでしょう。
テオブロミンという、カフェインのような物質が入っていますので、チョコレートを食べると生産的に、エネルギッシュに、そしてハッピーにしてくれるでしょう。
ですが、食べる量はあくまでも適量にしてください。食べすぎると中毒のように止められなくなったり、逆に不安感や体重増加の原因となってしまうかもしれません。
8. パイナップル
パイナップルにはセロトニンの分泌を刺激する物質が含まれていますので、心身の健康に良いフルーツだと言えるでしょう。
集中力アップや不眠症の解消などにも良いと考えられています。また、抗炎症作用があるため、気分を上げてくれるかもしれません。
9. 亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛の欠乏は、ストレスに弱い状態や鬱状態を引き起こすかもしれません。
亜鉛の入った食べ物は体にエネルギーを与えるだけではなく、タンパク質や炭水化物の吸収を助けてくれるでしょう。
亜鉛を多く含む食べ物:
- チョコレート
- ピーナッツ
- かぼちゃ、かぼちゃの種
- レバー
- ほうれん草
- マッシュルーム
- 牛乳、乳製品
- 全粒穀物
- 豆類
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10. パスタ
落ち込んだ時などに炭水化物を摂ると、気持ちのバランスが取れるかもしれません。パスタはその良い例でしょう。
消化を助け、栄養があり、忙しい日も乗り切るエネルギーを与えてくれるでしょう。
パスタはコレステロール値が低く、繊維が多く、血糖値を正常に保つ効果が期待できるかもしれません。
どうでしたか?健康的な食生活やエクササイズを送ることはもちろん、今日取り上げたような食べ物をうまく取り入れてみましょう。より健康に、ハッピーになれるかもしれませんよ。
何をしても何を食べても気持ちが落ち込んで前向きになれない、という方は、専門機関に相談してみるのもよいでしょう。
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